わかんなくてもしょうがない
LGBTQIAPK+の話題の続き。カズレーザーさんのお陰でバイセクシャルの知名度は上がったと思うし、存在を知ってもらうことが周囲から理解を得る第一歩なのは間違いない。でも細分化され過ぎてひとつひとつ説明するのは骨が折れるし、当事者周辺以外の人にはどんなに噛み砕いて説明しても他人事な以上理解はできないだろうな、とも思う。そもお互いにそっとしとけばいいはずのことが多いし、「事情がある」で通るくらいになればいいのかなと思っている。
オカマやニューハーフという言葉が公然と使われていた時代があって、(オナベやホモって言葉もメディアで耳にした)だんだんそういう言葉が使われなくなっていったのはわかるけれど、派生語であろう”ネカマ”なんかは代替語が作られないまま死語になりそう。オネエという言葉もすっかりメディアから消えたなあ。
ドラァグクイーンは異性装して異性のような振る舞いをしてお金を稼ぐ人というニュアンスで理解していたけど、必ずしもゲイや女性になりたい人と線引きできるわけではないことは理解できる。職業として異性装するだけなら大衆演劇や歌舞伎の女形に宝塚の男役まで言及できそうだしね。
世界に遅れていると言ったところで、自分自身の問題意識でしか語れない以上、身体性とは切り離せない。どちらかというアップデートが必要なのは性別云々に限定した話でなく、記憶の整理の仕方な気がしている。
今まではフォルダに分けて記憶していたけど、タグをつけていけばいいんじゃないかな。「この人は男、この人は女、この人はオカマ~」ってやるより、「カズレーザーさん、は身体的性は男。性自認は男。性的指向はバイセクシャル。外見は男。服装は男。髪型はどっちだろう? 声は男~」とかってタグをつけて記憶していく。
フォルダ形式で記憶しているとよくわかってない人ほど雑に入れちゃうから間違えるのよ。私は子供の頃、同じフォルダに役所広司と鹿賀丈史と市村正親を入れていたから見分けついてなかった。サザンと米米とTUBEも同じフォルダに入っていたから見分けついてなかった。今でも48や坂道やジャニーズやLDHはそれぞれ同じ顔に見えているし、背広着ている国会議員もだいたい見分けついてない。工夫しなきゃわかるようにならないよ。
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