色違い?!
年賀状書きが終わったので、昨日は図書館で借りた『世説新語 顔氏家訓』(中国古典文学大系 9 平凡社)を読んだ。
「世説新語」言語篇に、謝仁祖という晋の時代の人の話が載っている。
尼父は孔子のこと。孔子の字(あざな)が仲尼(ちゅうじ)だからである。
同じく「世説新語」品藻篇に、その謝仁祖が出てくる話がある。
劉尹(りゅういん)という人が、仁祖に向かっていった。「私が四人の友を得るようになってから、門たちが親しさをますようになったよ※1。」
許玄度に向かっていった。「私が由を得てからは、悪言を耳にすることがなくなったよ※2。」
二人はその言葉に承服し、不平には思わなかった。
※1 『尚書大全』という書物に、「孔子曰く、文王に四友あり。吾れ回を得てより門人親しみを加う。」という文がある。
※2 同じく『尚書大全』に、「吾れ由を得てより、悪言耳に入らず。是れ侮りをふさぐに非ずや」とあり、子路が剛勇の徳によって孔子門下の威厳を示したことを述べている。ここでは、許玄度を子路の剛勇に比したのであろう。
その許玄度は、東晋の司徒に召されたが、就任しなかった。清談家として知られたが早逝したらしい。
見出し画像は、劉尹さんと許玄度を描いたもの。子路の髪の色を間違えた訳では無い(笑)。
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