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46歳、はじめての転職。【転職活動が終わっても職業人生は続いていく】

間があいてしまいました。おはようございます。齋藤亜瑚です。

46歳、はじめての転職。シリーズを書き進めてきましたが、今回最終回です。


「あれ?筆記テストの落とし穴に落ちたのでは?」


そうお感じになった読者の方もおられると思います。

実は私も、それを覚悟したのですが…結果的には弟には「内定」が出ました。ただし、入社後3カ月以内にある課題をクリアすることを条件としての内定でした。


内定通知の内容をみて、弟は驚いたそうです。

コロナ禍で旅行業界が苦境に喘いでいる中で、給与は3割カットされていたのですが、年収提示額はその現職年収をはるかに超えていたのです。

どうして給与アップの転職となったのか?

それは、働いている「業界」の違いに拠るところが大きいです。旅行業界はもともと給与水準が低めに設定されている業界です。

一方、今回弟が内定した業界は、「金融業界」でした。

金融業界は給与水準が高めな業界です。業界平均から考えると、弟に提示された金額は決して「高すぎる提示」というわけではありませんでしたが、旅行業界一筋だった弟には、かなりの驚きだったようです。


勤務地については、ある地方都市への転勤が前提とされていました。

これは選考中から何度か伝えられていたことだったため、弟はある程度覚悟をしていたようです。

家族会議を何度か実施し、(最後まで単身赴任には難色を示されたそうですが)「今後も数年単位で転勤の可能性がある」ことから、弟が単身赴任することで決着しました。

おそらく、単身赴任の社員が多い会社なのでしょう。

月2回の帰省費用は会社負担という社内規定もあり、かなりほっとした様子の弟。


何より、中小企業の団体旅行の営業として「中小企業の社長(意思決定者)とのやりとり」の経験を豊富に積んできたことを評価してもらっての内定ということに弟は納得感があったようでした。


「今後転職活動を続けても、これ以上の待遇の会社に出会うようには思わない。金融業界は初めてのチャレンジだけど頑張ってみようと思う」


こうして、46歳の弟の転職活動は終了することになりました。


【転職活動データ】


●活動期間:2020年11月~2021年7月(9カ月)

●登録した転職サイト:3つ

●エントリー企業数:8団体

●面接通過数:4社

●内定数:3社


こう振り返ると、40代後半のはじめての転職活動にしてはずいぶん効率よく活動したように見えますが、現職中の転職活動はそれなりに神経を使い、途中で挫けたり、転職サイトから遠ざかったりした期間もあったり、家族からのプレッシャーがあったりと、山あり谷ありの転職活動でした。


(※弟が面接が得意だったので、面接についてのアドバイスはまったく不要だったことも転職活動がうまく進んだポイントの一つかもしれません)


20数年勤めた旅行会社には愛着はあったものの、年末から続くリストラの動きにはかなり閉口していたため、現職に退職の話ができたときはほっとしたそうです。

(弟が担当していた仕事を引き継ぐ適切な相手がいない、という状況もあったそうで、年次の若い担当者に引き継いで後ろ髪をひかれる思いで退職日を迎えたそうですが、後日、その担当者も退職してしまったとか…旅行業界はまだまだ混迷が続きそうですね…)


新しい職場への最初の出社時。

同じ営業職でどのくらい同期入社がいるか、期待と不安で出社してみると、


なんと同期はゼロ。


そう大きくない、知名度もそう高くはないBtoBの金融業界の会社ですが、転職サイト経由でのエントリーは300人を超えていたのだそうです。狭き門だたんですね・・・

転勤前提ということで、選考途中で辞退した候補者もいたのだとは思いますが、しみじみ「転職はタイミングと縁と運」だと実感した弟でした。


新しい会社に入社後、3カ月が経過した弟は、今日も自炊しながら頑張っているようです。(課題がクリアできてほっとしました。。。)


「身内に、転職業界のプロがいてたすかったー。ちょっとしたコツとか、ツボとかわかんないもんな」

「もしあの時(3月)、会社の早期退職制度に乗って次を決めずに辞めちゃってたら、今頃焦ってただろうなぁ。。。」

と最後の最後に言われ、お役に立てて何よりだよ。とほっとした私でした。


この「46歳、はじめての転職」シリーズは今回で終わりますが、また別の機会で「転職活動について」「転職エージェントの仕事について」などなど書き進めていこうと思います。

それでは、また! 斎藤亜瑚でした。




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齋藤亜瑚
よろしければサポートを是非お願いします。現在医療介護系の人材会社に所属しつつ、これまで経験してきたことを「転職しようと思ったこともないひとたち」「転職活動したことがないひとたち」が「転職せざるを得なくなってしまった」ひとに還元できるようにしたいと思い活動を始めました。