インスタグラムの伸びている型を真似る
コンテンツを本当の意味で「ゼロ」から作る人はいないと思っています。
オリジナルのコンテンツだったとしても、通勤途中に聞いた流行りの音楽や料理を作りながら観ていた映画のワンシーンを参考にしたかもしれません。
つまり、人は体験したものをアウトプットしている可能性が高いです。
そして、インスタグラムでコンテンツを作成する際は、巷のバズからネタを参考にするのも多いはず。バズを参考にすれば「バズに近しいもの」をアウトプットできる可能性が高まるから。
「いや、でもどこをどう参考にしろっていうの?イマイチわからんのだが…」という人も中にはいるのではないでしょうか。
そこで今回は、インスタグラムで伸びている投稿をどう真似ていけば活路が見出せるのかをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
真似るとは具体と抽象の往復だと思う
真似るとは「具体と抽象の往復」だと思っています。「具体と抽象の往復?何それ…」と思った方は、下記をご覧ください。
料理が抽象的で、具体的なものが「カレー」「パスタ」「野菜炒め」です。これは、イメージしやすいと思います。
一方、バズ投稿(具体)を真似るためには、バズの要因と考えられる要素(抽象)をピックアップしていきます。
抽象的な要素をピックアップし、どうやって具体化して自身のアカウントに反映できるかを再考します。「具体→抽象→具体」といった流れです。
ただし、抽象的な要素をピックアップできたとしても、「いや、これは私には無理だな」と諦めてしまうかもしれません。
例えば、「特殊な経歴」がバズ要素の1つだったとして、「特殊?私、別に高学歴じゃないし、普通に就職しただけだし…」と終わる可能性があります。
しかし、「特殊とは何なのか」と考えると、上記の場合なら「異業種への転職をした」ことが特殊かもしれません。
僕自身振り返ってみると「工学系の大学→アパレル→Web系フリーランス」と経ています。自分ではあまり気にしていませんでしたが、他の方に話すと割と驚かれるので、特殊な経歴として話のネタにしています。
抽象的なものはその人の解釈によって定義が異なるので、他者やチームのフィルターを通してみると、気づきがあるはずです。
抽象化したら細かく要素分解をする
バズ投稿から抽象化に成功しても、すぐに活かせないことがあるため、自分がイメージできるまで要素分解するのが大切です。
要素分解を行うことで、大きく2つのメリットが得られると考えています。
再現性が高まる
作成ハードルが下がる
再現性が高まることの重要性は言うまでもありません。特に、作成ハードルが下がり、「なんとか作れそうだ」と思えることが非常に大事。
「これは自分に作れそうにないな…」と思うものでも、要素分解をして作成ハードルを下げていきましょう。選択肢が広がり、活路を見出せるはずです。
実際にバズっている投稿を分析&要素分解してみた
実際にバズっている投稿を分析し、要素分解をしてみました。また、今回取り上げる「バズ投稿(主にリール)」の再生数には、偏りがあることをご理解ください。
ハナ子|バツイチぼっち60代はじめての東京暮らし
上記のバズ投稿を抽象化してみました。
フックなタイトル
暮らしのギャップ(企画力)
特殊な経歴(○○×△△)
どんな人なのかが気になる感(気になる容姿)
憧れる丁寧な暮らし(余白がある)
ファンがすでに多い
テーマにあった選曲(←優先度は低め)
もう少し要素を掘り下げてみると、下記となります。
要素分解をしてみてると、「バズるかどうかはわからないけれど、確かにこの視点取り入れていなかったな」と発見があります。
ファンをつけていきたいなら、発信者(企業or特定の中の人)の想いをちゃんと伝えられているのか、憧れを作れているのかは大事な要素です。
例えば、暮らしやお家のアカウントであれば「こんな暮らしいいな…」「こういう家に私も住みたいな」を、アカウントにも反映できているのかは見直していきたいところ。
メリットではなく、ベネフィットを提示できているのか、です。
といったように、要素分解を行なったのちに、それぞれの項目を自分のアカウントと照らし合わせて、チェックしてみるといいでしょう。
りす先生┆見るだけ簡単に身につく知識
上記の投稿は、医療だけではなく、金融ジャンルにも流行っている型です。「情報×手書き」といったところでしょうか。そのため、メディア型のアカウントは比較的に取り入れやすいと思います。
さっそく、抽象化していきます。
情報の網羅性
情報の有益性
デジタルで見やすい
テンポのよい動画
聞こえのよいアフレコ
視認性が優れている
CTA(Call to Action)がある
掘り下げてみると、
上記のコンテンツは、有益性に富んでいるかつ、「有益×手書き」「有益×アフレコ」のように、「人」を絡ませていることがわかります。
「有益な情報だけで伸びないのはわかるんだけど、じゃあどうすればいいの…」となっている方にも真似できそうですよね。
「人」が絡んでいることで、情緒的な価値観が加えられるため、新鮮な投稿が作れるはずです。情報のみを届けているアカウントはぜひ意識してみてください。
まとめ
インスタグラムで流行っている型にも、必ず見たことがある要素が潜んでいます。なぜなら、オリジナリティとは「既存のアイデア×既存のアイデア」だからです。
そのため、流行っている投稿を真似るためには、一定数のインプットが必要不可欠となります。
「なぜこの投稿は流行っているんだろう?」と思ったときに、まったくヒントが見つからない際は、ご自身のインプット量を疑ってみるといいかもしれません。