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学習者用英英辞典の徹底比較:OALD(オックスフォード)とLDOCE(ロングマン)

前置き

英語学習を続けていてある程度のレベル(中級者)になってくると、先生や他の学習者から学習者用英英辞典の使用を勧められるかと思います。

いくつか有名な辞典がありますが、一般的に二大英英辞書と呼ばれているのが「オックスフォード現代英英辞典(OALD)」と「ロングマン現代英英辞典(LDOCE)」で、三大ならそこに「コウビルド英英辞典(Collins Cobuild Advanced Learner’s English Dictionary)」が入ります。

「どっちも使えばいいじゃん」と言われればそれまでなのですが、自分のように違いが気になるという方の少しでも役に立つようになればと思い、まとめてみました。

オックスフォード現代英英辞典(OALD)

正式名称は「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」。1942年に日本で出版された、世界発の学習者向け英英辞典「Idiomatic and Syntactic English Dictionary」を原型とし、1948年に初版「the Learner’s Dictionary of Current English」が出版されました(もう少し詳しく知りたい方はオックスフォード大学出版局のページを読んでみて下さい)。

OALDもLDOCEもどちらも大変優れた辞書なので、どちらか選べないという場合、実用性だけでなく、歴史とロマンのOALDを選ぶのも良いかもしれません。

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収録語数は22万8千。定義語彙は3000語。Oxford 3000というワードリストとしてまとめられています。最新の第10版からは難易度(CEFRレベル)が表記されるようになりました。CEFRのA1~B2の単語が使用されています。

なお、同じく第10版からB2~C1の2000語を含むOxford 5000というワードリストも追加されました。

ロングマン現代英英辞典(LDOCE)

正式名称は「Longman Dictionary of Contemporary English」。OALDに遅れること1978年に初版が出版。定義語彙は2000語。

OLADよりも使用語彙を限定することで、よりハードルが下げられています。その分OALDと比べて若干定義がぼやけすくもあります。とは言え、分かりにくいなと感じることはほとんどなく、大部分の語彙は問題ないかと感じます。

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