オーダーウクレレへの道〜5〜
七里ヶ浜ウクレレスタジオの三井 達也さんにウクレレをオーダーしています。
今回からは、三井 達也さんに送っていただいた写真をもとにオーダーウクレレができるまでを綴っていきたいと思います。
ロングネックのコンサートウクレレをオーダーしています。
トップはムーンスプルース、
サイドとバックはハワイアンコア
です。
2022年10月22日から製作開始です!
まず最初はムーンスプルース、ハワイアンコアの板を切り出し、ブックマッチの接着をしていきます。
ブックマッチとは、本を開くように左右対称に並べて接着することです。木目がシンメトリーになってとても美しいです。
どの部分の木目を使うと美しくなるかを考えて切り出してくれています。
クランプでしっかり圧着してくれています。
工具のひとつひとつもかっこいいです!
ブックマッチができたら、トップ板にヘリンボーンのロゼッタを入れます。
トップの板をある程度の厚みにしておいて、彫刻刀でロゼッタの溝を掘ってヘリンボーンのパーツをはめ込み、後で最終の厚みに板を削るそうです。
“ヘリンボーン”は模様の一種で、語源は「herring=ニシン(魚)」と「bone=骨」から来ており、魚のニシンを開きにしたときに見える骨を想起させる模様であることからきているそうです。床のデザインにもよく見られますね。
ヘリンボーンはとてもクラシカルな印象があって、三井さんのウクレレ、通称「ミツレレ」では結構たくさん使われていると思います。
また、三井さんのウクレレには伝統工芸である寄木細工を使ったデザインが有名です。
ヘリンボーンのデザインも寄木をイメージさせることもあり、個人的にはハワイやポリネシアのトライバルタトゥー(槍とか鮫の歯)みたいなイメージもあり、なんとも言えないかっこよさと気品高いイメージがあって選びました。
ハワイアンコアのバック板をウクレレの形に切り出す作業の画像です。杢目がきれい。
ウクレレの形が見えてきました!
ドラムサンダーで最終的な板厚に調整しているところ。ドラムサンダーは、木材の表面を平らに美しく研磨する機械です。
最終的な厚みになったトップサイドバック板です。ウクレレのイメージが見えてきました!
今回はここまで。