暗号通貨から紐解く団体の取り組みを事例から紹介する
暗号通貨に対する思い込み
『暗号通貨 = お金』、という捉え方でおられる方は非常に多く、私も最初はそう思っていました。
そう思うのも無理はなく、ビット“コイン”と呼ばれているのだから『お金(通貨)』だろうと思い込んでしまっても無理はありません。実はこのネーミングに“コイン”と入っている事が、私達を暗号通貨アレルギーにしてしまう要因の一つだなと主婦の私は思っています。
暗号通貨にはその通貨を発行している団体が背景にいます。それらの団体は、現状の『問題』に対し、変えたい、解決したい、という気持ちでシステムや技術を開発しています。よって、暗号通貨を単なる投機的なコインという物で見るのではなく、背景にある団体が一体何をしているのか?どの様に未来を変えたいのか?この部分をまずは“知る事”がとても重要だと私は考えます。
Braveを通して見る暗号通貨の活用事例
プライバシーを重視した検索エンジンであるBrave(ブレイブ)は、私達のプライバシーを守ります。
私達がインターネットを利用する際に「検索」を使うのは当たり前のことかと思います。しかしながら、私達が「検索」を通して知らないうちに提供してしまった「閲覧データ」が、見ず知らずの誰かに売買されている事はご存知でしょうか。
プライバシーは覗かれているという『問題』に対し、『広告が悪いと言わない、どの広告を見るか自分で選びたいだけ』という、ユーザー側がプライバシーに対する主導権を持つという解決策を定義したのが、プライバシー重視の検索エンジン、Braveです。
Braveとは広告の在り方を問い、『大手検索エンジンはあなたが行うすべてのことを追跡し、あなたの閲覧データを広告主に販売する事で、ユーザーのプライバシーをハッカー達に対して無防備にします。Braveが第一に考えるのはユーザーです。大手テクノロジー企業ではありません。』と公式サイトに記載されています。
日本では、俳優の山田孝之さんが音声出演したCMがあります。語られている事がとてもインパクトがあって面白いのでご覧ください。
チップを暗号通貨で贈る
Braveには、ベーシックアテンショントークン(通貨単位はBAT)という暗号通貨が紐付いています。
受け取る事ができます。ユーザーの広告閲覧に対価を与える事が、Braveの基本コンセプトになっているのです。
また、ユーザーはBraveを介してコンテンツの作成者にチップ(投げ銭)を支払ったり、毎月少額の課金を行う事ができる様になっており、その際に利用されるのが暗号通貨のBATです。
このBATは、日本の暗号通貨取引所にて取り扱いがあり、広告を閲覧して稼いだBATは、日本円と交換することが可能です。主な取引所としては、bitFlyerやCoincheckが上げられます。
暗号通貨の新しい『価値』の届け方
いかがでしょうか?
私は初めて、このBraveを通して暗号通貨が投機目的ではない使われ方として活用されている事例を知る事ができました。
・暗号通貨は新たな『価値』の届け方として機能している
・仲介者を挟む事なく個人と個人がダイレクトに『価値』を届け合っている
その様子にとても有意義な利便性やコンテンツの作成者に対する信用性の高まりを感じました。
実際に海外のYouTuberは、チャンネルでBATによるチップの受け取りを表記されている方もおられ、その実用性はBraveの認知度と共に広がり、今後は日本でも利用者が増加していくと思われます。
この様に価値に対する感謝の贈り方はよりダイレクトに、より便利に進化し、今後も多様化した広がりを見せていく事でしょう。広告や作成者の仕事が本質的に評価される時代がBraveが進む未来の先にある様に思います。
日頃、暗号通貨を理解するにあたり、この様にしっかりと可視化し機能しているBrave。さらには直感的にも理解できる様な暗号通貨は、まだまだ少ない様に思います。そんな中、主婦でもわかりやすく簡単に暗号通貨に触れる事ができたのがBraveでした。
是非一度、体験としてBraveを使ってみてはいかがでしょうか。
高等学校で始まる金融教育の前に
2022年より、日本の高等学校の家庭科の授業の中で金融に関する教育が始まります。しかしながら、高校の教壇に立つ先生が、投資という分野に対する知識や理解が乏しいことなどもあるそうで、金融庁などのサポートを受けながら投資信託や資産形成について学び、前年度から準備を進めているという報道もありました。
私の友人には教員を職業としている友人が何人かいます。直接この高校での金融教育の開始について、どの様に感じているのか質問してみました。
・教員の勤務形態からも、その内容を深めていくには何から学べばいいのかを個人で判断するのは難しい。
・通常の授業や部活動に時間を割いているため、新たに学ぶ分野としては広すぎるので戸惑っている。
・専門家を外部機関から呼び、授業へ参加してもらうことで自身も学びを深めたい。
などなど、この様な率直な意見がありました。学校の先生であっても金融知識を学ぶ必要性があり、それに伴った経験も必要だと感じている様でした。
2021年、ビットコインは海外のETF(上場投資信託)に採用され今後も主要な国では採用が決まっていくことでしょう。今、投機的と捉えられていた暗号通貨は、大きく変化する時期を迎えています。
今後は、生まれた時から当たり前の様にインターネットがある環境では、子供達の方から「暗号通貨って何?ビットコインって見えないお金なの?」という、興味や関心を持った質問をされることが増えると予測されます。そんな時、人生の先輩としてかっこ良く、暗号通貨の”本質”を伝えられる大人でいたいですね。
公認暗号通貨技能アドバイザー 鵜飼愛華
日本クリプトコイン協会 / 公認暗号通貨技能アドバイザー
老舗農家にて日本料理に使われる伝統野菜の栽培・出荷を行う二児の母。
主婦の立場からわかりやすく暗号通貨の本質を解説。
暗号通貨初心者さんに向けて、暗号通貨の基礎知識を学習できるをオンラインセミナーを行っています。
稀に開催される『お茶会』では主婦の目線で暗号通貨のアレコレにお応えし、相談者さんの暗号通貨リテラシー向上をお手伝いします。