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イギリスで運転する 高速道路編

イギリスを歩くが本来のテーマのNoteなのですが、テーマからちょっと外れて運転の話の続きです。


イギリスの高速道路で注意すべきもの

日本でも起こりえることではありますが、日本より頻度が高いと思います。

  • 故障車がよく止まっている。

  • いろいろな物が落ちている。(家具が落ちていたこともあった)

  • 動物(特に鹿に注意)が飛び出してくる。

  • 水はけが悪く、雨の日は道路上に水が溜まっていることがある。

  • 霧の日はまったく前の車が見えないことがある。

  • 巨大なトレーラーが走ってくることがある(2車線を占有して走っている)mobile homeという家をは運んでいるのがあった。

イギリスの高速道路の種類

イギリスの高速道路は2つのタイプがあり、自動車専用道路であるMotorWay(東名高速のような名前はなく、単純にMと数字の組み合わせで呼ばれる)と一般道の高規格道路というべき Dual carriageway があります。どちらも、片側2車線(もしくは3車線)で道路自体にはあまり違いは感じません。
Dual carriagewayは地方の枝線が多く、追い越し用に部分的に2車線にしているところもあります。Dual carriagewayはジャンクション(日本でいうインターチェイン時)以外にも途中から出入りできる箇所があるので、急に車が脇から侵入してくることや右折する車が前で止まっていることがあります。また自転車、歩行者もDual carriagewayを横断することがあるので運転には要注意です。
フットパスを歩いていると、 Dual carriagewayを歩いて横断しなければならないルートがまれにあり、高速で車が走ってくる中を横断するので歩行者にとっては大変怖いものです。運転するほうも人が歩いていてびっくりするでしょうが。一方Motorwayは日本の高速道路と同様に自動車専用道なので人や自転車は入れません。
なおごく一部の有料区間を除いてMotorwayもDual carriagewayも無料です。

本線へ合流

Motorwayでは本線に合流するのに加速するところ(イギリスではSlip roadと呼びます。そういえば日本語ではなんと呼ぶのでしょう。加速車線かな?)が十分な長さがあるので本線と同じ速度まで加速してから入ります。大きなジャンクションになると渋滞対策なのか、2車線Slip roadが独立して続き少し離れた場所で本線に合流するようにしてあることもあります。
一方、Dual carriagewayではSlip roadが十分な長さがないことが多いので、ギアを落とすなどして、アクセルで速度を制御しやすくして少しゆっくり走って本線の車間に隙間を見つけたら一気に加速してさっと入ります。合流時点では本線の流れと速度差があるので、本線に入ったらひたすら加速して流れに合わせます。
日本だと急加速は必要になるケースは通常の道路ではあまりないですが、イギリスでは合流やRoundaboutなどで一気に速度を上げることがあり車選びでは、加速性能は大事です。

故障のときは

イギリスのMotorwayでは、万一故障(breakdown)などで路肩(hard shoulder)に止まる場合は、車から離れたら人は路肩にいることは許されていません。イギリスではガードレールの外(もしくはそれ相当の車が来ない安全なところ)で救援を待機するルールになっています。
道路に設置してある非常電話もしくは道路を管理するNational Highwayの(地域や道路により管理団体が違うので、その団体の)カスタマーセンターに携帯で電話して故障車の位置を知らせます。
この道路管理者のカスタマーセンターの電話番号は携帯の連絡先に入れておくと万一のとき安心です。非常電話も近くにあるとは限らないので。
運悪く本線の車線で車が動けなくなったとか、トラブルで車から出ることができないなど緊急事態ではハザードランプを点滅させて、すぐに警察(999)に電話するとのことです。(車線の閉鎖をするのだと思います)

路肩ではいつ車が突っ込んでくるかわからないということで、自分で路肩でパンクを修理するとかはできません。AAかRAC(日本でいうJAFみたいなもの)を呼んで修理またはレッカー移動の対応してもらうことになります。

Smart Motorway

これは、ロンドン近郊など混雑している高速道路では、土地も余裕なく拡幅もなかなかできないので、路肩を走行車線として使ってしまうというもので、このタイプの高速道路はSmart Motorwayと呼ばれています。ただし故障車がいるときは車線規制により走行車線を減らして最左の車線を路肩として扱うことにします。一見いいアイデアのようですが、事故になりやすいと評判が悪いです。名前のわりにあまりスマートといえず、もう新規には作らないそうですが。イギリスは故障車が多いので、路肩をなくすのはちょっと無理な気がします。M4とかM3など交通量の多いところでは必ずといっていいほど故障車をよく見かけますからね。
Smart Motorwayで車線規制をする仕組みは車線ごとに最高速度とXマークが出るようになっており、故障車などが出ると赤でxマークになりその車線は規制されます。実際にどんな表示が車線毎に出るのかは以下のリンクを参照してください。

最高速度と取り締まり

車の種類により速度が違うのですが、一般の乗用車ならMotorwayでは最高速度時速70マイル(112 km/h)、大型車は60マイル(96km/h)です。大型車には速度リミッターがついているのでそれ以上は出せません。リミッターは困ったもので大型同士で追い越しをするとほとんど同じ速度で平行して2車線を占有してしまい後ろが詰まります。普通車はリミッターがないので、80マイルくらい出してる車もけっこうしますね。

以下の表に車種ごとや道路ごとに違いが示されています。
https://www.gov.uk/speed-limits

Smart Motrowayでは最高速度が状況により変化する(Variable speed limit)を導入していますので気を付けないと、速度が変わったのにいつもの通り運転しているとスピード違反(Speeding)になります。速度自動取り締まりカメラ(Speed camera)がところどころにあるので気を付けてください。郊外なのでは、路肩に少し高くなっている見通しのいい場所がありパトカーが違反車を見張っていることがあります。

休憩

サービス(Services,日本でいうサービスエリア)はMotorwayなら大きな駐車場いろいろなお店とガソリンスタンド(Petrol station)があり日本のサービスエリアに似ています。さらにホテルがあるところも多いです。Dual Carriagewayではガソリンスタンドとコンビニがセットになったようなこじんまりとしたものがあります。
サービスにある、お店といっても、Starbacks, Costa Cofee, マクドナルド、ケンタッキー、バーガーキング、Stir fry noodle(訳すと焼きそば?)、Fish & Chips屋などお決まりのものですが。
便利なのはM&SやWaitroseなどスーパーマーケッの小型店舗がサービス内にあって、日曜日で一般のお店が閉まっている時間帯でもサービス内にある店舗は営業しています。(でもみんなが買うので日曜の夜はすでに売り切れのこともよくあるのですが)
駐車料金は基本はタダなのですが、2時間以上の場合は別途、駐車料金がかかります。これは別の目的でサービスに集まって騒ぐ人たちがいたので(日本にもいますが)それを規制しようという趣旨のようです。
ガソリン(なぜかPetrolという)や軽油(Diesel)はサービスは一般道より価格は高めなので、できれば高速に入る前に入れておきたいですね。

番外 サーモンおにぎり

サービスでの私の珍体験といえば、OxfordのM40のサービスでおにぎりがめずらしく売られていたので、サーモンおにぎりということで日本のような鮭おにぎりを期待して買いました。
外見は日本のコンビニおにぎりと同じなのですが、中身は両側にご飯、真ん中にサーモンが層になるように挟んでありました。これではライスでつくったサンドイッチですね。こういう発想は日本人には思いつきません。サンドイッチを作るつもりでおにぎりを作っているのでしょうか。
しかし試験販売だったのか、売れなかったのか、このおにぎりその後見かけなくなりました。