South West Coast path #6 Dancing ledge
イングランドの海岸沿いを歩くフットパス、今回の記事は前回の続きとなります。前回分については以下のリンクをご参照ください。
海岸沿いのフットパスを歩く
イングランドの南部の海岸は石灰岩の崖になっているところが多く、特にことあたりはフットパス以外の車がアクセスできるような道がありません。くれぐれも海に落ちないように慎重に歩いていきます。
謎の鉄塔
しばらく歩き続けたら何もないところに何やら鉄塔が立っています。見たところ送電線ではないようですが、何かのアンテナでしょうか。
近づいたら比較的近くに2本立っています。
さらに近づいてみたら不思議なことに鉄塔だけ立っています。アンテナなら普通はケーブルかなにかがつながっているのですが。もう使わなくなったのでしょうか。
後でわかったのですが、これは船が移動するときに位置(速度)を知るためのものです。(日本ではマイルポストと呼ばれるようです)。2つのタワーが重なって見える点を起点として、別の場所にある2つのタワーがまた重なってみたら終点としたら、決まった距離が移動できたことがわかります。そして船がその間の移動にかかった時間をはかれば、距離/時間で速度が出せるわけです。
Dancing ledge
Ledgeとは棚という意味で、平面と崖で棚のようになっているところです。垂直な岩の壁になっているのでロッククライミングをする人がいるようですが、それなりのスキルが必要です。
この岩が切り取られた跡がありますが、これはPurbeck stoneと呼ばれる石が取れる、石切り場(Quarry)だったところです。
このあたりの石は利用価値がありローマ時代から採掘されていたようです。
ジェラシックコーストと言われるだけに、ジュラ紀の堆積岩による石灰岩で堆積した時期により用途が違うそうです。
このような場所だと岩に隠れて一目につかず海から上陸できるので密輸にはもってこいの場所で、もともとSouth West Coastパスはそのような密輸を取り締まるためのパトロールに使っていた道のようですね。
終わりに
ここまでお読みいただきありがとうございました。
最後に勝手ながら他のみなさんの素敵なNote記事も紹介したいと思います。
YukoさんのOld Harry Rocksの旅行記です。Old Harry Rocksというと東の端のところでしょうか。
すみさんの旅行記です。ハードスケジュールをこなす行動力が凄いです。