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イギリスで運転する カントリーロード編

イギリスのcountry roads (いなか道)の運転です。ドライブをしているだけでも見通しがよく景色がいいのですが、田舎のフットパスにたどり着くためには、どうしてもこのような場所を走ることになります。
(フットパスがどういうものかについては以下の別マガジンがありますのでそちらをご参照ください)



イギリスの村の中の道路

とにかく村や昔からの街に入ると道が細いです。自動車がなかった時代に作った道路ですからしかたがないのでしょうが。
こういうところに大型車が入ってくると大変です。両脇が家だとさらにギリギリですね。
このような個所の運転には何といっても速度を下げること。歩行者がいると思って20マイル以下にしましょう。また対向車が来た時に備えてブレーキの準備と行き違いできそうな場所を探しながら走りましょう。

狭い道


山道を走る

Englandには日本のようなカーブ連続の峠道はあまりないですね。マンチェスターの近くのPeak District にはSnake Passという峠越えの道がありましたが。そのかわりイングランドはどこにいっても丘陵地帯が多いので結構急な坂やカーブが現れます。
まれに、丘陵なのにまっすぐ一直線に道路が作られていて、ジェットコースターのようなアップダウンする道路があるのですが。
注意点としては、そのような道はたいてい、Blind summit (たぶん日本語はない、なぜなら日本にはこのようなものはないから)と呼ばれる上り坂の死角があり、坂を上りきったところで下りに入ると、急にそれまで上り坂で見えていなかった自転車や馬!が突然、現れることがあり要注意です。
逆にHidden dipという急な窪地が死角になることもありくだり走行でも注意が必要です。
保険会社によると実は事故が起きなさそうな田舎道で以外と事故がおおいとのことです。田舎道での事故を防ぐためのヒント以下のページにありまので参考にしてください。


Single Track road(一車線)

これは簡単にいうと1車線のみで、ときどきすれ違い箇所が設置されている道です。細い道は山の多い日本にもいくらでもあるのですが、イギリスの特徴といえば、次の対向車とのすれ違い箇所(passing place)までの距離が長いこと。場所によっては1kmくらい先まですれ違える場所がなかったりします。
ポイントは見通しがいいところでは、対向車に気が付いたら早めにすれ違い場所を見つけてしばらく待っています。相手にも早く気付かれるように昼でもライトをつけておくことでしょうか。

Single Track road

牧場や家畜放し飼いゾーンを通るときは慎重に運転する必要があります。このようなところでは羊が道路を好き勝手に歩いています。ゆっくり車を近づけると自ら退いてくれることもありますが、道路から動かない場合は車から降りてどこかにいってもらうようにしています。

道路上のひつじ

牧場の入り口にはCattle Gridという格子状の箇所があり、車や人は通れますが、家畜は牧場の外に出れないようになっています。

この先Cattle Gridあり走行注意
Cattle Grid

Cattle Gridというのは日本語でなんと呼ぶのか知りませんが。変わったケースでは道路上にゲートがあり閉まっていて通行止めかと思ったのですが、降りてゲートを調べてみたら実は自分で開けたり閉めたりして通行するというのがありました。ゲートを閉め忘れると家畜が逃げてしまうので開けた後は必ず閉めてくださいね。

急勾配

イギリスにはびっくるするような急勾配があります。25%くらいは気にせず道路を作っているようです。大型車には本当に大変な勾配で、キャラバン(車で牽引するタイプのキャンピングカー)が坂の途中でオーバーヒートで動けなくなっているところを見ます。
コツは上り坂に入る直前で前の車との車間距離を意図的に開けておき、坂の途中で止まったりギヤチェンジをしなくてもいいようにすることです。一度止まるとなかなか始動が大変です。後ろに早く先に行きたそうな車がいたら事前に広い場所で譲っておくといいでしょう。急な登坂で後ろにぴったり着かれるのもいい気がしません。
下りはそういう問題はないのですが、フットブレーキの過熱を防ぐためローギアにすることです。エンジンブレーキは山の多い日本で運転を習うとみなマスターしているとはおもいますが。オートマやセミオートマでは回転数が上がりすぎるとローやセカンドギアに入らないこと(エンジンの保護機能?)があるので坂を下りる前の速度が低いうちに事前にギアを下げておくことが大事です。

急勾配


イギリスにも大阪と奈良の間にある暗峠みたいなところもあります。まあこの箇所は車での走行は不向きとの注意書きもありますが。
ちなみに2つの言語で書いてあるのは、上はウェールズ語、下は英語です。