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イギリスの天気予報の英語表現#5 霧

イギリスといえば霧ですね。イングランドだと年に何回か本当に霧が濃いことがあります。それゆえか霧に相当する英語もいろいろあります。

霧の濃さで呼び方が変わります。
薄い霧 Haze < Mist < Fog 濃い霧

厳密にはどう定義されているのか、同じような疑問を持つ人がありMet Office(イギリスの気象庁)には解説がありました。
180m以下の視界だとFogと呼んでいるようですね。

Fog 

日本でもフォグといえば霧と通じますよね。
Fog may take longer to clear. 霧が晴れるまで時間がかかるでしょう。
thick fog  濃い霧 
thin fog  薄い霧 

 Mist

これはFogそれほど濃い霧ではない感じでしょうか。日本語でも霞(かすみ)というのがありますが。ちなみに”もや”は気象用語らしいです。
Mist clears 霧が晴れた
Mist will lift  霧が晴れるれしょう。liftはいろいろな意味がありますがここでは霧が晴れるという意味です。

MistとFogは程度の差だからかセットで使うことがよくあります。
Some patchy mist and fog may develop overnight.  今夜はところにより霧や霞が発生するでしょう。
mist and fog patches may reform overnight. ところにより発生した霧や霞は今夜には晴れるでしょう。 reformはImproveという意味で使っているのでしょうか。

Haze

霧というよりは、大気がかすんでいる感じですね。Met OfficeのHazeの説明にはこうあります。

This is a slightly different phenomenon which is a suspension of extremely small, dry particles in the air, not water droplets. These particles are invisible to the naked eye, but sufficient to give the air an opalescent appearance.

なるほど、Hazeでは粒がとても細かいので、霧のような水滴とは違う種類の気象現象ととらえられているようです。

Hazeの形容詞はHazy 
Hazy sunshine これは雲の中からお日様が出ているようなイメージでしょうか。 
私はHazyというと、気象用語より、アップルサイダー(お酒のサイダー)で濁り酒のタイプのものを思い出します。サイダーには濁っていないほうもあります。
某お酒の広告のキャッチフレーズですね。”CLEAR SKIES, CLOUDY CIDER” 晴れた日に雲の(濁り)サイダーを

Murky 

もともとの意味は濁るなどの意味ですが、これは霧というよりは、視界が悪くよどんだ空のようです。

Murky day よどんだ日

霧の都とは

ロンドンといえば霧の都ですが、これはそもそも霧の意味が違うようです。イギリス駐在員のための機関紙?ジャーニーの記事に解説がありました。実は霧とは実は霧ではなくスモッグのこと?。それはさておき、イングランドの冬は曇りと霧は多いですね。

コラム イギリスでの霧の運転とフォグランプ(fog light)

Motorway(高速道路)を走っていると霧が出てきて前が見えなくなってしまいます。このような時のためにイギリスの車にはリアフォグランプなる尾灯がさらに赤く光るスイッチが付いています。

イギリスでの自動車のライトですが霧のとき対向車に目立つように気が付かせるためのものとしてDipped headlightsという上向きでも下向きでもないものがあります。
また後部用のフォグランプもあり霧がひどいときはこれもつけます。尾灯の赤いランプが明るくなります。(霧が晴れてくるとリアフォグはまぶしすぎてしまうので使うタイミングが難しいのですが)

イギリスでは以下のような呼び方になります。

ヘッドライト
普通のライト(下向き) daytime running lights
霧のとき (ちょっと下向き? 霧に向いている) Dipped headlights
ハイビーム(上向き 霧には向かない) Main beam headlights

フォグランプ
前のFog用ライト frong fog lump
後ろのFog用ライト rear fog lump

交通ルールでもフォルランプは霧が濃くないときはスイッチをオフにするように定めてあります。まあ当然でしょうが。特にリアフォグは赤くてまぶしいですからね。

イギリスの自動車は前のフォグランプは任意だが、後ろのフォグランプは装備が必須だそうです。車のライトのスイッチは困ったことに車によって違うのです。普段は自動点灯のランプでも、フォグランプは手動なのでつけ方がわからなかったり、よく切り忘れるのですよね。普段は自動点灯モードにしているとスイッチを触ることがないので、霧のときどう操作したらフォグランプがつくのか分かりません。