僕がmikanに入社するまで
はじめまして、山科といいます。株式会社mikanにiOSエンジニアとして入社しました。人生で初めてのがっつりとした入社エントリを書いていきたいと思います。
自己紹介
1980年生まれ。文系大学を卒業後SIerに入社。自社サービスをやりたい!という思いが強くなり事業会社に転職し、コミュニティ系サービス、女性向け金融メディア、不動産サービスなど複数のサービス開発に従事してきました。
エンジニアとして、インフラ、バックエンド、WebのフロントエンドからiOSまで幅広く経験してきました。直近のキャリアではiOSをメインの領域にしています。mikanでもiOSを担当します。
エンジニアになるまで
のほほんと学生生活を送り、さて社会に出るぞというときに、何がやりたいんだろう?と考え始めます。音楽が好きだから音楽業界だ!と短絡的に考えて突撃するもあまりにも狭き門であっという間に玉砕。
他にやりたいことはなんだろう?と考えた時に、小さい頃から何かを作るのが好きだったなぁと思い出します。
何かを作る仕事がしたい。
メーカーに勤めていた父親の影響でPCに早くから触っていたこともあり、プログラミングで何かをするって楽しそうだなと漠然と思い始めます。
システムエンジニアという職業があって、文系でも入社後に研修を受けて技術を身につけられるらしいぞ。ということを知りました。今思うと勘違いも甚だしいのですが、当時の自分の知識はその程度でした。
決断をしてからはエントリーシートを送りまくり、無数の面接を受け、無事内定をいただくことができました。
これでガリガリとコードを書く社会人生活が始まるのか!と期待に胸を膨らませていましたが、その世界は脆くも崩れ去りました。ネットワーク保守、運用というプログラミングとは程遠い部署に配属になったためです。
夢描いてた世界との乖離が激しく、日々の仕事にも身が入らず、すっかりやる気を無くしていました。このまま自分は日々の仕事をこなしていくだけなのか、と思っていた時に一冊の本と出会います。
一個人が立ち上げたサービスがここまで色んな人に使われるようになるのか!と興奮しながら読んでいたのを今でも思い出します。その分大変な苦労をしたということも書かれているのですが、当時は良い部分にしか目が向いていませんでした・・・
この本をきっかけに、システムの開発を請け負うのではなく自分たちでサービスを作り上げる、それが自分のやりたかったことだ!と入社三年目にして気づき、方向転換をしました。
ありがたいことに第二新卒という扱いで複数の会社から内定をいただきました。本の影響をしっかりと受けていたので、「SNSの立ち上げ」という響きに惹かれてGMOメディアに転職しました。(そこまで本の影響を受けていながらGREEじゃないという・・・)
ここから自分が手を動かすエンジニアとして活動することになります。
憧れのエンジニアになって
無事、業務としては未経験のままエンジニアになり、サービスを作ることに夢中になっていきました。自分が作ったものが世に出て、それを人が使ってくれる。こんなに楽しいことはない!この体験があるので、今もエンジニアを続けていられるんだろうなと思っています。
作ったものが増えれば増えるほどいろんな痛い目にもあいました。
最初に作った機能は別のシステムとの連携部分にバグがあり、しかも気づきにくい箇所でリリースしてから1ヶ月後に発覚する事態に。当時のマネージャーに障害について報告する時のことを思い出すと今でもゾッとします。
他にも、自分の組んだクエリでDBが高負荷になり、夜中にアラートでおこされ、必死にクエリを修正したこと。自分の設計が原因で、別のメンバーの改修がしにくい状態になってしまったこと。どれもこれも本当に辛くてへとへとになり、エンジニアを辞めたいと思うことも度々ありました。
でも、自分の作ったサービスが誰かの役に立っているということを実感できたときに苦労が全て吹き飛ぶんですよね。エンジニアというのは良い職業ですw
色々と痛い目にあったおかげである程度のことはできるようになり、サービスの立ち上げ、リリース後の運用フェーズも含めていろいろなサービスに携わる事ができました。
やりたい事ができてそれでお金ももらえる、という幸せなエンジニア人生を歩んでいましたが、壁にぶち当たります。
自分の環境が変化したことで、今までの自分の戦い方を変化させる必要が出てきたためです。結婚し、子供が生まれ、自分でコントロールできる時間の量が変わってきたため、未経験な技術があっても時間と体力でカバーすればなんとかなる!という戦い方では戦えない状況になりました。
サービスを作る仕事も大好きで、日々の喜びを与えてくれる家族も大好きなので、どうすべきか大いに悩みました。
一度立ち止まって整理し、今まで自分が経験してきた技術の中で一つに絞り、そこに今自分が使えるリソースを集中して使おうと決心します。その結論に至ったタイミングで関わっていたプロジェクトが完了という節目があり、前職であるツクルバにiOSエンジニアとして転職することになります。
この時、集中して取り組むために、3年でiOSアプリの立ち上げを担えるレベルになる!と目標を立てました。
ツクルバではカウカモというリノベーション中古物件を扱うサービスのiOSアプリを担当することになりました。ツクルバは優秀かつ個性的なエンジニアだらけで、とても刺激が多い環境でした。
カウカモのiOSチームでは経験豊富なシニアエンジニアにビシバシ鍛えてもらい、多くの知見を得ることができました。
日々驚きや発見の連続で充実した日々を過ごしていたのですが、40歳になったタイミングで現状の自分を見つめ直すと今のままでは自分の目指す目標に届かないのでは?という不安を覚えるようになります。この時点では、掲げた目標に辿り着くのは難しそうだなという漠然とした不安があるだけでした。
このモヤモヤを払拭すべく、周りの人々を誘ってはあーでもないこーでもないと自分の相談をする日々を過ごしました(相談に乗ってくれた皆様ありがとうございます)。
その中で古くから付き合いのあるエンジニアと話している時に「レールを敷きたい時とレールに乗りたい時って交互にきますよね」という言葉にハッと気づかされます。
作ってもらったレールの上を歩くのではなく、自分で試行錯誤をしながらレールを敷いて、その敷いたレールに責任を負う側になることで目標に辿り着けるのでは?もしかしたら、不安を覚えたのは「レールに乗る」から「レールを敷く」に変わるタイミングが来たからなのかもしれない。
そう気づいてからは、レールを敷く側になるにはどうすべきか?を考えるようになりました。環境を変えるのか、現状の環境で解決できるのか。そうやって模索していく中で出会ったのが mikanでした。
どうやってmikanと出会い、なぜmikanに入社したのか?
きっかけは1通のスカウトでした。知っていて使ったことのあるサービスだったため、作っている人はどんな人なんだろ?くらいの軽い気持ちで話を伺いました。
当時は忙しく時間が取りづらいので、温度感が高い時でなければ動かなかったのですが、昨今の状況によりオンラインで話を聞くのが当たり前になっており、障壁が低くなっていたというのも良い方向に働いたんだなと振り返ってみて思いました。
このエントリを書くにあたって自分がmikanをインストールしたのはいつか?と調べてみたら6年前でした!mikanを使い始めた時もiOSアプリの開発をしていたので不思議な縁を感じます。
カジュアル面談後に仕事が忙しくなってしまったためなかなか時間が取れませんでしたが、できる範囲で動きはじめ、mikanを含め色々な会社の話を伺いました。
自分が転職時に意識したのは以下の3つの観点です。
1. 働きたいと思えるメンバーがいる
2. 自分が使いたいサービスを作っている
3. これから組織を作っていくフェーズである
この中で一番重要視したのは働きたいと思えるメンバーがいるでした。
自分がレールを敷くぞ!と思っていても、一緒に走ってくれるメンバーがいなくては始まりません。また、自分の意見をただ受け止めるだけではなく、別の視点を交えて議論ができるメンバーと働きたい。そういうメンバーとサービスを作ることで目指す目標に近づける!と考えたためです。
mikanのメンバーと面談を通して話していくうちに、この人たちは自分の意見を受け止めてくれるぞ、なるほど!そういう視点もあるな、この人たちとなら目標に近づけるぞ!そう思えるようになりました。
自分が一緒に働きたいメンバーがいるということでほぼ決めていましたが、改めて3つの観点でmikanを見つめ直し、最終的にmikanに入社することを決めました。
1. 働きたいと思えるメンバーがいる
カジュアル面談が代表の高岡ということでちょっとびっくりしましたが、いきなり経営者に話を聞けるチャンス!ということでサービスについて聞く気持ちで面談に臨みました。蓋を開けてみると、がっつりiOS、Swiftの話ができるプログラマで、これだけいろんな役割を持っている人と働けるのは単純に面白いと感じました。
その後、一次では飯田、溝口、二次で星、高岡、体験入社ではフルタイムメンバー全員と話しました。メンバーと話をする度にプロダクトへの想いが強く、自分の意見も言うけれど、しっかりと相手の意見を聞いてくれる真摯な態度に好感を持てました。
体験入社の日にちょうど入社したばかりのぐみおと話し、新しく入るメンバーが彼のようなプロダクトも、技術も、人も好きな人だったら、このチームは自分が働きたいチームになると思えたことは決断するときの大きな理由になりました。
2. 自分が使いたいサービスを作っている
新しいことを学ぶという事が好きなのですが、エンジニアとして仕事をしてきた中で英語の情報が圧倒的に多いということから英語の必要性を痛感してきました。仕事として英語と学習という自分の好奇心を満たすサービスに取り組めるということは大きな魅力でした。
3. これから組織を作っていくフェーズである
mikanのメンバーと面接を通して話をするたびに伸びしろがたくさんあるな、と感じていました。やりたいけれどリソースが足りなくてできていないことがたくさん転がっている。自分で考えながらそれらを解決していける環境はレールを敷きたい自分にぴったりでした。
mikanで何をするのか?
まずmikanに入社して何をしたのか?というと、まだオンボーディング中なので何もしていませんwこの入社エントリをしっかりと書いて皆さんにお届けするのがまず初めの大事な仕事なので、最後まで読んでいただけたら自分のmikanでの最初の仕事は無事完了です!
オンボーディングを終えたあとは、3つ+αのことをやっていきたいです。
mikanのiOSアプリを今以上に良いアプリにしていく
mikanは490万人の方々に使っていただいていますが、まだまだ伸びしろがたくさんあります。そこをガシガシと埋めていって今以上に良いものにしていきます。一つの領域を深めていきたい!という自分の今後のキャリアとも合致するので頑張っていきます。
開発環境の整備
自分が感じている課題としてmikanは爆速でプロダクトを大きくしてきたので、コードには不要な箇所・設定が残っていたり、自動化すれば手間が減らせそうな箇所があったりと改善するポイントがたくさんあります。環境を整えることで他のメンバーがプロダクトを加速させることに集中できるようにしていきたいです。
エンジニアの採用活動
この人と働けると楽しい!という環境を自分は重視しているので、色々な人と話をして、mikanを共に成長させる仲間を集めていきたいと思っています。
+α
機械学習 x iOS
こちらは完全に自分が興味あるというだけですが、効率的に学ぶためにエンジニアの力で何かできないのか?とういことにはチャレンジしていきたいです。バックエンドでは 環境を作るところから始める計画 もあるので興味あるエンジニアさんはぜひお話しさせてください!
内定承諾時に高岡と話している時の一枚
(すごく笑っているけど何を話していたのか全然覚えていない・・・)
最後に
おじさんのひとり語りを読んでいただきありがとうございます。
mikanはやりたいことだらけで余白ありまくりの状態です。その状態が楽しいと思える人、自分ならこうできる!と思える人、英語を学ぶのが好きな人、なんかキラキラしすぎて入りにくいわと思ってしまっている自分と同じ年代の人、一緒にmikanを盛り上げていきませんか?
今後のキャリア悩んでますといったお悩み相談からでも良いので興味が湧いた人は気軽に自分に声をかけてください。他のメンバーのエントリを見て気になるから他のメンバーと話をさせろ!でもオッケです!
一緒にmikanを作っていきましょう!