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世界で1番好きなバンドが解散した

実質解散LIVEの次の日の12時ぴったりに発表された。LIVEの余韻が残っているなかでの発表だった。

明確に1番って決めるのが苦手な自分が唯一『世界で1番好き』って言い切れるのがthe pillowsって存在だった。

解散を知ってXで色んな反応を見て、やっぱ愛されてんだなぁと思って、自分も何かしら発信しないと踏ん切りつかない感じがした。Xでちょろっと触れる程度だと収まらなそうだから久しぶりにnote書く。

せっかくだから、思い出と共に書いてみる。

父親がUK・USロックが好きだったから、ジミヘン、ビートルズ、ツェッペリン、クラプトンとかがよく家では流れてて、まあそれはそれで好きで聴いてたんだけど『自分で音楽を見つけたい、自分で発掘したい』って欲求があった。あと意味もわからず洋楽聴くのがしゃらくさいなと思って邦楽ロックを漁っていたんだよね。

まずは王道的なTHE BLUE HEARTSとか聴いてさ、それももちろん好きだったんだけど、『みんなのもの』って感じがした。

もっと自分が見つけた自分のための音楽ってのをなんか探してた。

Xを眺めてるとthe pillowsと素敵な出会いをしてる方が多いなか、自分の出会いはシャバいかもしれないけど、ニコニコ動画の「【まだ知られてない】邦楽ロック作業用BGM」みたいな感じの動画でthe pillowsに出会った。
『Fool on the planets』を聴いてほんと衝撃走ったんだよ。

こんなに自分のための音楽があるのかよって思ったんだよね。具体的どこが?って問われると難しいんだけどさ、とにかく思った。

名前も分からないけど、あのまとめ動画を作ってくれた方には本当に感謝したい。

他にももっと自分のための音楽ってあんのかな?って思ってさ、学校帰りにタワレコ行ってタワレコメンの試聴したり、bounceってフリーペーパー読んだり、TSUTAYAでCD10枚1000円みたいなレンタルをして友達とシェアしあったりして、それも含めてほんと青春映画だったんだよね。

GRAPEVINE、syrup16g、LOST IN TIME、フジファブリック、ACIDMAN、ART-SCHOOL、THE BACK HORN、the band apartとかさ、ほんともっと沢山いるんだけどさ、めっちゃ素敵なバンドに出会えたのも、最初にthe pillowsに出会えたからなんだ。

音楽そのものだけじゃなくて、the pillowsが人生広げてくれたなと思う。マジでありがとう。

でも、どんだけ他のバンドを聴いてもさ、自分のための音楽ってのはthe pillowsだけだったんだよね。

当然、『私が見つけました』つって、友人にも紹介するわけよ。捻くれた暗ぇやつらだなと思われるかも!?ってちょっと不安だったんだけど、都内中高一貫男子校っていうのはキャパシティのある捻くれ者だらけだからさ、受け入れてくれて、やっぱ空気が合う奴らだなって確認できたりとかね。

その確認行為自体はさ、嬉しかったんだけどさ、さわおさんの孤独感とか捻くれた真っ直ぐさとか分かってんのかねぇとか思っちゃったりっていう思春期特有の万能感っつうか、主人公感っつうのか、そういう痛さを抱えてたなぁみたいな思い出も蘇らせてくれんのよね。
そういう思い出も含めて、人生を形作ってくれた。

はじめて行ったLIVEは武道館だった。ホントにカッコよかった。

江戸川球場で練習した帰りに野球部の同級生と急いで行ったのを思い出した。今思うとずっと好きだったけど行けなかった人もいるのか、とか、部活帰りの汗臭いなかで行ってすまんとか思うけどマジで行けてよかった。

みんなぜんぜん帰んなくてさ、3回アンコールやってくれて、最後はさわおさんがいい加減帰れって言ってていい締めだなと思ったよ。

2025/1/31 KT Zepp Yokohama 『LOSTMAN GO TO CITY』行けてよかった。

なーんか、解散とかもありえるし観に行けるうちに行っとこーってわりと軽い気持ちで行ったんだよ。

そしたらさ、やっぱ最高なんだよね。
『今日はfunny bunnyも世界の果てまでも演らない。世界で君達しか知らない曲ばっかりやるから』って言ってさ、マジでその通りのセトリで。

『俺たちは音楽に飽きなかったんだよ。宝物みたいに受け取ってくれるみんながいたから』って言って泣いてたんだよ。

さわおさんがさ、捻くれたままでいいんだよって言ってくれたから音楽だけじゃなくて自分のことも認めて大事にできたんだよ。こちらこそたくさんの宝物をありがとう。

『確かめに行こう』や『ストレンジカメレオン』みたいに生きることに悩んだり、『アナザーモーニング』『MY FOOT』のように決意を新たに気張ってみたり、『空中レジスター』『プロポーズ』みたいにちょけてみたり、『funny  bunny』『スケアクロウ』に背中を押されたり、『パトリシア』みたいな子と結婚したり、『Please Mr.Lostman』みたいに老いていこうと思ってる。

ほんと寂しいけど、これからもthe pillowsと生きていくよ。

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