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一日一頁:ヴェーバー(尾高邦雄訳)『職業としての学問』岩波文庫、1980年。

再び読んでいる。

神々しき指導者を待望する学生を前に語られた言葉は、熱狂を退け、自分のなすべきことを徹底的に掘り下げろという。然りである。

時間がなくても1日1頁でも読みないことには進まない。

さて、お集まりの諸君!学問の領域で「個性」をもつのは、その個性ではなくて、その仕事(ザッへ)に仕える人のみである。しかも、そのことたるや、なにも学問の領域にばかり限ったことではない。芸術家でも、自分の仕事(ザッへ)に仕えるかわりになたかほかのことに手を出した人には、われわれの知るかぎり偉大な芸術家は存在しないのである。いやしくその仕事に関するかぎり、たとえゲーテほどの偉大な人でも、もし自分の「生活」そのものを芸術品にしようなどとあえて試みるときは、かならずその報いを受けなければならない。

ヴェーバー(尾高邦雄訳)『職業としての学問』岩波文庫、1980年、27-28頁。

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氏家 法雄 ujike.norio
氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。