
一日一頁:ヴェーバー(尾高邦雄訳)『職業としての学問』岩波文庫、1980年。
再び読んでいる。
神々しき指導者を待望する学生を前に語られた言葉は、熱狂を退け、自分のなすべきことを徹底的に掘り下げろという。然りである。
時間がなくても1日1頁でも読みないことには進まない。
さて、お集まりの諸君!学問の領域で「個性」をもつのは、その個性ではなくて、その仕事(ザッへ)に仕える人のみである。しかも、そのことたるや、なにも学問の領域にばかり限ったことではない。芸術家でも、自分の仕事(ザッへ)に仕えるかわりになたかほかのことに手を出した人には、われわれの知るかぎり偉大な芸術家は存在しないのである。いやしくその仕事に関するかぎり、たとえゲーテほどの偉大な人でも、もし自分の「生活」そのものを芸術品にしようなどとあえて試みるときは、かならずその報いを受けなければならない。
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