一回性の一日を生きること
先日より、デイサービスに99歳のおばあちゃんの利用が再開となりました。こども食堂も開所時より楽しんで下さっている方ですが、昨夏、骨折して入所されていたのですが、驚異的なリハビリで自宅へ戻られました。
ものすごい話です。また、そうしたひとに関わっていくことができるも、また学びの機会となることも幸福という他ありません。
さて、おばあちゃんが言うには、
「今日1日を悔いなく生き切ることだ」
と仰っていたことです。
これは、「日々を刹那的に生きよ」ということではなくて文字通りそのままで「数年先のような未来のことを考えて生きるのではなくて、今日1日を悔いなく生き切ること」の意味です。
毎日毎日を精一杯生き延びていくことこそ大切だよという教えといってよいでしょうか。
高齢者の現場で仕事をしていて常々思うのは、例えば、今日会えなかったら明日でいいや的なのりが私たちの生活にはほとんど充満しているのですが、それが通用しない、つまり、ありていにいえば、明日になったら会えなくなってしまっていることもあるわけです。
ほんとうに、自分がこのおばあちゃんのように生きているのかと問えば、「明日でいいや」ということがほとんどで少し生き方を反省させられたように思えます。
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氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。