第八話　好きな服を着る

あなたが思う「美人」は、どんな服を着ていますか？
ちょっと想像してみてください。

ヘルシーにデニムに白Tとか。素敵なワンピースとか。
　
美人って言われてもなんだかわからないなと思った人は、あなた自身が、こんな服装でさっそうと歩きたいなと思う服装を想像してみてください。

想像できましたか？

それでは、あなたのクローゼットにその服はありますか？

ここで、「はい！」と答える人はどれくらいいるでしょうか。

クローゼットをあけたとき、ワクワクしたりドキドキしたりしますか？
お洋服って、一瞬であなたを美人にする力があるんです。

「美しくなりたい」と願っているのに、クローゼットをあけても着たい！と思えるお洋服がなかったとしたら。美人にしてくれる服が一枚もなかったとしたら、とってももったいないと思いませんか？

でも。

「お金がないから買えないんです」

「そんな服を着ていくところがない」

という人もいるかもしれません。たしかにその通りなのかもしれませんが、それではいつ、理想の洋服を着ることができるのでしょうか。
お金がもっと増えてから、用事ができたら、ダイエットしたら、、と先延ばしにして、体型をカバーするものや、周りから浮かない無難な服を着て過ごす日々を、あとどれだけおくりますか？

今日が、一番若い日なんです。理想を叶えるのは、「今」まさにこのときです。
今、クローゼットをあけて、ときめかない洋服は全て捨ててしまってもいいくらいです！

私は昔、洋服が好きでしたが、第一子の出産後、お母さんとして浮かない服や、子どもといるので汚れてもいい服を着るようになって、着替えるのが楽しくなくなりました。写真をみても、なんだか冴えない自分に、がっかりしたことが何度もあります。

あるとき友人が家に遊びに来て撮ってくれた写真を見て、ショックを受けました。「誰このおばさん」と思うほど老けこんだ、自分の姿でした。そこからセルフケアを始めて、1ヶ月後には夫に「やせた？」と聞かれ、半年後には友人に「綺麗になったね！」と言われ、1年度には初対面の人に「お綺麗ですね」と言われるようになったんです。そんなこと人生で初めてだったので、とても驚きました。

セルフケアをして顔や身体が整ってくると、もっと素敵な服を着ておしゃれしたいと思うようになりました。あまり使えるお金もなかったので、古着ショップで買ったりしていましたが、それでも、「これ着たい！」という気持ちで選んだ服を着ると、気分良く過ごせましたし、クローゼットにお気に入りの服があるだけでも嬉しい気持ちになりました。

こんなことなら、もっと早く、自分の気持ちに素直になって、好きな服を着れば良かったと感じたのです。

もちろんTPOは大事だと思いますが、普段は周りの目を気にせず、好きな服を着たらいいのです。自分に似合う服がわからなければ、パーソナルカラーや骨格診断を受けたりすることでヒントを得られますし、単純に試着してみて、鏡にうつった自分が「なんかいい感じ」に見えたらそれでいいんです！

好きな服を堂々と着ていたら、「素敵ね」とか「あなたらしいわ」と褒めてもらえることが増えるでしょう。私の祖母の話ですが、普段から真っ赤なニットのドレスを着たり、緑の帽子をかぶったりして派手でしたが、背筋のシャンと伸びた彼女にとてもよく似合っていて、おしゃれだなぁ、かっこいいなと子供ながらに感じていました。

好きな服がわからなければ、雑誌や道ゆく人をみて、「素敵だな」と思う人の真似からしてみてもいいのかなと思います。その人に似合うものが自分にもぴったり似合うかどうかはわかりませんが、憧れの服装をしてみると心が喜びます。

私は、いつか履いてみたいと思っていたクリスチャンルブタンの靴を履いたとき、本当にときめき、自分が美人になれたような気持ちがしました。（ヒールが高すぎて普段は全然はきませんが）

ぜひ、「好き」と思うものや、憧れるなと思うお洋服を着て、「美人」であることをイメージしてみてください。あなたのなかの美しさが確実にアップデートされますよ。