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プロダクトに個性を与えるVoice & ToneとUXライティング

学校の授業でいっぱいな中で、少しずつ書籍を読める余裕が出てきたのは、UXデザインのフェーズが後半に差し掛かり、ワイヤーフレーム(WF)の作成になってきたからだと思います。そんな中で今日は、UXライティングについての書籍を紹介します。


1. ワイヤーフレーム作成と新しい概念

学校でUXデザインのフェーズについていくのがやっとの状態でしたが、ようやくこれまで日常業務で行っていたWFの作成に進むことができました。しかし、そこでまた初めて聞く言葉が出てきました。

2. Voice & Toneとは?

新しく学んだ言葉は「Voice & Tone(ボイスアンドトーン)」です。
プロダクトを人間に例えると、その性別や年齢、職業、性格、声のトーンなどを設定し、語り口調を決めるというものでした。その時に参考として紹介されたのが、Slackで、「おかえりなさい」といったフレンドリーなメッセージを使用していた例です。プロダクトに個性を持たせることで、ユーザーとの親密なコミュニケーションが生まれるということの例でした。普段使っていても、なぜそうしているのかは説明されて初めて知りました。

3.UXライティングの重要性

さらに関連して学んだのが「UXライティング」です。
比較的新しい概念であり、アプリやWebサイト内でユーザーが迷わずに理解できるテキストを書くことが重要と説明されました。この「UXライティング」に個性を吹き込むのが、Voice & Toneの役割だと理解しました。

4. 書籍『UXライティングの教科書』での学び

そこで購入したのが、『UXライティングの教科書 ユーザーの心をひきつけるマイクロコピーの書き方』でした。この本を読んでみて、私は本当に多くの学びをいただきました。
たとえば、エラーメッセージに「なぜエラーが発生したのか」「どうすれば解決できるか」を書いて、ユーザーに優しく説明することの重要性を学びました。ときにはユーモアを交えて、ユーザーが安心できるようにするテクニックも紹介されていました。
そして書籍の途中には、
「技術者にライティングを任せるのはやめましょう」
というコラムがあり、これまでの自分を振り返って反省しました。今後はUXライティングを自分の責任で行おうと決意し、現在ではそのテキストに一通り目を通しながら一緒にプロダクトに息を吹き込もうとしています。

5. ブランドDNAとプロダクトの性格

この書籍は上記のような点でとても具体的な事例が挙げられていて参考になったのですが、本書の冒頭で触れられている「プロダクトの性格を決める」という部分が特に私にはこのプロダクトの性格は、会社としてのブランドDNAに基づくものであり、Voice & Toneを決める基盤となることに気づき、デザインという範疇に収まらないと感じた時でした。
つまり、会社のミッション・ビジョン・バリューが、最終的にプロダクトのブランドに反映され、それがVoice & Toneに設定され、プロダクトに反映されるということです。ここから、私の「会社のミッション・ビジョン・バリューの再設定」と「プロダクトのブランドDNAの検討」が始まることになりました。

6. まとめ

UXライティングやVoice & Toneは、プロダクトに個性を与え、ユーザーとのコミュニケーションを深めるための重要な要素です。そして、それは会社やプロダクトのブランドDNAに結びつくものであり、UXデザインを超えて、企業全体のビジョンにまで影響を与えるものだと感じました。
この後はこの広がった思考から読んだ書籍や、UXデザインフェーズの振り返りで読んだ書籍を順次紹介していきたいと思います。


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