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忘れてしまうから
あの買い物袋、エコバッグとも言うやつ。
内側に付いているポケットに畳み込むか、畳んだ後にボタン付きの紐で縛るか、主にこの2タイプだと思うが、
目についた時に畳まないと、もう永遠にめんどくさい。
几帳面な方は是非この文字列を見逃してほしい。
私は強迫症じみたこだわり強い時もあるが、ほとんどの場合においてテキトーである。
だから、「その時」に畳まないと、永遠に畳まみたくなくなるのだ。
好物を買った。
明日のご褒美にしようと、冷蔵庫の見えやすい特等席に置いた。でも明日は忙しくて、食べるのを忘れてしまった。次の日にしよう、と思ったら食べる気分じゃなかった。ではいつ食べる気分なのかと問われたら、その気分と賞味期限との関係性も考慮しなければならなくなる。いつまでも食べる気分にならないかもしれない。
「食べたい時」に食べないと、永遠に食べたくなる時が来ないかもしれない。
書くことも、思いついた時に書かないと。
電車が来て、携帯をしまって、電車に乗って、空いてる席にまたはそれなりの場所に立って、携帯を開く時にはもう忘れてしまっている。
記憶領域よ、小さすぎでは。
一体何が詰まってるんだか。抉り出して並べて見てみたいものですね。痛そうなのでやめておきます。
思いついた時に書かないと、忘れてしまうから。残しておかないと、思いはもうそのまま忘れられてしまうから。
言葉も、口に出さないと。
どんどん口に出しづらくなるから。口に出すタイミングを永遠に失ってしまうから。その「言葉」を忘れてしまうから。
忘れたら 君はいなくなるから
忘れたら、君はいなくなるから。
忘れてしまうから、君はいなくなるんだ。
2023.11.6 星期一 晴れ時々曇り