映画「君たちはどう生きるか」ーおそらく何度も観ることになるであろう映画との、はじめての夜
映画「君たちはどう生きるか」を初めてみた夜の、書き付け。
《じぶんのこと》
知恵は良心とともにありたい。悲しみやさびしさは、勇気と行動で乗り越えられる。そしてそれらが人を深く、優しくする。
だんだんと強く、たくましくなろう。本当の声に従おう。
くよくよと落ち込んでいる場合じゃないよな。
眞人の成長と夏子(ヒミ)の美しさは希望。命あることは尊い。
娘は大丈夫。信じよう。
私は娘を産んだ責任と私自身の幸せのために、これからも生きよう。
私をあきらめるもんか!!
《世界のこと》
正直なところまだ語りたくない。私は語るには無知すぎる。まだ何も語れない。
ただ、時間は残されていないこと、私たち人類がやってきたことの怖さ、浅はかさ、視野の狭さが胸に迫ってきた。"火"はそれ自体が善でも悪でもない。私たちの扱い方次第だと。
ひととおり考えて行き着いたのは、そもそもなんで地球が滅びたらいけないの?という問い。
けれど私にその疑問が湧くということは、生きることのよろこびを確信できないままここまで生きてきたんだな。生きてきて、本当にしんどいことが多かったし、なんでこんなにしんどい思いをしてまで生きなきゃなんねぇんだ、と思いながら生きてきたんだな。
楽しいこと、うれしいことをもっとたくさん経験していたら、命を与えてもらえたことの奇跡に感謝したり、他の人に生きることを勧めたり、子どもをたくさん持つことを望んだりしていたのかもしれないな。
生きるって本当に素晴らしいよ、と実感できてはじめて、生きることを肯定できるのかもしれない。
《描き方について》
苦しそうな人に生きるっていいよって言われるより、楽しそうな人に言われたほうが説得力があるのではないか。
だからもし私が創作で命と地球の大切さを説くならば、生きているとこんなに楽しいことがたくさんあるから生きようよ、他の人(子孫)にも楽しい思いをさせてあげようよ、そのためにはこの地球が必要だから守ろうよ、という表現の仕方をしたいなと思った。私が目指すのは、命の肯定を明るく楽しく軽やかに説き、うながす物語だ。