夫、初めてのワンオペ育児
娘と長い時間離れると、再会したときに数億倍愛しく思える、この現象はなんだろう。
産後初めて、夫に娘を預けて外出をした。
夫、初めてのワンオペ育児だ。
娘はまだ生後3ヶ月。母乳中心の生活のため、出産をしてから毎日、私が一日中一緒だった。しかし今回は友人とカフェで会う約束をしていたため、約5時間離れ離れになった。
たった5時間、されど5時間。
そんないちにちを、日記として綴っていく。
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家を出る2時間前に起床。昔だったらギリギリの30分前とかに起きていたから、かなりの成長である。こんなに早く起きたのも、母はやることがいっぱいあるからだ。
まずは娘におっぱいをあげる。全力で寝かしつけた後は、哺乳瓶の消毒、冷まし湯の作成、搾乳、などなど。少しでも夫のワンオペ育児がラクになるようにできることはしておく。
目玉焼きの下にキャベツを敷いて、パンに乗せ、マヨネーズと麺つゆをかけて食べる、お手軽モーニング。
全部終わって家を出ようというときに、タイミングよく娘が泣き出すんだ。夫じゃ手に負えなくなって、私がまた全力寝かしつけ。
よし寝てくれた、と思ったら、今度は搾乳機のゴムの部分がベタベタになっていることに気がつく。これは...。おそらくこの猛暑でゴムが溶け出してしまったのだろう。念の為、搾乳した母乳は捨て、漬けていた消毒液は新しいものに取り換えー...。そんなこんなで予定していた家出の時間はとっくに過ぎていた。
母って忙しい。
夫に、娘を頼みます、と念入りにお願いし、急いで車を走らせて目的地へ。３分の遅刻だったが、優しい友達は快く待っていてくれた。
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産後初めて、久しぶりのカフェ...!
ワッフルを食べた。ふわふわ軽くて一瞬でなくなった。グレープフルーツ、最初に食べればよかったな。甘いワッフル食べた後だと、すっぱく感じてしまう。
節約のために、ずっと我慢してたガチャガチャだってしてやる。なんてったって、久々の息抜きで浮かれているから。
かわいー！
パンダのタンタンと、コーヒーを飲むベア。
あと何個かやりたかったけど、夫に呆れられそうだから辞めておく。
スタバを飲んで帰ろう。
夫へ、娘とお留守番ありがとうの意を込めて、ほうじ茶クラシックティーラテのお土産。
・ソイミルクに変更
・ムースフォーム追加
・ハチミツ3周
・氷少なめ
ムースフォームとハチミツが全部フタについちゃって残念なことに...笑 これも美味しかったけど、私はカスタム無しの方が好みかも。
友人と解散する頃には、胸がパンパンになっていて痛かった。
急いで帰ってくると、夫と娘はそこに居た。
夫は頑張った。初めての一人育児をやり遂げたのだった。
こんなに娘と離れたのは今日が初めて。
帰ってきて、いい子にミルクを飲んでいる娘の姿を見たら、いつもの倍以上、我が子が愛おしくてたまらなくなった。
正直なところ、夫に娘を預けることが心配でたまらなかった。夫は、寝かしつけや赤ちゃんへの声がけが下手くそだ。おっぱいから母乳も出ない。娘がぐずったら、ちゃんとあやすことができるのか。
こんな心配ばかりで、「夫には任せられない。私が全部やらなくては。」と、勝手に思い込んでいた。
けれど今回の件で、夫を信じてみてもいいかもしれないと思えた。育児も不器用ながら、一生懸命やっていて、たった5時間といえど娘の命を守り切ったのだ。
また、私は幸いなことに、産後鬱や育児ノイローゼになった経験はない。しかし、日々の育児で溜まる疲れやストレスを解消するため、短時間でも子どもと離れてみることはとても大切だと思った。清々しい気持ちで、我が子の元へ帰って来られる。
とはいえ、周囲から十分な援助を得られない人もいるだろう。そんなときは産後ケアサービスを利用するなど、自分が少しでもラクになる方法を選んでもらいたい。
これからもっと、家族がより良いかたちで子育てができるよう工夫していこう。