(少しずつ編集予定)15年間の初恋
これは、私が15歳から30歳になるまで淡く好きだった男の子との思い出。もちろん、他の男の子と恋をしたこともあるし、彼の存在をすっかり忘れた時期なんてたくさんある。でも、一つの恋が終わると、必ずどうしているかなと思い出す存在が彼だった。
彼と出会ったのは、15歳。高校一年生の春。隣のクラスで、選択授業の美術が一緒だった。とぼけたキャラクターで、クシャッとした笑顔で空気をなごますのが得意だった。
ある日、私が絵の具を片付けている間に私の席に誰かが水をこぼしてしまった。
こぼし