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IT視点でアナログとデジタルの距離を今、考えてみる。

すごい発見をしたのでちょっと読んでほしい。

タイトルから読もうと考えた人は相当変な人だ。おめでとう。だが、安心して欲しい、読んで後悔はさせない。必ず今の時代を生きる上で考えなければならない重要な点であることは間違いではないと信じている。

ウッホッホ―、たなかです。

■目次

 ・アナログとデジタルの付加価値とは何か

 ・デジタルで届ける情報に限界はあるか

 ・未来を考える

アナログとデジタルの付加価値とは何か

まずはアナログとデジタルの違いを確認したい。以下に身体性の違いについて表している図を示す。
アナログは3次元的な物体がそこに存在している。デジタルは見えるけれども身体性を有していないので触れることができない。いわゆる2次元である。

キャプチャ

例えば以下のように飲み会を開いたとしよう。
アナログでは、現実世界で一つの卓を囲んでお酒を飲みながら意気揚々とコミュニケーションを楽しみ、相手の表情やしぐさなどその人から出る空気感を身体全体で感じていたはずだ。
特に好きな女の子がいた場合、その人のことをずっと見続けてしまうだろうし、相手の表情に合わせて無意識のうちにリアクションを返していると思う。アナログでは圧倒的に非言語コミュニケーションが使えていたし、言葉なんか交わさなくても表情やしぐさ次第でウケている、ウケていないがわかり、なんとなく好意的である、ないが体感できていた。しかし、そんな時代は終わりを迎えつつある。
デジタルでは、非言語的コミュニケーションが使いにくい。最も訴えたいことは画面の枠内しか見えないことである。現実世界であれば、今日は化粧が濃い、胸が強調される服を着ているから気合が入ってるな、髪型めちゃくちゃ似合っている、視線がよく合うなど、性癖がばれるのでこのあたりでやめておくが、とにかく得られる情報量が多い。非言語的コミュニケーションとはそういうものだ。

コメント 2020-04-19 221714

次に、音楽ライブを例にとってみよう。
アナログでは、ライブ内の空気そのものに臨場感があって、見終わった後は一緒に来ていた人や知り合った人と飲みに行くことが楽しかったりするだろう。また、そこでの身体的疲労は何かを達成したような満足感や非日常を味わった充実感にあふれている。
デジタルでは、質量がないのでインスタントにデータとして運ぶことができ、家の中でもオンラインで参加可能だ。また、交通費が浮くのでかなりコスパがいいだろう。ただ、そこで得られるのは参加したという事実のみだ。おそらく、リモート飲み会をやったところで毎回は続かないと考えている。なぜなら、ユーザの知らないところで精神的疲労がたまっているからだ。特に見続けることは多くのストレスをもたらす。暴論を唱えていると思う人はよく考えてほしい、我々人間は今日という日までこれほどモニターに向かうことをしてこなかった。見えないからこそ、想像を働かせて気づかいや様子を伺うことはリモートにおいてかなりあると考えている。
何度も言うが、それは見えないからだ。
人間はよくわからないものに対して不安を抱く。

コメント 2020-04-19 222752

デジタルで届ける情報に限界はあるか

以下の図に注目してほしい。
感動という刺激は人の五感によって構成されているという図である。
人が刺激を受ける時、5つの感覚のいずれかから受ける。美味しいものを食べれば、味覚が刺激され大きければ大きいほど、感動する。また、有名なアーティストのコンサートに行けば、歌声が素晴らしくメンバー同士の掛け合いなどがステキだったなど感動を受けることだあるだろう。感動とは5つのいずれか、もしくはどれもが刺激を受けることで心を動かされることであるとここでは言いたい。

キャプチャ

以下の図は先ほどの音楽ライブを例にとってアナログとデジタルで受ける刺激が何で成り立っているかを示し、どちらに所属しているかの表である。
この図から、アナログでは視覚、聴覚、触覚、嗅覚で刺激を受けることが確認できる。デジタルでは、周辺の話声や、その他の雑音は再現しにくく、外の匂いを感じることは難しいと考える。解決策としては、視覚であれば未来的なインターフェース(VRなど)を用いて再現することがあげられる。聴覚には臨場感を与えるため、ノイズを適度に混ぜることを推奨したい。触覚、嗅覚は交換不可能であると考えている。なぜなら今の技術では再現できない。本気で再現するなら、触覚では、腕にテーピングをして脳に電気信号を送り、機械的に作り出すことは可能である。嗅覚では、会場によっても違うと思うので誰かが開発してほしい。

コメント 2020-04-20 202141

先の表から得られた結果から五感をアナログとデジタルで表した図を以下に示す。図から、アナログでは4つの感覚が機能していることに対して、デジタルでは2つの感覚しか機能していないことが確認できる。

デジタルで何か物足りないと感じたことはないだろうか。その正体は以下にある。アナログは情報量を多く持つことができるので、『満足感が高い=刺激が高い』と定義することができ、デジタルは情報量が少ないので『満足度が低い=刺激が低い』と定義できる。ここまでくれば、勘のいい人は気づくと思う。アナログとは連続したもの、デジタルとは離散したものなので、デジタル情報がアナログを再現できない理由の1つに『情報』というものがある。

コメント 2020-04-20 195421

未来を考える

今まではアナログで付加価値をつけることは苦労はあっても実現可能であった。デジタルに付加価値をつけることは相当難しいように思う。どうやってアナログで感じていた価値を補うのか。今まで我々はデジタルで提供できる価値を考えてこなかったのだ。このあたりが本記事のミソである。

ここまで書いたがVRとか先端技術を使って偽物の情報を作り出しても、元々感じていたあの面白さとか、あの感動を記憶している脳は偽物に気づくはずだ。同じように感じることはあっても似ていると感じるだけで同じではない不完全なものだ。しかしまたそれも価値なのかもしれない。

その不完全なものとして感情が存在する。ロボットに感情を持たせることが難しい理由も人間の感性を計算で表すことに難題があると考える。不完全なものを再現することは難しいのだ。感性をパラメータで表現しても何億通りもの組み合わせが存在する。統計、論理、確立で作られたAIには計算できないものが心だなんてカッコいいじゃないか。という話で終わりたい。

ありがとうございました。

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