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②【羨ましい】道外出身新人アナ、道産子フレンズの話を聞いたら北海道への憧れが止まらなくなった(糸口真子)
こんにちは!
UHB新人アナウンサーの糸口真子です!
北海道の生活にも慣れてきた今日この頃。
それでも地元の神奈川から遠く離れての就職なので、友達と会えず寂しくなることもたまにあります。
写真フォルダを見返していると、去年の夏に行った鎌倉の海の写真が出てきてちょっと懐かしい気持ちに。(そちらが上のヘッダーの写真です)
でも!せっかく夢をつかんで北海道に来たならば!と、アナウンサーとして発声や滑舌練習といった「伝えるためのスキル」を身につけるため、日々コツコツ訓練中です…
それに加えて北海道に対しての知識や理解が必要だなあと思っています。
北海道には179の市区町村があり、神奈川県出身の私にとっては読み方が難しい地名もちらほら。
そこで、個人的に「北海道ノート」を作って地名や各振興局の特徴や場所などを覚えられるよう、まとめて勉強しているところです。(頑張ってます)
ネットで調べるのももちろん情報たっぷりで良いのですが、やっぱり実際に北海道で暮らしていた人に話を聞くのが一番リアルな情報で良いんじゃない?と思い…
大学の北海道出身の友人にインタビューしました!!!
北海道出身者インタビュー
札幌出身の男性、倶知安町出身の男性、帯広市出身の女性の3人にZOOMや電話といったツールを使ってお話しを伺いました。
札幌市出身の油谷くん
まず1人目は、札幌出身の油谷大地くん。
彼は、私と同じ法政大学の社会学部に通っていた友人です。
いつも明るく元気な油谷くんはインタビューのお願いにも快く答えてくれました!ありがとうね!
ただ、インタビューが始まると真面目に、北海道の暮らしを思い出しながら質問に答えてくれました。
私と同学年なので今春に就職ですが、彼は東京でお仕事をするようです。
油谷くん、実は転勤族で旭川や北見に住んだこともあるみたいですが一番長いのは札幌だそう。
札幌の暮らし心地を聞いてみた
糸口
「さっそくなんだけどさ、札幌って暮らし心地いい?」
油谷
「暮らし面では全く問題ないね!個人的には東京より暮らしやすいんじゃない?って思うよ。」
「中心地は栄えてるから映画や飲食みたいな娯楽も楽しめるし、洋服とか買いたいって思ったらお店はたくさんある!それに加えて、自然豊かだからスキーみたいなレジャーも楽しめる。一言でいうと『ちょうどいい』って感じがする!」
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たしかに、都会と大自然が隣り合っている光景って東京では見かけないかも。
油谷
「でも俺はエンターテインメントに対しての憧れが大きかったから東京に出てきたよ。例えばだけど、東京で好きなアーティストのライブをやるとして、飛行機に乗って海を越えて東京へ行くことに対してはハードルが高いって思うかな。それでライブに行けなくて何度も悔しい思いをしたし。」
「地形的にも本州に行くのは難しいってイメージがあるのかな、周りの友達とかは進学や就職でも北海道や札幌に残る人が多いかも。」
これは予想外の回答でした。1時間も電車に乗っていれば東京や都心近くのライブ会場に行けるような場所に住んでいる私にとっては考えたこともなかったお悩み。
そして、飛行機に乗って津軽海峡を越えて本州へ行くことに対して気持ちの面でも壁があるとは…
道内旅行について聞いてみた
糸口
「旅行とかは道外に行ったりしないの?」
油谷
「北海道に住んでるときは行ったことなかったかも、だいたい道内かな。
中学の修学旅行とかも道内旅行だったしね。ニセコにスキーしに行ったなあ。他に行ったことある場所としては、函館、旭川、北見、夕張とか…でも、根室とか稚内とかは行ったことないよ。道東とか道北とかはめったに行かないかも。」
住んでいる地域によってはやっぱり足が伸びないところもあるんだなあ…
それだけ北海道が広いということ…と取材中に考える糸口。
糸口
「北海道内でまだ行ったことないけど行ってみたい箇所とかあるの?」
油谷
「あるある!羅臼に行ってみたいのよ!小学校の時の授業で羅臼のこと知ってからずっと行ってみたいなとは思ってるけどまだ行けてないね。シャチとかクジラを見てみたいくて、札幌以上に自然豊かだから満喫してみたいなあ」
油谷くんが絶賛する羅臼、詳しく調べてみちゃいました。
羅臼について調べてみた
羅臼は世界自然遺産・知床に代表される自然に囲まれた街。
オホーツク海や知床連山が望めるようです。夏はクジラやシャチ、イルカが、冬には流氷や野鳥も見られます。そのほかにも絶滅危惧種の動物や野生動物も、この羅臼の自然の中で暮らしています。
自然が豊かな上に海の幸に恵まれています。
流氷が来ていても出漁が出来るようなので、春にはタラ、夏には時鮭やブドウエビ、秋には秋鮭、冬はキングサーモンなどなど年中海鮮物を楽しむことが出来ます。
知床については教科書で知ってはいたけれど、さらにクローズアップした羅臼の街や羅臼の魅力的は全く知りませんでした…
北海道の手つかずの自然を全身で感じられて食べて美味しい羅臼町。
美味しい海鮮には目がない糸口、調べたら行ってみたくなっちゃいました…!
札幌の地元自慢してもらってみた
糸口
「最後に地元自慢してほしい!」
油谷
「結婚して子供ができたらここで子育てしたいって思うくらいいい街だよ!大都市が近いから不便な思いもしないし、基本的に札幌では何でもできるからね。それくらい栄えてる中で自然がすごい近い。」
「俺が小学生の頃は家の近くでザリガニ釣りしたり、スケートしたり、学校で大倉山のスキージャンプ台の近くまで行ったこともあるし。幼少期の頃の思い出を今でも鮮明に思い出せるくらい楽しかったんだよね。そんな場所で自分の子供をのびのび育ててあげたいって思うんだ。都市と自然のバランスがとれた札幌はすごくいいところだよ!」
ありがとう油谷くん!札幌の魅力がダイレクトに伝わってきたよ~!!!
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倶知安町出身の中谷くん
続いては俱知安町出身の中谷洋翔くん。
彼も私と同じ法政大学で同じ学科の友人です!
いつも大学では飄々としている彼ですが、丁寧に道外出身の私でもイメージが付きやすいよう彼の実体験を交えながらお話してくれました。
彼も油谷君と同様に倶知安町以外に旭川に住んでいた時期があったようですが、上京するまではずっと倶知安町で過ごしていたようです。
倶知安のくらし心地を聞いてみた
糸口
「倶知安での生活はどうだった?」
中谷
「正直、生活の中で不便なこともあったよ。」
「ライブが当たってチケット代の振り込みをファミリーマートでしなくちゃいけなくて。倶知安にはファミマはないからね、わざわざ小樽の方まで行ったかなあ。」
「他にも、倶知安には映画館がないから小樽か札幌行かないと見られないね。俺はエンターテインメントが好きだからこれはちょっと大変だったかも。」
こちらも衝撃。
コンビニは各駅に一つはあるというイメージだったし、高校生の時に学校帰りに映画館へ行くこともあったくらい身近な存在だったので、隣町にまでいかないとないものがあるなんてびっくりです。
中谷くんと友達になるまで、地名の読み方も知らなかった倶知安。
改めて調べてみることにしました。
倶知安について調べてみた
倶知安町は後志振興局に所在している町。
主に後志地域の行政の役割を担っています。
周りをニセコアンヌプリと羊蹄山に囲まれ、自然豊かな場所です。
その豊かな自然を活かした観光業が盛んで、夏にはトレッキング、冬はパウダースノーを求めて世界中からスキーをしに人々が訪れます。豪雪地帯としても有名で、安定した積雪量からもスキー産業が盛んであるとも言われているそうです。
また、豪雪であることで豊富な水資源を生みます。
豊かな水と土壌から明治時代から農業が盛んで、ジャガイモが倶知安町の名産です。
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2030年に北海道新幹線の停車駅として「倶知安駅」が開業予定です。
5時間以内で東京に到着するようで、
中谷くん曰く「今一番北海道でアツい地域」だそうです。
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中谷
「東京位比べてコンビニやチェーン店は少ないけど、美味しい個人経営の飲食店とか多いよ。しかも安いし。そこのありがたさは倶知安に帰ってきたときにすごい感じたなあ。倶知安は高校の生徒の人数が少なかったからみんな今でも仲良くて。帰省する度に集まっては倶知安の店でご飯食べてるよ。」
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おいしそうすぎる…(写真提供:中谷くん)
日常的に美味しい料理がいただける環境があるのは羨ましい限り…
しかも東京に比べてコストパフォーマンスがいいなんて最高です…
行ってみたいところについて聞いてみた
糸口
「北海道内で行きたいところとかある?」
中谷
「富良野とか美瑛かな。今まで札幌とか函館、旭川、帯広、知床とかは何回か行ったことがあるんだけどね。前に『糸』っていう映画を見て、そのロケ地が富良野とか美瑛だったのよ。その景色がすごいきれいで、やっぱり北海道って絶景ばっかりだなって感動しちゃったんだよね。最近Netflixで『First Love初恋』も見て、北海道の景色いいなって思う機会すごく多いよ。」
さすがエンタメ好きな中谷くん。
こういった作品を通して北海道の風景に興味を持つ人や、見てみたい!と思ってくれる人が増えるのは良いことだよね!
といいつつも「糸」も「First Love初恋」もまだ見たことない私。
北海道を知るための第一歩として見なくちゃです。
まずはNetFlixに加入するところから始めていきましょうか。
倶知安の地元自慢してもらってみた
糸口
「じゃあ、最後に地元自慢してほしい!」
中谷
「倶知安には世界に頬れるものがあるっていうのが自慢かな。倶知安は雪が降るからスキー場がすごく多いし、この辺りのパウダースノーは世界一だって取り上げられて、海外からもわざわざ倶知安にスキーをしに来る人もたくさんいるのよ。倶知安が世界レベルで知られているのは嬉しいね。」
「あと、外国人が身近にいるっていう土地柄か自分の周りの人は世界を視野に入れた生き方をしている人が多い気がする。留学したり、世界中を周っている人がいたり、そういう意味でかっこいい生き方をしている人がいる地域だなって思うよ。」
中谷くん、ありがとう!
倶知安のグルメも自然も堪能しに行きたくなっちゃった!!
帯広出身のNさん
最後は帯広出身のNさん。(本人の希望によりお名前は伏せてます)
彼女も同じ法政大学の同級生。
学部は違いましたが、同じ就職講座で毎週顔を合わせていました。
「なんでも聞いて!」と取材に応えてくれる様子から、北海道の大地のような心の広さを感じます。(さすがです)
大学で一緒にいる時から姉御肌で、糸口は彼女に頼りきっておりました。
大変お世話になっております、アネキ!
帯広のくらし心地を聞いてみた
糸口
「さっそくなんだけど、帯広での生活をどう感じてた?」
Nさん
「住み心地はいいよ!野菜も海鮮も美味しいし、なんといっても自然が豊かだよね。」
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Nさん
「だけど買い物する場所や遊ぶところがないのはちょっと不便だったかなあ。車ないと生活できないし。」
「高校生の時には、電車も車もないから自転車で45分かけて通学してたよ。流石にしんどかったなあ。遊びに行くにしてもバスも本数少ないし、友達と何しようかって議論することもしょっちゅうあったし。」
さすがに45分の自転車通学には驚きです…
道内旅行について聞いてみた
糸口
「近所にはなかなか遊ぶところが少ないって言っていたけど、反対に帯広以外で足を運んだことがある場所っていくつかある?」
Nさん
「登別、函館、釧路、札幌、美瑛、知床とかかな!道民として北海道のことを知らないとねって親と話して一緒に行ったよ!いつか、厚岸とか稚内みたいな海の幸が美味しいところに行ってみたいって思ってる!特に厚岸の牡蠣祭りには行ってみたいなって。」
厚岸の牡蠣祭り…?初めて聞きます。
すごい気になったので厚岸町を調べてみました!
厚岸についてしらべてみた
厚岸は釧路振興局に所在している街。
厚岸は海産物や農産物が豊かですが、その中でも牡蠣が名産。
日本で唯一生食用の牡蠣が一年中出荷可能で、あっけし牡蠣祭りが有名で、
春と冬の年2回の開催。
地域内に約90ヶ所の遺跡が発見されています。
最も古いもので縄文時代のもので、古来から厚岸には人が住んでいたことが伺えます。
厚岸の歴史の特徴として、厚岸湾が深くまで入り込む自然の漁港として、オランダ船やロシア船がやってきたといいます。
外国船が訪れることで外国との接点がこの厚岸の地で生まれていたようです。
牡蠣が一年中出荷できるってすごくないですか…?
牡蠣が大好きな糸口にとっては最高のお祭りが厚岸で開かれているなんて。いつか絶対に参加してみせます。これは宣言です。
札幌ですっごく大きくてぷりぷりな牡蠣をいただいたことがあるのですが、あの牡蠣ももしかしたら厚岸生まれだったのかな、と調べている間にいつかの牡蠣に思いを馳せておりました。
北海道就職について聞いてみた
糸口
「Nさんは大学で上京してきたけど、就職先は北海道だよね。北海道に戻って仕事しようって決めてたの?」
Nさん
「元々北海道で働きたいなって思ってたんだよね。東京行ってからさらに北海道が大好きになったの!帰省した時に人がいすぎないし自然豊かだし。」
「あと、少し車を走らせればすぐに大好きな動物に会えるし!そういうのはすごく心癒されるなって思ってた。だから地元のために働く仕事に就きたいなって思って北海道での就職を決めたよ!」
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近所にこんな子たちがいたら癒されます。(写真提供:Nさん)
Nさんの北海道への愛が伝わってきます…!
大好きな北海道のために何ができるだろうと考え行動する姿が素敵です。
帯広・北海道の地元自慢してもらってみた
糸口
「最後に地元自慢して!」
Nさん
「なんといっても食べ物がおいしいし、自然が豊かでおおらかな気持ちで暮らせる場所かな。冬の寒さは確かに厳しいけれど、それを乗り越えたら強くなる気がしてる!道民らしい温かさがあるのが北海道のいいところだなって思うよ」
Nさんありがとう!北海道や帯広の厳しさも温かさも教えてもらいました!
最後に
三者三様の回答をもらい、北海道への憧れが募りまくったインタビューでした。
三人からお話を聞いてそれぞれ気づいたことがありました。
それは…
みんな地元の良いところをすぐ答えてくれる!
最後に「地元自慢して!」という質問を突然振ってしまいましたが、みんなすごい沢山語ってくれました。
私自身も、「もしこんな質問されたら…」と考えてみましたが案外パッとすぐにはでてこないかも。
上京してきて地元とは全く違う環境に身を置いたからこそ北海道の良さに気づいたのかなあと思ったり。
反対に、道内で暮らしている方にとってはそこにある生活環境や自然が当たり前になっていて、その土地の特徴や魅力に100%気づいていない人も多いのかも。
だからこそ、その隠れざる魅力を道外出身の私が足を運んで掘り起こしに行くのが仕事であり使命だな!と、このインタビューの中で自覚が芽生えました。
今回はお話を聞いただけですが、3人の地元はもちろん、行ってみたいと話していた地域にも行ってみようかな!いや、絶対に行きたい!
神奈川もいいところだけど、北海道ってやっぱり魅力たっぷりで羨ましい!もっと大好きになりました!!