廣岡アナに聞く!今大会の魅力とマラソンの奥深さ【北海道マラソンについてあなたに知ってほしい6つのコト #2】
皆さんこんにちは。貝田です。
私事ですが、あっという間に配属から1ヶ月が経ちました。この1ヶ月の大部分を北海道マラソンの準備に捧げたことになる訳です。もうすっかりマラソンの虜です。見る専ですが。
7日(火)に初回放送となった北海道マラソンの事前番組は、皆さんご覧になっていただけましたか?見逃してしまった!という方は記事下部のリンクか、Youtubeから是非。
そして今回は第2回放送のインタビューをさらに詳しくお届け。
インタビューに応じてくださったのは、この方!
北海道マラソンの全てを知る?!我らがUHB廣岡俊光アナにインタビュー!
北海道マラソンを最前線で伝えてきた廣岡アナにインタビューを敢行!
「走る」でも「見る」でもなく、「伝える」という新たな視点から北海道マラソンを紐解いてもらいました。
Q1.北海道マラソンの具体的な仕事内容は?
準備としては、前年の大会が終わった瞬間から始まっています。
他のマラソン大会や、地域開催の予選も含めた実業団の駅伝大会、その他全国大会など、北海道マラソンではない場所で選手の皆さんがどんな走りをしているか、というところから情報収集を始めています。
そして北海道マラソンにエントリーが決まった選手については、ピックアップして、さらに過去の映像を見返す等して深く調べて…なので、準備はすごく長いですね。本当に終わらない(笑)1年中準備している感じかもしれないです。
Q2.選手の情報というのは具体的にどんな情報?
やっぱりマラソンで一番大事なのはタイムです。
まずはそのタイムを正確に知ることから始めますが、タイムだけでは分からないことも多いです。
その選手の得意なパターンや、集団の中で走りたいタイプなのか、飛び出して自分でペースを作っていくタイプなのか、というのは実際に見ないと分からないので、出来る限り映像を集めてエントリー選手が過去にどんな走りをしていたのかを確認しています。
Q3.大会当日に準備している資料は?
資料は、大きく分けて選手の資料と、コースの資料の2つです。
選手の資料については、他のスポーツと同様で、一番大事な情報は選手のナンバーと名前、プロフィールです。あとは自己ベストや、最近のマラソン大会のタイムも重要です。
10kmや5kmなど中距離トラックのタイムも、選手へ直接取材する際のネタになるので調べています。接触できた選手については、例えば "この大会にエントリーした想い” みたいなところから、最近結婚しました!お子さんが産まれました!といったプライベートな話題も含めてリサーチしています。
この辺は解説を務めてくださる増田明美さんの方が得意なんですけど(笑)
でも、一応アナウンサーもそういう情報を持っていて、その選手がレースの中で輝いた瞬間に、今ハマるな!というネタであれば、チョイスして実況するようにしています。
Q4.マラソン中継の大変さ、その裏側にある面白さは?
まず、マラソン中継の面白いところは、スポーツ中継でありながら、観光案内のような側面も持ち合わせているところです。
やっぱり夏の綺麗な北海道の景色をバックに、鍛え上げられたアスリートが走る画はそれだけで絵になるんですよ。
選手のプロフィールを伝えることはもちろんですが、その背景にある北海道の景色の中に「今どんなところを走っているんですよ」とか、ヘリコプターの映像で引きの画になったときに「今映っている豊平川はどんな川なんですか」とか、「北海道キャンパスはどういう歴史があって、どういう学びの場なんですよ」ということを伝えると、
北海道にいない、日本中のどこかで見ている人達に「あぁ、夏の北海道いいなぁ!」と、たとえマラソンに興味がない人でも「なんか北海道行ってみたいなぁ、そういえば夏に行ったことないから行ってみようか」と思ってもらえるような言葉を選ぶようにしています。
他のスポーツでこういった側面は中々ないと思います。そういった意味で、マラソンって他のスポーツ実況とはちょっと違うな、と思っています。
Q5.新コースでの廣岡アナのオススメポイントは?
やっぱりスタートは圧巻ですね。
この大きな街のど真ん中から、あれだけ多くのランナー達がスタートしていくあの瞬間は身震いします。実況しなければならないので喋りながらですが、映像を見ながら毎年ゾワゾワしています。
本当にあの光景は胸に迫るものがありますね。マラソンが北海道・札幌で行われる意味みたいなものを感じる瞬間でもあるので、スタートは見逃してほしくない!と思いますね(笑)
Q6.印象深いシーンや大会でのドラマは?
スタジオで喋るのって結構難しいんですよ。
本当は移動車とか、僕が一番好きなバイクリポートで今でも伝えたいのですが、何年か前からスタジオで喋ることになりました。
北海道マラソンは男女同時のレースなので、スタジオはスタジオで、その両方の情報を一気に知ることができるという意味では、ある意味一番「お得な席」なのかもしれません。
その中で、大会の臨場感を大切にして喋らないといけないということをいつも感じています。
一番印象に残っているのは直近の2019年大会ですね。東京オリンピックに向けて、日本陸上界が一気に加速していく流れを作った前田穂南選手と鈴木亜由子選手が北海道を選んで走ってくれた、という事実だけで嬉しかったです。
下馬評も高かったお2人ですが、しっかりとMGC出場権を獲得してオリンピックへ進んでいったということが「北海道マラソンを伝える側で良かったな」と報われた瞬間でもありました。
この北海道マラソンという大会にドラマは数多くあると思いますが、やはりマラソンの大会というのは、大阪や名古屋で開催される他の大会も含めて、オリンピックという4年間のローテーションの中で繋がっているものなんですよね。
その中で北海道マラソンは夏に行われるという特殊な大会で、そこを選んで暑い中走るというのは本当に大変だと思いますが、選んで走ってくれて、結果を出してくれたという点で、お2人の走りには今でも感謝しています。
Q7.3年ぶりの開催となる今大会への準備や思いは?
3年ぶりなので、実況の仕方を忘れています(笑)
でも本当に大会開催がこれほど空くというのは今までにないことですし、スタッフも含めて、自分自身ももう一回ストレッチから始めて、本番を自分の中でちゃんと作りこんで迎えないといけないな、という思いがあります。
それに、コースが変わり、その大半がオリンピックという大きな舞台で使われたコースだということが、これまでの北海道マラソンとは大きくそのバリューが変わってきている場所だと思うので、その点を見ている人達に丁寧にお伝えしたいです。
そして今走っている選手達の多くは、その次のオリンピックを目指す人達なので、次に繋がっていく大会という点を強烈に意識しながら喋りたいと思っています。
Q8.2019年の前大会と今大会では様子が異なる?
オリンピックを目指すMGCが設定された2年間は誰が見ても飛躍的に、日本の長距離界・マラソン界のタイムは伸びましたし、底上げされたな、という感想があります。
北海道マラソンは夏の大会なので、例えば日本記録が出るか?と言われたら中々難しいと思いますが。
でも、夏の大会なのにこんなタイムが出ちゃうんだ!みたいな驚きはもしかしたらあるんじゃないかな?と思ってワクワクしています。
北海道マラソンに並々ならぬ情熱を注ぐ廣岡アナ。長年大会に携わってきた廣岡アナだからこそ皆さまにお届けできる情報が沢山あるのでは?
是非、当日はアナウンサーの実況にもご注目ください。
それでは今日は、このあたりで。
また次の記事でお目にかかれることを楽しみにしています。
北海道マラソンの事前番組がスタートしています!
なんと、番組ナビゲーターとして斎藤佑樹さんが北海道マラソンの魅力をお届け。見てくださる皆さまとともに北海道を熱く盛り上げます!
08,28 ~北海道マラソン・ストーリー~
毎週火曜 21:54~22:00 全12回
6/7(火)~8/23(火)
第2回放送はこちらからご覧いただけます!
そして待ちに待った大会当日の情報はコチラ!
カネカスポーツスペシャル 北海道マラソン2022
8/28(日) 道内向け放送 UHB 8:25-11:15
全国放送 BSフジ 8:29-11:15