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オオセミタケを求めて

冬虫夏草を手っ取り早く探したければ、大きめの神社仏閣に行くといいです。都会でも神社の境内にはそこそこ自然が残ってるところが多くて、そういった鎮守の森が冬虫夏草のオアシスになっている場合があります。今の時期だったらセミの幼虫に生えるオオセミタケとか、ガの成虫に生えるガヤドリ系の冬虫夏草が見られるかもしれません。初夏にはクモから生えるクモタケなんかも出てきそうです。

最近、京都の某神社にオオセミタケを探しに行って、何とか無事に見つけることができました。
何十人という観光客が通る参道の脇に、誰にも知られずひっそりと生えていました。

オオセミタケ

オオセミタケの背景には鳥居が並ぶ参道があり、これを画角に入れられたらカッコいいかなと思って超広角で撮りました。一般に広角マクロで撮ると小さな生き物がどんな環境に生きているのかイメージしやすい写真になります。
僕の好きな写真家の方がそういう作品を多く撮っていて感化されたので、最近はマクロレンズと広角レンズの2本を持ってフィールドに出てます。

ところで、僕の持ってるカメラはセンサーサイズが小さめのマイクロフォーサーズという規格なのですが、少し前までこの規格で超広角の写真を撮りたいとなると、お高いズームレンズしか選択肢がありませんでした(僕が知らないだけかもだけど)。しかし最近中国のLAOWAというブランドが換算14mmと20mmの単焦点レンズを出したので、単焦点が欲しかった僕はめちゃくちゃ助かりました。絞ると玉ボケが五角形の星型になることと(上の写真でもわかる)、前ボケがあまり綺麗じゃないこと以外はすごく良くて、買ってよかったと思ってます。

鳥居が並ぶ参道をスタスタ歩く観光客にはオオセミタケの姿は見えておらず、道脇でカメラを手にしゃがんでいる僕を怪訝そうに見てきます。参道からは目立つので、わざわざ足を止めて何をやってるのか覗きに来る人までいました。明らかに怪しいので仕方ありません…。神社仏閣で冬虫夏草を探すときはこの点だけがネックで、人が多いところではなるべくやりたくないですね。

fin.

個別にメッセージをお返しします。