足部と歩行の関係と実際~評価編2~
脛骨回旋運動を用いた足部形態評価
これは「足部と歩行の関係と実際」の続きです
前回の輪ゴムを用いた足部形態評価と別の評価方法を紹介する。
それは脛骨に回旋運動を与えた評価方法である。
脛骨粗面に沿って脛骨を把持して
写真の様に脛骨を内外旋方向に回旋運動を加えた後
歩行を観察して足部形態を考察する。
この時、脛骨に回旋運動を加える力はわずかであることを念頭においていただきたい。
脛骨を内旋させる回旋運動を与えると足部は外反が誘発され、
脛骨を外旋させる回旋運動を与えると足部は内反が誘発される。
これを利用して、右脛骨外旋・左脛骨内旋の回旋運動を与えると足部は右内反・左外反が誘発され、その状態で歩行動作を評価・観察し足部形態をどう構築するべきかを考察する。
そして、その後に右脛骨内旋・左脛骨外旋の回旋運動を与え、足部右外反・左内反を誘発して歩行動作を再度評価・観察し足部形態をどう構築するべきかを考察する。
これは輪ゴムの評価とあわせて行うとより妥当性が高まると臨床で感じている。
さて、これまでの内容を踏まえて以下の動画をみていただきたい。この方の場合は右脛骨外旋(足部右内反)・左脛骨内旋(足部左外反)の回旋運動を与えることで歩行動作が楽であると訴え、実際に歩行の流動性も高まっていた。
そして先ほどの輪ゴムの評価と一致するため、足部形態は右内反・左外反を構築し、第一歩の初動の流動性を高める事が、のちの歩行動作にも良い影響を与え得ると考察した。
動画内容順
右脛骨外旋(右足部内反)+左脛骨内旋(左足部外反)
→歩行動作
→右脛骨内旋(右足部外反)+左脛骨外旋(左足部内反)
→歩行動作
→流動性が高まる方は最初であったため再度、
右脛骨外旋(右足部内反)+左脛骨内旋(左足部外反)
→歩行動作で確認し終了
2つの評価より右足部内反・左足部外反の形態を構築する事の方が機能が高まると判断した。このため今度は実際の構築方法を紹介していく。
次回もお楽しみに(*^-^*)
(こうした形態構築の詳細を知りたい方は勉強会の情報案内をメールでお送りいたしますので当院ホームページのお問い合わせページより、その他をチェックしていただきご相談ください)
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