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足部と歩行の関係と実際~評価編1~

輪ゴムを用いた足部形態評価


これは「足部と歩行の関係と実際~理論編~」の続きです

まず、輪ゴムを使用した方法を紹介したい。
※使う輪ゴムは1本(できればサイズ18)


写真のように右手に輪ゴムをはめて歩くのと、左手に輪ゴムをはめて歩くのでどちらが楽に歩けるのかを本人に聞いたり、セラピストが歩行の流動性が高まる方を評価することで足部形態を考察することができる。

この足部形態の考察とは、右内反・左外反の形態を構築するべきか、右外反・左内反の形態を構築するべきかということである(ほかにもたくさん考察する必要はあるが、今回は内反と外反形態のみとする)。

形態構築アプローチの概念と診方その5でも紹介したように、形態構築アプローチにおける四肢の形態と機能の関係において、手の尺屈は対側の足部外反を誘発し、手の撓屈は対側の足部内反を誘発する

例えば右手を尺屈させると左の足部は外反が誘発され、反対に左手を尺屈させると右の足部は外反が誘発される。この関係性を理解してさっそく輪ゴムを先ほどの写真のように右手にはめていただきたい。

右手に輪ゴムを1本はめることで右手は尺屈する(ちなみに輪ゴムを3本はめると撓屈する)。右手に輪ゴムをはめることで右手が尺屈すれば、左の足部は外反が誘発されるため、歩行動作で右手に輪ゴムをはめることで流動性が高まれば、右足部内反・左足部外反の自然立位形態を構築することが身体機能を高めると判断できる

(実際に仕事中、膝に負担を感じていた人が輪ゴムをするだけで負担が軽減し、辛い時は手に輪ゴムをはめて仕事をしているという症例も存在した)

これらを踏まえて以下の動画をみていただきたい。この方の場合は、右手に輪ゴムをすることの方が歩行動作が楽であると訴え、実際に歩行の流動性は右手に輪ゴムをした方が高まっているのを確認していただきたい。

動画内容順
右手輪ゴム(右内反・左外反誘導)→左手輪ゴム(右外反・左内反誘導)→右手輪ゴムスロー再生→左手輪ゴムスロー再生

しかし、この評価だけではまだ形態を決定するには不安であるという場合は、別の評価方法で再度確認するとよい。

次回もお楽しみに(*^-^*)

(こうした形態構築の詳細を知りたい方は勉強会の情報案内をメールでお送りいたしますので当院ホームページのお問い合わせページより、その他をチェックしていただきご相談ください)

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