形態構築アプローチの前と後
姿勢のわずかな変化でも機能にとっては大きな変化です。
この意味を形態構築アプローチのビフォーアフターで紹介したいと思います。
姿勢とは何か。
機能とは何か。
姿勢と機能の間にあるルールとは何か。
私は形態構築アプローチの概念を知ることで、ルールを知ることができました。そしてルールを知ると、臨床で間違いなく役立ちます(*^-^*)
姿勢をみて、その人の姿勢を変えるときは、わずかな変化を大切にすることが重要だと思っています。この意味を実際の症例を交えて紹介したいと思います。
若い人でも、姿勢を良い方向へ誘導すると、症状の改善が図れます。
形態構築アプローチを実施する前は左の姿勢、形態構築アプローチを実施した後は右の姿勢となっています。
よく観察すれば変化に気づくと思いますが、このわずかな変化を私は重要視しています。
若い人でも、シニアでも、アプローチすることは一緒です。
ちなみに姿勢が変化すると、動作も変化します(^^)/
歩行をみてみましょう。
歩行は「脚の直上に胴体が乗る」、そして「立脚終期の状態」と「リズム」がとっても大切です。
形態構築アプローチを実施した後は脚の直上に胴体が乗っているのがわかります。
姿勢(形)と機能は相関関係にあるので、「姿勢が良くなると歩く機能も良くなる」ということです(*^-^*)
姿勢は十人十色ですから、その人にとっての良い姿勢も十人十色です。
その人にとっての良い姿勢が探せると、仕事が格段に楽しくなります(^^)
そして、良い姿勢の探し方で私が大切だと思っている事が、「わずかな姿勢の変化でも機能にとっては大きな変化である」ということを理解しておくことです。
また、形態構築アプローチは姿勢を整えることも行いますが、どこに視点を置くかも大切です。
どこに視点を置くかとは、相手の主訴や理学所見などから総合的に我々が判断いたします。
右膝の痛みが主訴であれば、どういう姿勢(形態)が症状緩和に結びつくかを探っていきます。
つまり、右膝に視点を置いて、姿勢を整えていくことが大切です(^^)/
さて、加齢に伴い必ず形態は破綻いたします。
しかし、その中でも「その人にとって良い姿勢」があるのだと私は思っています。その良い姿勢が「最小限の力でとれる」と、動きは良い方向に変化します。
「わずかな姿勢の変化でも機能にとっては大きな変化である」
実際に変化をみて、わずかだなと感じたのではないでしょうか。でも、本当にこの変化が動作に大きな影響を与えているのです。
形態構築アプローチの前と後、いかがでしたか(^^)
次回は7回に渡って、形態構築アプローチの概念と診方をご紹介いたします。第1回はアプローチについてのおさらいと、観察時のポイントについてです。
形態構築アプローチという考えに少しでも興味を持っていただければ幸いです。
動きのこだわりテーション 代表 土屋元明
理学療法士/JMFS常任理事
元気で明るいのが自慢の元明のサポートをお願い致します。 頂いたサポートは、娘と息子のために使わせていただきます。