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足部と歩行の関係と実際~実践編~

アプローチ方法

足部形態を再構築する場合、インソールは姿勢や動きを意識させることなく形態を構築することができ、機能を高めることができるため非常に有効な方法である。

しかし、インソールは当たり前であるが個々によって処方する高さが異なり、この高さは歩行動作の流動性で確認することが一番であると考えている。

つまり、足の形を採寸して高さを整えたとしても、歩行動作で確認すると高すぎて流動性が低下・停滞することは臨床において多々ある。

この結果、身体の安静時筋緊張が高まり機能が十分に発揮できていないことも考えられる

このため、私は歩行動作の流動性でインソールを処方する高さを評価することが一番であると考えている。


今回の動画では2㎜の高さのパッドを用いているが、実際は0.5㎜間隔で高さを徐々に上げていき、歩行動作の流動性が最も高まるインソールの高さを評価する必要があることを知っておいていただきたい。

さて、輪ゴムや脛骨回旋運動の評価から足部形態を再構築する場合(足部内外反誘導の場合)、インソールの高さを高くする部位は内側楔状骨にあると現在は考えている。


骨模型を用いて説明すると、内側楔状骨は第1中足骨と舟状骨の間に挟まれており、内側縦アーチを構成する部位である。内側楔状骨を触診するポイントは第1中足骨を遠位から近位に触れていき、中足骨頭を確認した先の関節裂隙を触診することである。

この内側楔状骨全体を底上げするようにパッドを面で当てると、荷重位において身体はパッド部分を押そうと反応し外反の形態が誘発されやすい。
また、内側楔状骨の内側半分を底上げするようにパッドを点で当てると身体はパッド部分を押そうとせず、ただ持ち上がるだけで内反の形態が誘発されやすい。


実際に動画を見て歩行動作を観察していただきたい。

そして、とにかく試してみてください。

「何か違うな」と感じる事からが大切です(*^-^*)

(こうした形態構築の詳細を知りたい方は勉強会の情報案内をメールでお送りいたしますので当院ホームページのお問い合わせページより、その他をチェックしていただきご相談ください)

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土屋元明(姿勢と歩きの専門家)
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