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理学療法士 山嵜勉の世界 その3/3

50年以上理学療法士の道を歩んだ

「確かな臨床の言葉」

理学療法士に限らず「セラピスト」にとって、「50年以上理学療法士の道を歩んだ、プロフェッショナルとしての確かな言葉」には必ず響くものがあると確信しています。

ここでは、私が山嵜勉先生の研修を受けている時に、心に「グサッ」と響いた言葉をいくつか紹介しております。
全部で12タイトルあり、今回は9~12を紹介しております(^^)/

9.ボランティアとプロフェッショナル

10.満足度と信頼度

11.神様と動物

12.理学療法士に伝えたいこと


9.ボランティアとプロフェッショナル

「ボランティアじゃないんだからね。君の仕事は」

今目の前にいる人の為に。そして自分の為に。
私が提供できるものをしっかり提供することが大事なのは言うまでもありません。

ただし、しっかりその価値を自分自身で提示すことはもっと大事でした。

「人が良い」と言えばそれまでですが。
ついつい無償でやってしまう癖ってありませんか。

ボランティアという自覚があればもちろん構いません。
ただし、感謝されて気分が良くなったからそれでおしまいではいけません。

もしあなたが、プロフェッショナルでありたいと思うならなおさらです。
私もそうでしたが、感謝される、感謝されたい欲求を叶えるだけならボランティアで十分です。

ただし、あなたがプロフェッショナルという考え、行動をとるのであればしっかり価値を自分自身で提示してください。

ここははっきり区別すべきです。
そのプライドはあってもいいのだと山嵜先生にしっかり言われたような言葉でした。

山嵜先生のこの言葉にも「確かに」と納得してしまいました…


10.満足度と信頼度

「患者の満足度が1つの指標となるけれども、

満足度なんて永遠に満たされないんだよ」

顧客満足度は大切です。

医療現場でもこの考えが反映され、患者満足度調査などが実施されることがあります。

ただし、リハビリテーションの現場では危険が伴うことを周知しておく必要があります。

リハビリテーションの現場において、1つの課題がクリアされると満足度が高くなるかと言えば、必ずしもそうとは言えません。

もっと○○になりたい、もっと○○を目指したいと要求が高まることが多いのです。

つまり、満足度はいつまで経っても高まることはなく、要求が高まるのです

そして、満足度は現場の人間にまかされてしまします。

病院の評判を高めるためには、満足度ではなく信頼度をいかに高めるかを大切にした方がいい。そう教わった言葉でした。



11.神様と動物

「お客様は神様です。

ただあなたの目の前にいるのはヒトという動物です」

私たち理学療法士が対応する人間はもともとヒト科という動物であり、神様では決してありません

つまり、永遠の機能はなく、必ず老化が起こり、死を迎えます。
そして、この動物は前脚と後ろ脚があり、後ろ脚だけで立った動物なのです。

痛みがあれば簡単に逃避し、動かないように働くのです。
さらに動かないことで、形が変化する生き物なのです。

もっとこうなりたい、こうしたい、いろいろな希望があることはとても大切ですが、その訴えに真剣に取り組むべきか、受容してもらうべきか、悩んだ時私は正直に下記の様な話をします。

○○さん…
若造が偉そうに話すように聞こえるかもしれません。
ですが、あなたも私も神様ではないので、機能は低下の一途をたどります。
こうすれば今の訴えが改善しました。
ただし、見た目が気に入らないのではないですか?
若い時のような姿勢を努力して今なさると△△により負担がかかりませんか。
ビシッと真っすぐな姿勢を作ることは大事です。
ですが今はこうする方が楽であり自然なのではないでしょうか。

真っすぐな姿勢もできるし、楽で自然な姿勢もできる
そんな状態がより持続できるようになれば私はいいと考えますがいかがでしょうか。

今の私にできることは、○○、△△、□□です。
サポートできることがあればいたしますので、遠慮なくおっしゃってください。

自分の力量の中で精一杯対応するしかありません。
もちろん来年には対応できることが増えているかもしれません。
ただ、どんな人でも機能を高められるかと言われれば無理なことも多々あると思います。

そう。
神様ではないのですから。

そう先生から教わった言葉です。


12.理学療法士に伝えたいこと


山嵜勉先生の「臨床の言葉」いかがでしたか?。 

私が悩むときはいつも、いろいろな言葉をいただいてきました。

そのいくつかをご紹介しましたが、何かの気づきが得られれば幸いです。

最後に理学療法士として伝えたいことをノートに書いてもらいました(^^)

しっかり噛み締めて仕事に取り組もうを思っていますが、
自分だけ噛み締めるのはあまりにももったいない
と思いましたので、皆さんにも伝えたいと思います。

セラピストであれば必ず何かの気づきになるはずです。 


理学療法士として必要な事は

己の業務が何たるか認識する事である

理学療法士の本質は技術である

理学療法という医療技術を駆使して

身体運動機能障害を改善する事である

よって常に知識を高め、

技術を高め、

専門職として研鑽が要求される

常に心して頑張ってください


平成30年3月1日 山嵜勉 

いかがでしたか(^^)/
次回からは実際のアプローチを紹介していきます。
私が、臨床で是非試してほしいと思う内容ですので是非ご覧くださいm(_ _)m

形態構築アプローチという考えに少しでも興味をもっていただいたり、再び興味をもっていただければ幸いです。一緒に学んでみたいという方、少し興味のある方は是非ご連絡ください(^^)/


動きのこだわりテーション 代表 土屋元明
理学療法士/JMFS常任理事

元気で明るいのが自慢の元明のサポートをお願い致します。 頂いたサポートは、娘と息子のために使わせていただきます。