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AICHI CENTRAL CUP 2024 1回戦 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 🆚 シーホース三河


 9/7


○はじめに

今年初めて企画された「AICHI CENTRAL CUP」

**開催場所**:
名古屋ダイヤモンドドルフィンズの本拠地であるドルフィンズアリーナ

**参加チーム**:
- **名古屋ダイヤモンドドルフィンズ**
- **シーホース三河**
- **三遠ネオフェニックス**
- **ファイティングイーグルス名古屋**

**大会形式**:
- 4チームによるトーナメント形式で行われ、愛知県のNo.1バスケットボールチームを決定する。

**注目ポイント**:
- 愛知県を代表する4つのBリーグチームが一堂に会し、シーズン前の実力を試す場として注目されています。
- 地域密着型の大会として、地元ファンの関心が高い。
- 各チームの新加入選手や新戦力の初披露の場ともなり、シーズンに向けたチームの仕上がり具合が試される機会。

**その他**:
- この大会はシーズン開始前の重要な調整試合となるため、各チームとも本気の試合が期待されます。また、愛知県内のバスケットボール文化を盛り上げるイベントとしても位置づけられています。

このように、「AICHI CENTRAL CUP 2024」は愛知県内でのバスケットボール熱をさらに高める注目のイベントです。シーズンの展望を占う意味でも非常に重要な大会となります。

○試合結果

3Qまではしっかりと戦えていたが、4Qに一気に試合の流れを持っていかれた。6点差で何とか三河の勢いを一度は止めたものの、終盤に突き放されて60-73で敗戦。

○スタッツ

今回は公式のスタッツが見当たらなかったため、自分でスタッツを集計してXで公開していた「よっちシーホース」さんのポストを添付して参考にします。ありがたや。

特に気になったのは3点の確率。41本と多投しての24%台は厳しい戦いになるのも当然。ファウルが多いのも響いた。ボーナススローでかなり得点を伸ばされてしまった。
三河の2点の確率がよくなかったのに助けられたが、やはりリバウンドで主導権を握られて、3点を高確率に決められたのが大きかったか。

三河は外国籍3人と西田が二桁得点とバランス良く点を取っていた。
名古屋はメイが不調で誤算か。エサトン、齋藤、今村、中東が何とか二桁に乗せたが、メイの分までカバーするには至らず。

○ポイント


名古屋は新外国籍のザイラン・チータムがまだ合流していない。とても不安だが、チームの発表を待ちたい。
そこで新加入のメイ、今村、マーフィ、加藤がどれだけチーム戦術に慣れることができるかが鍵。昨シーズンもかなり時間がかかったが、エサトンが健康でいてくれれば大きく崩れることはないでしょう。

三河は継続路線。リッチマンHCの手腕は本物。飛躍のシーズンになる可能性は高い。そこに昨シーズンの弱みだったらしいスリーポイントシュートを補強する須田の加入。いきなりキャプテン就任と、スタメン起用。HCの思惑がどれほど奥深いのか、かなり複合的な効果を狙っていると推察します。


○感想

1Q

・ロスター紹介の時にいきなり事件が起きた。やってくれたのはもちろん坂本。直前に呼ばれる今村を追い越して走り出す。後ろで今村は呆然としている。周りの皆はニヤニヤと笑っている。坂本の真剣な表情がまたたまらない。やはりまだ連携が取れてませんねぇ。

・三河は立ち上がりスペインピックを多用。オフボールスクリーンが多い。昨シーズンどうだったか分からないが、今シーズン久保田、西田、須田が躍動しそうな予感。

・齋藤が2分程ですぐにベンチへ。腰の影響で時間制限があるというのは本当らしい。コンディションを整えるのを最優先にして欲しい。
そして交代で入ったのは今村。いきなり中東PGタイム。ハンドラー今村の存在によってこの布陣が威力を増すということでしょう。

・メイのリバウンドを取ってからのボールプッシュがかなり速い。ドルフィンズの外国籍では過去最速レベル。かなりペースアップしそう。

・ミスはやはり多いが、PerthWildcatsとの試合よりも連携が良くなっているので安心した。ゾーンかと思いきやマンツーで一瞬みんな慌てるみたいたシーンもあった。スイッチの連携もまだまだ課題が多い。

・加藤は流れが良くないところから出てきたので、デニスHCも我慢できずにすぐに齋藤に交代となった。あまりに短時間でもったいない。2Q以降に期待。

・セットプレイは三河の完成度が段違いに良い。

・ゾーンディフェンスはほぼ使わず。

2Q

・今村のドライブは大きな武器になる。ドルフィンズのバスケにハマれば、かなりのスタッツを残すかもしれない。すでにエースの雰囲気が出てきている。

・オンザコート1の時間帯もディフェンスはマンツーマン。

・ここまでエサトンのピックをあまり使わない。得意の戦術は試す必要がないからか。これは本番で使えばよいと。

・スリーがよく入った事で逆転に成功。そこからペイントアタックもさらに有効になり、リズムが良くなっていった。

・ゾーンディフェンスを3-2、2-3と試した。それでもやはりオンザコート1でもマンツーマンが多い。

・メイのドライブのスペースがあまりなかった。まだ連携がイマイチな部分。それにしてもリバウンドを取ったらまず自分でボールプッシュすると決めているようように見える。ガンガン走る。

3Q

・前半あまり入らなかった三河のスリーが連続で決まったのは嫌な予感がする。高さで劣る分、そこまでやられると厳しくなりそう。

・メイはリバウンドとディフェンス頑張っているし、よく走っているが、ボールが手につかないシーンが目立つ。かなり調子が悪そう。

・PG陣がベンチでビッグラインナップの時、中東PGで今村がメインハンドラーという感じのラインナップを組めるのが今シーズンの楽しみの1つ。昨シーズンはパークスJr.に力強さと直線の鋭さはあったが、柔軟さとキープ力で今村が上積みになる。
ちなみに中東は大学でもPGやってたらしいよ。

・連携の差を見せつけられた。
久保田、ガードナー、西田の3人がスムーズにスクリーンをかけると、今村、メイ、中東という急増チームのスイッチでは追いつかなかった。それに今村はおそらくブリッツを仕掛けていて、中東は感じていなかった。西田がフリーで3点。

・メイのボールプッシュほんとに速い!
むしろ周りの選手の走りが少し遅く感じる。日本人選手たちは全体的にもっと速く走り続ける必要がありそう。意外な課題が浮かび上がってきた。

・今村の存在で、中東PGを昨シーズンよりも長い時間使いそう。そのせいで今日は坂本と加藤のプレイタイムが伸びない。2人にとってはプレイタイムの獲得競争は思っていたよりも過酷かもしれない。齋藤が20分以上使い、残りの時間を坂本、加藤、中東でシェアすると、5分確保する事だけでも大変そう。

・佐藤がスクリーンをかけてメイがウイングでフリーになっていた時に、中東がスリーを打ったんだけど、中東に対するマークが緩かったから当然なんだけど、2人が作ったドフリーをメイに打たせてあげたかった。メイの調子が悪いだけに。

・トランジションディフェンスで、一旦攻撃を押し留めた後に、マークの指示をメイが出している。オフェンスが不調そうなので、余計にディフェンスの良さが目につく。想像以上にディフェンスがいいぞ。

・そしてメイばかりの話題が続くが、やはりメイのボールプッシュが速すぎて味方の準備が出来ていない。感覚を修正する必要がある。明らかに遅れていて、慌ててスピードを上げるシーンが何度も繰り返されている。

・オンザコート0でしっかりと戦えているのは相変わらず。これは数年間の怪我人多発生活で向上してきた部分。

・終盤に齋藤とエサトンが揃ってコートに立つと、一気に流れを引き寄せた。攻守にバランスが良くなり、上手くファウルをもらってフリースローで得点を重ねた。

4Q

・齋藤のスリーで11点差付けた時には完全に名古屋ムードになったが、直後にオーガストもレイマンにペイント内で仕事をされたのが大きかった。

・攻守に雑なプレイをしてしまい、点差が詰まって完全に流れが変わった。お試し期間だから仕方ないけど、集中力を欠いたミスは勿体ない。後はコミュニケーションミスも。

・2点差になり、名古屋が4ファウルで立場が逆転。観客の表情も入れ替わった。
しかしその後の数ポゼッションは決して悪くはない。シュートは外れているが形は良い。
タイムアウト後のエンドラインからのインバウンズで5秒オーバータイム取られたのは流石にまずいプレイ。ディフェンスが良かったのも事実だが、4人ともが囮のつもりで走っているかのようだった。

・そして決定的なシーンはディフェンスのミス。
ピックアンドロールのところで佐藤と張本が激突。これ自体は致命傷ではなかったが、ガードナーに余裕を与えた。
コーナーでは坂本と今村がコミュニケーションミスで西田をペイント内でフリーにして、ガードナーからのアシスト。
2人ともトップのガードナーに目線をやり、久保田と西田へのケアがおろそかになっていた。
ここでオフィシャルタイムアウト。

・最後の3分。齋藤を入れるが追い上げる事が出来ない。三河の完成度には及ばす。攻守で連携の差が見えた。
名古屋はフリーの選手を見逃してシュートを打つシーンか何度もあった。
6点差からの攻防は紙一重だが、齋藤のパスミスとメイのオフェンスチャージングでチャンスは潰えた。

・後から見ると、三河のオフェンスリバウンドか大きかった事に気付く。外国籍を欠いているので仕方ないが、もう一度リバウンドの意識を徹底したい。

・最後は名古屋のブリッツが2回ともにタイミングがズレて、コーナースリーの西田が試合を終わらせた。

・試合前には新規加入が多いので連携が取れるのは年末くらいだと冷静に考えていたのに、いざ予想以上にいいチーム状態なのを見ると欲が出る。
4Qのミスの多発は完成度の現実を思い出させてくれた。三河は須田が加入してもかなり連携が良かった。
名古屋としてはここまでやれたのは本当に収穫だと思う。


○おわりに

三河のファンは愛知では間違いなくNo. 1ですね。以前からドルアリを埋める程押し寄せるし、応援の声量が違う。今回の愛知セントラルカップでもその力を他のチームに見せつけた。来シーズンからIGアリーナで戦う名古屋は三河を追い越さなければいけない。昨シーズンかなり盛り上がり、応援に力強さが増したので、今シーズンはさらに一段の上積みを期待したい。
私も2試合くらいは現地行けると思うので、微力ながら頑張ります。



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