りそなグループB.LEAGUE 2024-25 B1リーグ戦第16節 GAME2名古屋ダイヤモンドドルフィンズ🆚群馬クレインサンダーズ
1/5 ドルフィンズアリーナ
○はじめに
激戦となったGAME1を落としたのは痛かったが、好調の強豪群馬と接戦を演じたのは単純にポジティブに受け止めたい。
宇都宮、渋谷と強豪チームとの戦いに負けなくなってきた名古屋の状態はかなり良くなってきている。
それを本物だと証明するためにも、ここで勝ち切って上位陣の追撃を加速させたい。
ジョーンズという武器への対策はマーフィーの頑張りに期待!
○スタメン、欠場
張本が今日も欠場。コンディションが気になる。
○試合展開、結果
1Q
立ち上がり。名古屋は今村起点のオフェンスを意図的に選択しているように見える。
どちらも主導権が取れていない状態で3分半程で中東と佐藤を投入。デニスHCの選手交代がいつもよりかなり早い。
群馬がスタメンを大きく変えてきたので、その対応もあるのか。
名古屋は中東、群馬は藤井が躍動。シュートタッチが良い。
群馬リードで試合は進む。
群馬は6分経過して一気にメンバー交代。名古屋は久しぶりの加藤投入。
加藤が積極的にスリーを狙う。
お互いにスコアが止まりロースコアな展開に。
両チームファウルが多くボーナスになるが、名古屋がメイのドライブで2回もらったファウルでフリースローをゲット。メイが4本決めて追いついた。
2Q
群馬はスリーで得点。名古屋は齋藤のアシストが冴えわたる。
群馬のファウルが多発してフリースローを貰えている。
群馬が判定にフラストレーションを溜めていて、ベンチテクニカル。
そして齋藤がスリーを決めて名古屋が前に出たが、群馬のティーマンが力を見せてリードはできず。
5分経過で31-31
無得点で時間が進むが、佐藤のスティールから3-1の速攻を作ってイージーレイアップを決めると群馬がタイムアウト。やはりミリングHCはトランジションで名古屋にリズムを渡さない事を重視している。
その後もお互いオフェンスが停滞したが、藤井が個人技で打開して群馬が前に。
最後は齋藤と加藤のツーガード。
加藤のコーナースリーが決まり同点で後半へ。
3Q
最初のポゼッションからジョーンズが3つめのファウル。今日はファウルが大きな要素になりそう。
さらにパーカーも3つめのファウル。
徐々に名古屋が攻守で優勢になり、シュートか外れてもリバウンドで回収、パスには手が出てスティールといい流れ。
タイムアウト後も流れは変わらず。マーフィーが連続でスリーを決めてついに2桁点差に。
群馬はジョーンズをコートに戻す。
ティーマンのポストプレイでメイが足を痛めた様子。急遽菊池に替わる。
このアクシデントで群馬が息を吹き返した。
しかし、いいディフェンスからパスカット、中東の速攻が決まり、なおかつジョーンズが競合いでファウルを取られて4つめ。また試合の流れが混沌とする。
最後は名古屋はビッグラインナップで締める。
チータムがフリースロー2本外す終わり方でチャンスをモノにしきれなかった。
10点差で4Qへ。
4Q
軽い笛が続いてフリースローを献上して、群馬の追い上げを許す立ち上がり。
シュートも入っていない悪い流れだったが、今村のスリー、エサトンの速攻でやり返す。
さらにリードを広げるシチュエーションで今村、齋藤のスリーが入らず。
ジョーンズがミドルジャンパーを確実に決めて追撃。苦しんだが、エサトンの速攻からのダンクで再度9点差まで戻してオフィシャルタイムアウト。まだ流れは渡していない。
しかしそこからの1分半で、ことごとく名古屋にとって悪い方に物事が進む。シュートが入らなくなり、ルーズボールは群馬に渡り、ターンオーバーが出る。5点差まで縮まり残り2分半では勝負の行方は分からなくなった。
ジョーンズを止められない。さらに齋藤かターンオーバーから細川のコーナースリーであっという間に同点。まだ1分半ある。怒涛の2分半だった。
何とか名古屋も立て直し、最後は意地の点の取り合い。ファウルゲームの展開になり、齋藤がフリースローをきっちり2本決めるが、藤井のタフスリーが決まりオーバータイムへ。
OT
齋藤と今村の2人を起点にボールと人が常に動くオフェンスが出来ている名古屋。シュートが落ちていても、これが続けられれば心配ないと思える。
群馬は執拗に好調なティーマンにボールを集めている。
3分経過で78-78
名古屋がゾーンディフェンスを敷くと
キックアウトからの細川の外を狙うが外れる。
齋藤とエサトンのPnRから、齋藤がフェイダウェイのジャンパーを決めて名古屋が前に出る。80-78
またまたティーマンのコーナースリーを選択するが外れる。
残り時間1分。
齋藤とチータムのPnRからチータムがボールを失いかけたが、ルーズボールの争いで藤井のファウルの判定。
群馬はティーマンに変えてターズスキーを入れる。
チータムのフリースロー1本決まり81-78
残り1分を切り、群馬はジョーンズのコーナースリーが外れる。リバウンドをチータムが何とかマイボールに残して齋藤がファウルをもらい、フリースロー1本決めて82-78
残り時間26秒
藤井のスリーが外れてリバウンドを取ったチータムからパーカーがスティールを狙いアウトオブバウンズ。ヘッドコーチチャレンジの結果、群馬ボール。
残り時間15秒。
ジョーンズとチータムの1on1でボールがこぼれて判定は名古屋ボール。ジョーンズが猛抗議するが、ビデオ判定はせず、テクニカルファウル。さらにベンチからの抗議が続きベンチテクニカル。
齋藤のフリースロー2本で84-78
名古屋が優勢に立っていたとはいえ、最後の決着はテクニカルファウルとなってしまった。
○スタッツ
Bリーグ公式サイトより
○コメント、ゲームレポート
○感想
・今日も激闘のオーバータイム。これに勝てたのは大きい。最後は群馬が審判と戦って崩れた形となったが、そこまで追い詰めた力は本物だと確信になった。
・マーフィーのディフェンスとリバウンドが最高。今村、チータムに続いてチームにフィットしてきた新戦力。
・名古屋がフリッピンをノンシューター扱いして守っていたが、たまに爆発すると外も入るんだよなーと少し心配した。結局その心配は杞憂に終わったが、後でスタッツ見たら確率10%切ってたのでそりゃそうかと納得した。
・メイの怪我が心配。少しずつシステムに慣れてきて、いいプレイが増えていただけに離脱は避けたいところ。
・藤井とジョーンズの脅威。個で打開する能力が半端ない。特にジョーンズのペリメーターは芸術的。こういう選手を見ているとフィジカルだけでなく、技術でもまだまだ日本人は劣っていると痛感させられる。
・4Qに追いつかれたのは課題。魔の3Qを制したのに、今度は4Qでやられた。先はまだまだ果てしない道のりが待っている。
・渋谷、群馬とペースが遅くてディフェンスが強固なチームとの戦いで一定の成果を上げた。総仕上げで来週東京戦を迎える。勝ちたい。
・審判の笛についてあまり言及してもしょうがないけど、今日は少し基準がブレているのかなあとは感じた。軽かったり、重かったり。