天皇杯3rd ROUND 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ🆚アルバルク東京
12/4 ドルフィンズアリーナ
○はじめに
昨年もここで敗れた天皇杯。今年はホーム、ドルアリに強豪アルバルクを迎えることになった。
レギュラーシーズンでは、堂々中地区1位の強さを発揮している。
序盤戦、うまくいかずに苦しんでいた名古屋にとっては高い壁だが、前節の京都線ではまずディフェンスの完成度が上がった。そして今村が完全復活を果たしてオフェンスが停滞しなくなってきた。
どこまでチームが仕上がっているのか、この試合である程度測ることができそうだ。
天皇杯で勝ち上がる事。それからシーズン中盤戦に向けてチームを仕上げていく事。2つの観点からこの試合に注目したい。
○スタメン、欠場
脳震盪のメイの復帰は安心材料。
○試合展開、結果
○ゲームレポート
○スタッツ 天皇杯公式サイトより
・両チームスリーポイントシュートが入らなかった。
名古屋 3/21 14.3%
東京 5/29 17.2%
・リバウンドは恐ろしい数字。正直こんな数字は見た事がない。名古屋のオフェンスリバウンドも十分立派な数字だが・・・
それとお互いにそれだけシュートを外しまくったという事。
名古屋 OR18(42.9%) DR 26 (41.3%) TR 44
東京 OR37(58.7%) DR 24 (57.1%) TR 61
○感想
・まさかの試合展開
デニスHCが思い描いたプランは、当然ペースを早くして点の取り合いに持ち込み、固いディフェンスが組まれる前に粉砕するというものであるはず。そのために得意の前線からのプレスディフェンスで主導権を握る必要があるのだが、試合を通してディフェンスは成功していた。しかし時間が進むにつれてトランジションオフェンスが止められるようになり、守り合いのロースコアゲームになった。この時点でペースは東京の得意のスローペースなので、やられても仕方ないとも言える。
・リバウンド
立ち上がりにオフェンスリバウンドで優位に試合に入った名古屋だったが、徐々に東京のビッグマンたちのリバウンド力に圧倒されていった。
特にオフェンスリバウンドを奪われて、完全にゴール下を制圧された。
過去に琉球や千葉に蹂躙された事はあったが、ここまで完膚なきまでに圧倒されたのは初めてかもしれない。
2点差で終わったとは信じがたいリバウンドスタッツ。
・齋藤の胸中やいかに
試合を決める場面でボールを持つのは誰か。
東京はデーブス。プルアップのタフスリーを捩じ込んで逆転。
名古屋は齋藤。同じくプルアップでスリーを放ち、外れた。
まだ時間は残っていてプレイは続いたので、これが全てではない。ましてやそれまでに勝敗を左右するプレイはたくさんあった。
しかしこの連続したポゼッションが、明瞭に対比として浮かぶ構図ではある。
テーブスが決めた東京が勝ち、齋藤が外した名古屋が負けた。
プロアスリートとして、何を感じて考えているだろうか。
1週間後の東京戦は齋藤がテーブスをねじ伏せる構図を見せる気がする。
・今村はエース
エースとしての自覚があり、自負があるというのはこういうものかと感嘆してしまう。
移籍してきていきなり怪我をしてやっと試合に出られるようになったという状態で、もはやオフェンスの中心を担っている。
安定感のあるハンドラーで、エースムーブするスコアラーで、高確率かつクラッチシューター。そしてスペーシングをいつも意識している。
想像以上の選手だった。
○記事 中日スポーツ