【『月刊ぴの吉』7月の雑文】ぴの吉とのトルコの思い出(1):ベランダ大ジャンプ事件(2018年6月)について大いに語る
アンカラ時代、ぴのをお迎えして以降の時期に一番神経を使ったことは、彼に留守番してもらうときのケアでした。
ただでさえ外の世界に興味津々の頃でしたから、何かの間違いで外に出てしまってはいけないということで、自分が外出する前には特に戸締りに用心していました。こちらはアンカラを離れることはないにしても、午前中から出勤して、帰宅が夜遅くになることもしばしばありました。
長時間留守番してもらうということは、飼い主以上にねこ自身にも負担をかけることだと思っていました。あまりに心配だし申し訳ないと思ったので、特に幼少期は当時日本からアンカラに来ていた留学生でこれはという学生さんなどにお願いして、午後などの空いている時間帯にキャットシッターのお願いなどをちょくちょくお願いしたりもしたものです。
それでもやはり、平日などに留守番してもらう日はどうしても出てきます。そのときは外出する際には空気の入れ替えのことも考えないといけませんでしたから、ぴのの手が届かないところで換気をうまくやる方法についてもずいぶん苦労した記憶があります。
完全に外気がシャットアウトされてしまうとまずいのではないかという心配と、あまり大きく開けてしまうとそこから家の外に出てしまうのではないかという心配と。
そんなある日のことでした。私は在宅中、昼過ぎにうとうとしていた時間帯だったと記憶しています。窓は開けたまま、ベランダも空気を入れ替えようということで窓を開けていたところでした。
ベランダのほうで、ガタっという音のあと、ガサガサっという音がしたな?と思ったのですが、数分経って胸騒ぎを覚えます。ひょっとして、今ガタっという音をたてたのはぴの吉ではなかったかと。しかもその後、ベランダにぴの吉のいる形跡がない。
とりあえず名前を呼んでみますが、声はない。部屋の中じゅう探しますが、見つからないし声もない。これはまさか…
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