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テュルク趣味の限界(またはデメリット)について

写真は既出ですが、弊オフィス社長とクムク語辞書、クムク語他テュルク諸語文法要覧、そしてクムク語版『星の王子さま』。この3冊があれば、それでごはん60杯はいける…などと言いつつ、気がつけばクムク語のみならず、トルコ語はもちろんのこと、アゼルバイジャン語にウズベク語…他、テュルク諸語それぞれの語学書に囲まれて長崎の片隅に生きております。

それは今の自分にとっては幸福なことであり、ありがたいことなのですが。物事には良い面と悪い面があるといういかんともしがたい現実があります。ではその悪しき側面とはどういうことかと申しますに、物欲に際限がなくなるということがありましょう。今すぐやるわけでもない言語の辞書、文法書を何を好き好んで蒐集しているのかと言われれば、自分の幸福度を高めるため…という循環的な話になってしまうわけですが、手元においておける本の冊数には限りがあるという現実がまた厳しくて、もうアゼルバイジャン語関連書籍は置き場がなくて段ボール箱に再び収まってしまったりと、我ながらいったい何をやっているんだろうかと自問自答することも少なくありません。

あとはアレですね。先日もとある先輩から多数のテュルク諸語関連書籍をいただいたばかりでしたが、自分もいずれはこれらの本とお別れをするべき時が来るはずなのです。あの世に本は持っていけませんからね。その時になって、この宝物の数々(ただし多くの人にとってはそうではないというのがまた問題でして)は誰にいつ、どのようにして引き継いでもらうのかという。

多言語『星の王子さま』各書籍とともに、この愛すべき本の行く末のことを考えてやらないといけないのだろうなとふと思う、9月最初の日曜の昼さがりであります。

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吉村 大樹
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