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世界はかように広く、語学書が出る言語は一握り

界隈では知らぬものはいないとされる白水社さんが、「地図から探す 白水社語学書マップ」というページを公開されています。

ぱっと地図を見たとき、私がまず思ったことは、やはり語学書として出る言語の地域というのには偏りが出るのだな、ということでした。意外なことに、アメリカ大陸、北米がスコーンと空いている。これはいったい?英語の語学書というのはそれほど多くないということなのでしょうか?「イギリス英語」のニューエクは出ているということですが…

このほかにも、アフリカ大陸、中央アジア、シベリアあたりに空いたスペースがひっかかります。
そう、特に我々テュル活の民からすると、テュルク諸語のラインナップが充実してくれたらどんなにかうれしいでしょうね…!

ウズベク語あたりは何か出てもいいのではないかと、他人事のように誰かよき書き手の登場に期待したいところです。

一方で、トルコ語の語学書はかなり健闘しているということ。なんと、白水社からだけで5冊も出版されていることになっているようで。…あれ?このうちの1冊って…(すっとぼけの顔で)

いやーもう。何年も前に書いたものを自分で宣伝するのもなんですが、「超入門」と位置付けられているこの仕事をかつて手掛けたことがございます。

おかげさまで、今でも少しづつ手に取ってくださる方がいらっしゃるとのこと。どうぞ今後ともごひいきにということで…これはこれでね。

ということで、トルコ語だけで5冊も出ている一方、ほかのテュルク諸語がラインナップにないというのはやっぱりちょっと寂しいな、という感想はあります。

アゼルバイジャン語とか…いやまあ、アゼルバイジャン語はトルコ語と近すぎますか?(だからといって、トルコ語の語学書をもってアゼルバイジャン語も事足れりというわけにはいかないのですけどね!)なら…

ウズベク語とか、カザフ語とかそのあたりどうですか白水社さん…ウイグル語もワンチャンありませんかね?個人的にはキルギス語とか出たら泣いて喜びますけどね…あるいは…タタール語が待たれている可能性も…た…たた…

ダジャレはともかく。世界は広いなと改めて思います。白水社をもってしても、全世界的規模でのカバーは至難の業、ということですね。まあ、セールスの問題もあるわけで、なかなか日本語で読める語学書だけでは現状、限界があるということは間違いなく言えるということなのかもしれませんね。

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