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ワーカホリックだった僕が、有給取って海外旅行に行けた話〜マレーシア旅ログ〜

どんなに体調が悪くても
どれだけ周りに「休みな」と言われても
頑なに休むことをしたくなかった。

休んでしまったら、自分の居場所と存在意義がなくなってしまう。
そう本気で思っていたから。

そんな僕が、3年にわたる変化によって
会社の同僚や上司との関係を改善させ
2ヶ月以上にわたって準備をしながら、
「楽しんできてね!」と課内全員に送り出してもらった。

全く使うことができなかった権利をやっと使うことができた。
繁忙期に9日分の有給休暇を取得できたのだ。

こんにちは。宇賀神です。
この記事は、2018年11月不動産営業時代に
マレーシアランカウイ🇲🇾へのリトリートに行った記録となります。

今の僕の礎が形成された時期であり
心身ともに大きく変化できた出来事です。
過去の記事をリライトしていきます。


① 〜呼吸・ムーブメント編〜


呼吸がこんなにも深く出来るとは...
そんな気づきを得られました。

風景を堪能しながら朝から気持ちよくムーブメントワーク✨

講師は、NPO ヨガ・フリースタイルセッション
Freestyle Move Studio
Somatic Movement Educator
多田 尚子さん です。
( Freestyleスタジオ リンク )

僕自身 ムーブメントは初めてでした。

身体の過緊張や感情の抑圧をしてきたことで

パニック症状・不安症状、慢性的肩首こり
不定愁訴に悩んでいた僕。

身体を整えることに興味がありました。

多田さんから学んだことは
今の身体の状態に気づくこと
自分には本来の可動域がある

ということでした。

...............

ランカウイへ到着し、翌日朝起きてすぐに

身体の痛み・歪み・重み・重心・状態を
1分間ほどで観ていきます。

僕の場合は、
肩首の内側が重く、左足に重心が来ていました。

尚子さんのワークショップでは

本来動かせる身体の状態でないと
ヨガや瞑想などのワークをしても
効果が出ていかない

という考えの元に、まずは身体ほぐしから入りました。

最初に両手をゆっくりと上げながら
上げた重さや感覚を覚えておきます。

2人ペアになって
肩甲骨周り・肋骨周り・鎖骨周辺を
タッピングしていきます。

肩甲骨周りや背中側は
ペア相手にタッピングしてもらいました。

その後、再度両手をゆっくりと上げていくと
タッピングする前よりも軽く上げることが出来ました。

手足を伸ばして戻す
基本的な動作をいくつかしましたが

自分の身体の硬さを感じ
可動域が狭いことが分かりました。

ワークを進めるうちに
肩甲骨周りの可動域が広くなっていきました。

僕にとっての可動域はもっと
広かったのだと気づけたのです。

ワーク毎に手の上げ下げで
呼吸も意識していくのですが

息を吐く毎にあくびが出ていました。

尚子さんに聞いたところ

”身体の内側に残したものを出そうとする良い動き”
ということを伺いました。

人前であくびをするのは
良くないと思っていたので
自然と止めようとしている自分がいました。

ワーク中や一人でやる時には
身体から出る反応は
止めようとせずに自然と出していこうと思いました。

呼吸の仕組みも教わりました。

肋骨と横隔膜の動きを学び
今までに意識したことがなかったので

僕が横に寝た時にしていた呼吸は
「 腹式呼吸 」でした。

肋骨や横隔膜の動きを感じられず
胸周りが動いていなかったのです。

肋骨をさすり
横隔膜(肋骨下をなぞるように)をほぐしていった結果

呼吸が深くなりました。

...............

呼吸・ムーブメントから

身体の状態に気づき
身体の各器官に意識すること
本来はもっと可動域が広いんだということ

を学ぶことが出来ました。

② 〜ディジュリドゥ編〜

世界最古の金管楽器とされるディジュリドゥ。
(木製ですが 発音の原理から金管楽器に分類)

プロディジュリドゥ奏者で
各地で演奏活動をされているNATAさんも参加され、

NATAさんからディジュリドゥの歴史や
吹き方・呼吸法についての学びました。

◾️NATAさんのホームページ 

NATAさんに出会っていなかったら、
ランカウイリトリートにも参加できていませんでした!

師匠Nataさんとのアンサンブル

このリトリートでは、NATA & Naoko の「呼吸とディジュリドゥ」ワークショップが行われました。

自分の内側で共鳴する音を聴くワーク中

僕個人の見解ですが、ディジュリドゥは自分の呼吸を音の状態で感じられる楽器であると、吹いていて感じます。

僕は吹奏楽とオーケストラにて打楽器を演奏しています。

音楽には小さい時から親しみがあり、25年以上続けている演奏活動。
とても大好きな音楽。

でも、身体の不調・精神状態の不安定により
大好きであるはずの音楽が嫌になった時期がありました。

そんな時に出会ったディジュリドゥ。
NATAさんからお話を聞いて、

音楽が嫌いなのではなく
身体からのシグナルを無視し続けて
無理に行動していただけ
なんだと
気づくことができました。

初めて吹いた時には、うまく音が出ませんでしたが
トランペット🎺などの金管楽器と同じ吹き方であると分かると
段々とコツを掴んできました。

吹く時に 身体に力みがあると音になりません。

呼吸法やムーブメントワークで身体をほぐしてから
ラクな姿勢で吹くと、とても綺麗で深い音(倍音)が鳴ります。

ディジュリドゥが大好きになりましたし
自分の呼吸や身体と向き合うに もってこいな楽器です。

音楽は身体と別の領域に分けていましたが

音楽は身体で奏でるもの。
自分の身体と密接に繋がっている。

そう思えたので、ディジュリドゥは一生の相棒になりました。

③ 〜自己探求編〜


リトリート(Retreat)

直訳では 後退する・避難するなどの意味ですが、

日常から離れて自分と向き合うこと
自分だけの時間や人間関係に浸る場所

という意味合いで使われているようです。

Nataさんにお誘いいただくまで
リトリートという言葉を
聞いたことがありませんでした。

ネットで意味を調べるうちに
1週間の行程をざっくりと見てるうちに

即決で「行こう!!」と決めたのです。

2018年10月に30歳になり

産まれたての赤ちゃんの如く
0からのスタートになると
心の中で感じていました。

今まで生きてきた30年は
何一つ無駄な経験は無いものの、

自分で自分を責めて 傷つけてきた
自分の感情を捨ててきた

他人の評価で生きてきた
認められたいだけで生きてきた

僕の意思・本音を
ずっと心の奥の奥にしまい続けていた

鬱になるまで
自傷行為・自殺未遂するまで
自分を追い込んでいたから。

これだけ頑張ってきて自分に
周りにファイティングポーズしたまま生きてきた自分に

力抜いていてもいいよ
出来ても出来なくてもいいよ
行動しててもしていなくてもいいよ
好きでも嫌いでもいいよ
やりたいを選んで自由に生きていいよ。

そう自分に
言ってあげられるようになりました。

海沿いの砂浜で空と島と風を感じて
沢山の緑に囲まれながら
美しいサンセットを眺めて
静かでゆったりとした時間を過ごしました。

なんて幸せなのだろう。

ふとそんな言葉が出てきました。

生きづらさは無くなってきたけど

今の幸せはずっと続かないし、
幸せを感じたら無くなってしまうような
気がしていた僕にとっては

この言葉をすぐに受け入れることができませんでした。

今こうしてランカウイにいるのは
現実なのだろうか?と思うくらい。

でも 実際に居ましたし
身体や肌の感覚が今でもはっきりと残っています。

五感や体感覚をしっかり感じた時

あぁ 俺生きてる
自分を生きてる

と思えたのです。

リトリートに行く選択をしてくれてありがとう。

一緒に参加してくれたみんなにありがとう。

そう、心から思いました。

そんな事を感じていたリトリート5日目に

宿泊先のホテルのご要望で
Nataさんの演奏が行われる事になりました。

胸の内側からぐわーっと込み上げてきて
涙となって出てきました。

自分でも分からないタイミングで
抑えようとしても抑えられませんでした。

良いと思った事
ステキだなと思った事
感動した事で
涙を流したことがありませんでした。

そんな僕が、、、と
僕自身が一番戸惑っていました。
(今まで経験したことのない感覚だから無理はないです。)

大きい感動や抱く気持ちを
なかった事にしないで 我慢もしないで
涙も流れるままにしました。

心の奥の奥にある
本物の感情を感じられて嬉しかったです。

今その時の気持ちに歩み寄って感じ切る事。

それを体験することができました。

きっと日本にいたままだったら
流せなかった涙だったでしょう。

本当の自分の気持ちに寄り添い
自己探求する目的を
果たすことができました!


④ 〜風景編〜

④〜⑦については、写真が多くて貼ると見づらくなるので、元サイトからご覧ください。

⑤ 〜街並み編〜

⑥ 〜食べもの・飲みもの編〜

⑦ー1 〜観光前編〜

⑦-2 〜観光後編〜

⑧〜仲間編〜

マレーシア🇲🇾ランカウイ リトリートで一番強く感じたこと。
それは『仲間』の存在の大切についてです。

僕はずっと、自分を孤独にして生きてきました。

自分のことは自分で出来るし、誰にも助けを借りて生きるものか!
と突っぱねてきました。

弱さを見せること、助けを求めること、頼ること、自分の本音を見せることは、悪だと思っていたし、ダメなことだと本気で思っていました。

心理学(ビリーフチェンジ)に出会い、人間関係も環境も自分の捉え方も徐々に変わっていく中で、少しずつダメだと思っていたことを受け入れ、自分のことを信用し始めたタイミングで、周りの方々のことも信用できるようになりました。

どんなに変化したとしても、時折前の感覚に戻る時があるのです。

僕は人と関わっちゃいけないんだ。
本音言ったらみんなが離れていく。
もうこれ以上傷つきたくない!

そんな風に思ってしまう時があります。

リトリート中何回も起こりました。

自分の中でうごめく葛藤。
頭と感情のせめぎ合い。
過去と今の比較に対する混乱。

自分で自分を苦しめ、ハッと気づいて、今ここに還る。
そんな繰り返しの中で、少しずつリトリート参加者の皆さんと交流が持てて、安心できる『仲間』として捉えられるようになりました。

全く面識の無い方々と共にする1週間でしたが、
一緒の時間を過ごす中で、共に空気を感じることができることの尊さを感じました。

一人じゃないということ。
仲間と一緒に居られることの安心感を感じることができました。

1秒1秒刻まれる思い出。
写真を見返す度に、あったかくなります。

写真ではその時の一瞬を切り取る事しかできないけど、
その一瞬がまた貴重で、噛みしめるように味わいました。

集団でいる時

ここに、一緒にいていい?

そんな確認を心の中で無限にしていた時は、
閉塞感、圧迫感、息苦しさがありました。

今回のリトリートでは、
こうしてみんなで写真撮影している時も、
仲間と行動している時も、
苦しさを感じなかったです!

仲間と一緒にいるあたたかさ、居心地の良さを
絶景と、開放的な気持ちと共に感じた時。

口を大きく開けて笑顔になった事がなかった。

仲間と一緒にいると、自分ってこんな表情になるんだ!と驚きながらも、心から楽しんでいたんだな〜としみじみ。

かけがえのない仲間に出会えた事。
誰かと一緒にいて心地よいと感じる事。
ランカウイリトリートに参加できた事。
ゆったりとした空気感と景色を堪能できた事。

心から感謝です!!

今まで関わってくれた仲間のことも、愛おしく感じるようになりましたし、これから出会うであろう新しい仲間にもワクワクしています。

今までなら息苦しいことも、今後は居心地良くなっていることがあるのかな〜?と 僕自身の今後にもワクワクしています!

生まれ変わった僕の新たな人生を、これからも生きていこう。

最高の仲間へ。ありがとう。

まとめ

2018.1113〜1119 マレーシア🇲🇾ランカウイリトリート

記録として綴ってきました。

今までは、嬉しかったこと・楽しかったこと・印象に残ったこと・感じたことを発信する事って、どこか割り切っていたところがありました。
読みやすいようにまとめて、余分なものは省いていくことが当たり前なので、100%の思いを出していませんでした。

今回は、人生で一番心も身体も動いた出来事だったので、僕自身の気が済むまで、色んな視点で綴ってみました。

自分の思いを伝えること、相手に分かるように届けること。その両立はとても難しく感じるけど、まずはやってみてナンボだなーと、綴りながら思いました。

...............

ただ存在しているだけで価値がある。
生まれてきてくれてありがとう。

そう自分に対して思えるようになりました。

そう思えるからこそ、今こうして生きて、ブログを書いていることに楽しさや幸せを感じられるのです。

これからも 僕の人生の軌跡を、感じたこと・学んだこと・辛い苦しいことなどをありのままにつづっていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ランカウイリトリート写真コレクション

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