青春時代
GOING STEADYの青春時代でこんな歌詞があります。
"かわいくて憧れだったあの娘が今じゃ歌舞伎町で風俗嬢だとよ"
どんな気分だろ。ここまではいかないにしろ、昔かわいくて憧れだった女の子が、いまじゃ彼氏と同棲してて、きついタバコをスパスパ吸うようになってたらさ。
そりゃなんとも言えない気分になっちまうよ。昔の憧れの女の子って昔のままであって欲しいんだよ。でも絶対にそんなことはないんだ。
峯田さんは歳を取っても、ゴイステは歳を取らない。昔のまま、制服を着ていた頃のあの娘は戻ってこない。中学生はまだ若い。高校生は少し大人。憧れのあの娘。メールして意気投合して、なぜか一瞬だけ付き合った女の娘。緊張しまくって、何も出来なかった。彼女は、大学生になってあか抜けて、同窓会では目を合わせることが出来なかった。こっちもこっちで髪を染めて、肩を切って歩いてみても、何も変わらないままの自分。あのこは変わった。あのこじゃわからん。相談しましょ。そうしましょ。
like a rolling stone?
転がる石のように。僕らは変わっていく。ディランが歌う事はどこまでも真実。それを教えてくれたアイデン&ティティとみうらじゅんさんも真実。出会わなければそう思う事も無かったのに、今でもその言葉が身に染みる。誰からも忘れ去られて自分一人でいるような感覚。どう感じる?
彼女は変わっていった。僕は高校時代に勝手に取り残されたまま。僕はやっとの思いでふかしているよりも何倍も強い煙草をスパスパ吸ってさ、今の付き合っている年上の男の事を楽しそうに話す彼女なんて、知りたくなかったよ。
自分は何にも変わっていない気がするよ。実際にそうだから。あの頃と同じ、調子に乗っては失敗して、何にも上手くいかなくて。でも周りの人たちは助けてくれる。ああ、なんだろうね。高校生になった僕が感じていたことと何も変わっていない。
わがままだった小学校、身の程をわきまえた中学生を経て、進学した高校。あの頃もバカだったけど、ただのバカじゃなかった。今を形作った日々。変わらないもの。性格。人間性。
だから、あの頃の事はすぐにでも思い出せるよ。ゴイステとハイスタと銀杏聞いて、毎日チャリこぎまくった。部活を言い訳にしたくなかった。してないやつに成績で負けるのが嫌だった。面白いことを面白いと感じたかった。好きなあの子を好きでいたかった。
転がり続けてどうなるのか。誰にも分らないね。だって僕は想像もしていなかった毎日を生きているし。でもよかったよ。好きだったあの娘が今も幸せだといいな。
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