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[出張ついで旅 会津編] ネギで蕎麦を食べたくて

出張ついで旅は、行く季節と方面が自由には選べない。制限があるからこそ、プライベート旅行とは異なる選択ができる。

秋の出張、タイミングが重なれば最高の紅葉が見られるチャンスとなる。4年前の出張ついで旅が、まさにそれだった。

旅行日:2016/10/21(金)

郡山から会津へ

仕事は、木曜日。イベントに出展する際の説明員として郡山に出向いた。会場まではバスで移動。お昼は会場横の屋台みたいな所しかない。終わる頃にはすっかり日も傾いていた。
郡山自体初めて降り立った地なのだが、そんな時間では何をすることもできず、同じように出張してきた他部署の同僚達はそのまま新幹線に乗り込み帰路に着いた。

有給休暇万歳。
翌日の金曜日に休みを取った私は一人残り、仕事終わりそのまま宿へ向かう。向かうは会津若松。
郡山からは磐越西線で1時間20分ほど。本数は余りなく、18時過ぎの電車に乗り込み、会津若松到着は19時半位だ。
昼間だったら猪苗代湖など景色も良いのだろうが、何せ秋の日暮れは早い。外は真っ暗で、灯りに反射する車内しか見えなかった。

会津若松に到着し、駅前のタクシーで宿へ向かう。
チェックインと同時に、もう夕食がラストオーダーだからと部屋に行くよりも前に荷物持ってそのまま夕食会場に通される。
バイキングだけど、飲み物はラストオーダーなので、いきなり日本酒3種飲み比べセット。会津娘、宮泉、花泉で会津の味を堪能した。

会津鉄道で大内宿へ

会津若松に降り立ったのは3度目。1度目は家族旅行で、2度目は親戚旅行(いとこ会)で。
実は2度目の旅行、最終日の行き先が大内宿だったのだが、大学生だった私は部活と授業の為、途中リタイアして大内宿だけ行かず仕舞いだった。
いつか行きたい、と思い続けて8年。
念願かなって今回の目的地を大内宿に定めたのである。

7:30 チェックアウト、タクシーで会津若松駅へ
7:50頃 会津若松から会津鉄道に乗車

会津若松からの移動は、「大内宿共通割引きっぷ」を使った。鉄道とバスがお得に乗れる切符だ。
西若松⇄湯野上温泉(※)、湯野上温泉から大内宿までのバス(猿游号)フリー切符のセットだ。湯野上温泉から塔のへつり間もフリー区間。
※他に西若松→会津田島、会津田島⇄湯野上温泉、会津田島→西若松という選択もできる

会津若松から西若松までの切符を購入して乗車。そのあと、車内で車掌さんからこのお得切符を購入するという流れだ。
車内からの眺めもよく、徐行して景色を見せてくれるポイントもあった。

8:40頃 塔のへつり駅着

湯野上温泉-塔のへつり間はフリー区間なので、まずはそこまで。目的地は皆一緒なので、他の人について行く。
木立の中に佇む駅。朝の光が眩しい。

5分程度で着くくらいの距離だが、その道のりも紅葉が眩しくて感激。

寧ろ木々の色合いの印象の方が強く、塔のへつりは吊り橋が多少揺れた朧げな記憶程度しか残っていない。。
岩を掘ったような場所だし手すりとかもないから、すれ違いとかちょっとだけ怖かった気もする。

9:20頃 塔のへつり駅へ戻る
9:35頃 会津鉄道乗車
9:40頃 湯野上温泉駅着
     猿游号(バス)乗車
10時頃 大内宿着

電車とバスの接続がバッチリなのが素敵。
大内宿に着いたら、まずは定番の景色が見られる丘の上へ。

この道をまっすぐ行った先が駐車場になる。景観を損なわないよう、一本通りを挟んだ向こうにある。
丘を降りて、集落をぶらぶら。

10:45 ネギそばが食べれるお店へ

7時台から動き始めたので、お腹が空く。
平日ではあるが、観光バスなどで年配の観光客も多い。早めにランチにする。
軒先で民芸品やお土産を売りつつ、中でお蕎麦を食べられるお店に入る。
軒先で、外に向かって店番しているお婆ちゃんが後ろにいる中で、蕎麦を待つ。なんか不思議な感じ。

ネギだ。

思ってた以上にネギで蕎麦食べられるが、調子に乗るとネギがどんどん短くなる。
まぁ、割り箸ありましたけど。

親戚みんなでこれわいわい食べたら楽しかったろうなぁ、と思いながら一人でもりもり食べた。

高倉神社

食べ終わって、また散策に戻る。建屋内を見学できるところとか、軒先のお店を見たり。
でね、ちょっと気になるものが。

集落のど真ん中に、大きな鳥居がある。
それなのに、殆どの人が見向きもしない。
ことりっぷにも、蕎麦のことしか書いてなかった。

気になる。

ので、行ってみた。

先程のが一の鳥居。進んだ先に、二の鳥居が見えて来る。

大内宿を見守る、高倉神社がそこにあった。

とても立派な杉に守られるように、真っ直ぐな参道が続く。

清々しい空気に、背筋が伸びる。

今回大内宿に行って何が良かったって、この高倉神社が一番良かった。
集落の側に佇み、見守るお社。きっと昔はどこにでもあっただろう、絵に描いたような里山の集落の姿。
茅葺きの連なる通りよりも、こちらの景色の方が心に刻まれた。

また集落にもどり、時刻は12時半。戻りのバスに乗るまで、珈琲が飲めそうな茶房に入って一息つく。

13時過ぎ バス乗車
13時半頃 湯野上温泉駅着

駅周辺を散策。阿賀川の渓谷沿いの色付きも綺麗だ。
夫婦岩なんてスポットも歩いて行ける。

14時半 湯野上温泉駅に戻る

帰りの電車まで、駅構内の囲炉裏で珈琲を飲みながらまったり。
湯野上温泉駅は、日本で唯一の茅葺き屋根の駅舎だそう。奥の山の紅葉と絶妙にマッチしていた。
春には桜が咲き誇るそうだ。

15:20頃 会津鉄道乗車
16時過ぎ 会津若松着
17〜18時頃 郡山
19〜20時頃 新幹線で東京へ 

最後の方適当だが、こんな感じで郡山出張ついで旅は終了。翌日予定があったので1日だけの滞在だったが、この日の快晴に映える紅葉は見事だった。

* * * * *

芦ノ牧温泉には猫の駅長が居るとか当時は知らず、素通りをしてしまった。時間も無かったから、温泉も諦めた。猪苗代湖も行ってみたい。
こう、久し振りに旅を振り返り、色々また調べたり写真を見返したりすると、新たな発見があって楽しい。
浅草から東武鉄道-会津鉄道を通るルートでも行ってみたい。次に向け、もう少し調べてみよう。

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