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[東北旅行] 桜色の日帰り角館

新学期、新年度、新生活。
麗かな春の日に、心沸き立つ季節。

気づけば4月も後半に差し掛かってきたが、今年は花のシーズンが早い。
北上する桜前線を追いかけるタイミングは例年4月の下旬だが、桜色がまだ北に残っているうちに、一つ桜旅の思い出を振り返ろう。

旅行日:2012/4/29(日)

日帰りパッケージツアー

入社から2〜3年経ち、仕事にも慣れてきてゆとりも出てきた実家住みのOLが手を出しがちなのが、ミラーレスカメラ。
かくいう私も購入から半年ほどが過ぎ、いろいろ撮りに行きたくなっていた。

せっかくだから桜の名所へ行きたい、といろいろ調べて見つけたのが、JR東日本の日帰りパッケージツアー。
往復の新幹線代とお昼ご飯込みというシンプルなもの。

これだ!
と思ったがよく見ると、最少催行人数2名とある。
あれ、一人旅できない感じ?

ということで、同じようにカメラを買ったばかりの同期Hに声をかけた。

みちのくの小京都

朝の6時半。普段ならそろそろ布団から出ようかという時間に、東京駅を出発する。
電車もまばらな日曜の早朝。5時前に家を出て朝日を拝んだため、まるまる3時間こまちに揺られてぐっすり寝ながら、9時半過ぎに到着したのは秋田県角館駅。

駅から徒歩約15分。
頭上は桜色、道の端にはふきのとうや土筆などと、春の息吹に溢れていた。

西宮家を覗き、川沿いへとすすむ。
咲き具合は、5分咲きといったところか。
町並みには枝垂れ桜、川沿いには染井吉野。
川岸に続く桜並木が絶景。

桧木内川沿いには屋台も沢山出ている。
ツアーにお昼ご飯がついているが、我慢ができずにきりたんぽの味噌焼きを。

郷土料理に舌鼓を打ち、気合を入れて、いざ武家屋敷エリアへ。

晴れた日曜日のお昼。混んでる。

レンズキットだしカメラで枝垂れ桜を撮るなんて初めての経験だし。うんうん唸りながら、本格的な人々にビビりながら、取り敢えず沢山撮った。

14時前に、ツアーにセットされているお昼ご飯を食べに行き、樺細工伝承館や見学できる武家屋敷を見学。
柔らかな陽射しが優しい。

そんなこんなで16時半を回った頃に、ふと気づいた違和感。
なんかさ、朝来た時よりも、もふもふ感増してない?

明らかに咲いているボリュームが違う。
この日は一日中暖かく、まるで初夏の気温。
そうか、今日1日で咲き進んだのか!

ということで、再度桧木内川へ。
そしたら。

午前中に見た時と、色が全然違う!
カメラのモードも違うけど!笑

これぞ満開、という景色を拝めるとは思っておらず、ただただ感激。暖かいと半日でここまで開花が進むのかという、純粋な驚き。
あと、この1日で少しカメラの腕も上がった気もしなくもない。

そのまま時間ギリギリ、17時半まで川沿いで写真を撮り続けた。

18時、角館駅に再び戻ってきた。
8時間半の滞在に別れを告げ、再びこまちに乗りこむ。駅弁と、一切れずつパックされたいぶりがっことプレミアムモルツをお供に、今日1日を噛み締めた。

* * * * *

これが私の初めての、東北の桜色。
この後、数年ごとに東北の桜色を見に行くことになったのは、この一日を経験したからこそ。

カメラもレンズも変わったし、今だったらどんな風に撮れるのだろう。そんな違いを楽しみに、また満開の角館に行く日を待ち望んでいる。
ちなみに、同期Hとはその後何度も旅行に行っているが、この時以来カメラを見たことがない。

その後の桜旅

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