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かたちのない、おくりもの。


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世間はすっかりクリスマスの雰囲気に包まれています。シャンシャンシャンの音が聴こえてきます。

見あげれば、空飛びの魔法をかけられた木製の橇を馴鹿が引いている姿を見つけられるでしょう。幾千億の星々が、世界中の煙突を照らす、そんな夜。


ひとりぽっちのひともいるでしょう。


わたしは、そういうひとのことを想います。そうして、そっと、雪より静かに、心へと声を掛けます。


「いつだって、ひとりぽっちじゃないんだよ」と。


わたしはサンタクロースではないし、わたしにあげられるものはもう少ないのだけれど、わたしはいつだってそういうひとがいるってことをわすれないでいます。わすれたくないんです。

きっと、わたし自身がそうだったからでしょう。分かり合えない心の寂しさを、ほんのすこしだけ、分かち合うことができます。すこしだけでも触れれば体温が伝わるように、心もすこしぬくもります。

だから、わたしは、こんやも、そんなひとに向けて『声』を届けるんです。それが、


毎年届けているわたしからの『かたちのない、おくりもの。』です。


それは、サンタクロースにもなれないわたしの精一杯の、心をこめた声のおくりもの。形はないけれどつながりはある贈りもの。だって、

だれもひとりぽっちにはしたくないから。


聖なる夜が過ぎたとしても、かなえたい、わたしのたったひとつの夢です。

ひとりぽっちだとおもっているひとへ



✎_あなたとつながることで、ひとりぽっちでなくなるUより。

聖なる夜も、そうでない夜も。



本記事は、
こちらの記事のスピンオフになります。

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