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お持ち帰られ喫茶店➓【院生編】|モテキ、三回の表。

もといMTKのはなし
(伏線)
お持ち帰られ喫茶店【残骸院生編】

▶︎まえがき

「お持ち帰られ喫茶店、どうなってるの?」
「お持ち帰られ喫茶店、もう書かないの?」
「お持ち帰られ喫茶店、ネタ切れですか?」
(お持ち帰られ喫茶店、読まなくて済む!)

そういった沢山の声と、心の声をひとつ、いただく。この記事は、そういうひとりひとりの声に対するアンサーだ。サーターアンダーギーではないので、お間違いなく。

みなさんは、巷間、まことしやかに流布するこんな格言を知っているだろうか。

_人生には、三回のモテ期がある。

甲州のジャスコ・カサノバ『我が生涯、愛の物語』より.


ほんまいかな!
空きカン蹴飛ばし嘯くわたしに、モテ期が訪れた。

ほんまやないか!
人生とはままならないものである。それに気づくかどうかは別として。今回は、わたしに訪れた三回目のモテ期について語ろうか。いや、あれはただのモテ期ではなかった。わが身におこったこととはゆえ、にわとり二羽…じゃなくて、みかわや三羽…でもなくて、にわかには!信じることができないモテ期であった。一般的なモテ期と区別するために『モテキ』と表記することにする。一応の定義、

モテキ|もて-き

1.ムテキなモテ期のこと。
2.全人類の0.1%程度に発現する、異性を惹きつけて止まない期間。
3.久保ミツロウによる漫画(講談社)。または、それを原作としたテレビドラマおよび映画。

@Uと、むじゃきな野鳥愛好家たち調べ👀


(ん?なんかそんな原作ありまへんでしたか?)

は、知らんし!!
森山未來とか知らんし!!
てか、ドーテーじゃねーし!!!

(そやな…。)

 📡
( ꒪⌓꒪)ハッ!
みえる。わてしにはみえる。
ふくれ面した人物が、回収円盤をガコガコ操縦している姿が!

 は、 や、  く、  き、て♡
🤌 🤌 🤌 🤌 🫴

(滝クリみたいになっとるで、じぶん)

【追加効果】滝川クリステルを召喚する。


MTK細胞は、ありまーす!


▶︎モテキ、三回の表。

それは、わたしが大学院の時に訪れた。
わたしは晴れて大学院生になったのだ。大学院生になると同時に、わたしは再びあの舞台、というかカウンターに立つことになった。そう、『お持ち帰られ喫茶店』である。

©️ターミネーター

I‘ll be back!

アーノルド・シュワル・ツェネグァー(なかやまきんに君で再生を)ばりに、わたしスクリーンという名のカウンターに舞い戻ったのだ。月日は流れていた。過ぎた年月を表すかのように深く刻まれ皺とほうれい線、かさついた肌とシミの数、色素を失い薄くなった毛髪。

わたしは老いていた。
あの頃のようにはならぬだろう。そう自分に言い聞かせていた。高を括っていたのだ。

だが、今回の舞台の中心となったのは、大学のキャンパスであった。こともあろうか、そこは恋に飢えた野生動物のバトル・フィールドであった。弱き恋慕は、強き恋慕に狩られ食われる弱肉強食の世界。そんな野に、いや、キャンパスに、わたしは無謀にも着の身着のままで迷い込んだのだ。知らぬは本人ばかり。いや、願書出して、試験受けて、入学したのだけど、それは臨床心理学を学ぶためであった。こころを深く知り、トラウマについて研究し、心理療法を習得して、じぶんの傷と向き合う経験を通して、おなじように傷を持つひとを癒せる存在になるためであった。

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だのに、だのに!





(下手なナレーションはええから)
(とりま、話してみいや)
あ、はい。

ええとっすねー、ひと言でゆうとっすねー、
院生時代二年間に十三人の女性に告白された
それだけっす。

(は⁉︎まじ⁉︎)
あ、はい。

(おま、盛ってるやろ⁉︎)
いえ、盛ってません。
むしろ、間引いてます。

(いや、ありえへんやろ!!)
や、ありえたことなんで、はい。

(おま、ジュノンボーイかなんかか⁈)
や、ノンボーイっす。
強いていえば、喫茶店のボーイっす。

(う、うまくないわ!)
あ、さーせん。

(いや、十三人よ⁉︎)
(なんかあるんちゃうんか⁉︎)
(特技とか、そうゆうの⁉︎)
ねえっす、ふつうのボーイす。
ゆうならば、Not BOØWYっす。

(う、う、うまくないわ!)
ONLY ONLY ONLY ONLY ONLY!

(わーた、わーた、やめ、やめい!)
ONLY YOU オマエだけにっす。

(腹立つわー)
では、今回はやめときましょうか?

(いや、そこは教えてや)
ふぅ、仕方ありませんねぇ。

(腹立つわー)
やめましょうか?

(あ、サーセン)
では、ひとまず、
真相に近づくために、
登場人物を紹介することにしましょう。
そうでなくては物語いや事件が始まりません。
では、

こほん。
あー、あっ、あー。


「十三人の刺客、出てこいやっ!」

©️「出てこいや」で一世風靡セピアしたこんひと。
ラストピースは、素数13である、可能性。

🥷十三人の刺客。+α(漢三人)紹介

❶W(学部一年)
18歳。天真爛漫。ボーイッシュとはまさに!と膝打つ。人懐っこい子犬のよう。化粧と服装のスキルほぼゼロ。

❷S(学部ニ年)
ゼミ生。あははとよく笑う。小さいながら脚力あり。いつも、どこか、うわの空。速攻で帰宅する。

❸T(学部ニ年)
ゼミ生。活発でストレートな性格。したたかさを併せ持つ。肉食系。恋多き湘南セレナーデ。

❹E(学部三年)
ゼミ生。学祭で出店し、ともに汗水流す。素直で、南アルプスの天然水のようは透明感がある。おばあちゃん子。

❺A(学部三年)
講義で指導。ボランティア活動。容姿・性格良し。同学部のマドンナ的存在。高嶺の花子さん。

❻Y(学部三年)
講義で指導。ボランティア活動。Aの親友。ONE PEICE好き。チョッパーの回で号泣しているところを保護。樽で酒を呑む(イメージ)。

❼R(学部四年)
摩訶不思議アドベンチャー少女。Uレーダー所持の疑いのため、ブルマと命名。神出鬼没。告白回数は過去最多歴。

❽M(院生一年)
院生後輩。彼氏が居ながらもアプローチを繰り返す。歩くエロス。ピンク・スパイダーのあだ名を授ける。

❾AC(院生二年)
お持ち帰られ喫茶店❽の主人公。

G(院生二年)
ミスチル好き。シモネタも好き。甘えたがり。ニコニコしているが深い闇落ち。もっぱらのテクニシャン。

●11)N(院生二年)
クールビューティ。ストレートの黒髪が目を惹く。寡黙。TSUBAKIのCMに出演していそう(イメージ)。

●12)H(院生二年)
ザ・毒親育ち。『ハチミツとクローバー』のヒロイン・花本はぐみ風。わたしを同作登場人物の『真山巧』と呼ぶ。社長令嬢。

●13)K(実習指導)
心理カウンセリングの技能実習先の指導担当。十歳ほど年上。バツイチ。極上、甘辛ミックス。

+α(漢三人)
講義指導の後輩仲良し三人組。組長のわたしのことを誰が一番好きかに端を発した血で血を争う抗争が勃発。仁義なき闘い。彼ら、またの名を、あほうのVIVA!SAMBA烏。

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以上、本格ミステリーという勿れの『お持ち帰られ喫茶店➓【院生編】|モテキ、三回の表。』の登場人物、そして、犯人である。


_その後、Uの奮闘努力によって犯人は暴かれ、事件は解決へと導かれた。


しかし、果たして、現代の法のもとに裁かれた結果がすべてと言えるのだろうか。
人の心に残された大小の傷は、その後も残る。

明文化されたわたしたちの社会は、文字によって知識の共有を可能とした。それと同時に、自然との境界線を引くことによって、それまでわたちたちの命に属していた何かを線の向こう側に落として来てしまったのかもしれない。

それは、この世界を少しずつ、しかし、確実に、壊し始めているの。その崩壊を止める術を、わたしたちは持たない。どの法学書を当たっても見つかることはない。この世界の崩壊を止めるためのラストピースは、もはや、人類によって創傷を刻まれた永遠という名の時の間隙に吸い込まれてしまったのかもしれない。

世界は、いまも、崩壊を続けている。

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めでたし、めでたし。





(めでたし、あらへんわ!)
はて?

(なんやねん、これ?!)
はて?

(解決どころか迷宮入りや!)
はて?

(毛利小五郎、永遠に起きへんで!)
ふぅ、困ったもんですねぇ。

(は? 全・読者ときのこの気持ち)
(代弁しとるで!)
あはた、
ジャパン・プレミアム・マッシュルームの
メンバーですか?

あはた、ねぇ。

(ちゃうわ!)
(わては…わては…)
(GENCHO JAPANのFW、点取り屋でい!)
ちょっと、なに言ってるかわからない。

(あばばばばばば)
しっかりなさい!

(あ、サーセン)
では、説明いたしましょう。

(あ、はい)

ここの、ここの、ここからが、本題よ。

▶︎総選挙

さて、これで終わっては、『なんのはなしですか』に持っていかれて、養分にされるのがオチだろう。それたけは避けたい。わたしは菌類の胞子から身を守りたい。いや、人類を守りたい。そして、この美しい地球を守りたいのだ。

ともに抗おう!

だので、募集することにします。
みなさんの読みたいエピソードを。
つまりね、ここにあげた『十三人の刺客』ひとりひとりと、一体どんな顛末があったのかをエッセイとして、書く。
書くさ、
書くのさ、
書くんだけどもね。

どの刺客について書くかは
みなさんに選んでもらおうではないか

という話。
だので、ここに開催を宣言する。

十三人の刺客・エッセイ総選挙を!
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ

◼️投票所◼️


(なんや、これ)
なんやろな、ほんま。
毎度、よう変な企画おもいつくおもてる。

(自覚症状あるんやな)
なかったら『十三人の刺客』から
『24人のビリー・ミリガン』への改題、
余儀なくされるよ。

(ほんまに、選ばれたひとの書くんか?)
そりゃ、書くさー。
まあ、どんだけ票があつまるか予測できんから、どっかにモチベーション・アゲ〜当選ライン設けて、達したひとのエピソードを書くよ。

けど、それは、
いつもの『お持ち帰られ喫茶店』の雰囲気
とは限らん。

結ばれんこともある。
けっこう、きついこともある。

ということを書き加えておくよ。

さてと、談合がまとまったところで、

▶︎あとがき

❶|
ちなみに
一回目のモテキは、中2。
冬だったか。
ある朝、部活中、同級生の女子から聞かされた。あの頃ヤングわてしボーイのファンクラブなるものが出来たと

その女子は言った。写真を撮らせろと。

わてしは照れを通りこして憤慨したのを覚えてうぃる。言うまでもないが、断った。断固拒否した。素直になれない思春期ボーイのわたし。いまでは、惜しいことをしたと、すこしだけ後悔してうぃる。ここだけのはなし。

ただ、

あの当時、女子から告白されることは、なんだか、とても、恥ずかしいことのようにおもえた。ハートのウブゲのソワソワ感に悩まされた。特に、爆弾のように設置された『隠しラブレター』なる危険物は、わたしの心を酷く動揺させた。

ラブ・ボマーめ!

ヤツらは、下駄箱、机、はもちろんのこと、くたれた学生かばんのなかに仕込まむことも、ままあった。時には、栞よろしく教科書の間に忍ばせる者もいた。

ちょっと想像してみてほしい。

寝ても寝ても眠い一限目、寝ぼけ眼で国語Iの教科書を開く。すると、ひらひらひらり、ふぁっさ、すーぅと、一枚の便箋が教室の床に着陸する。それに気づくとなりの女子。純真無垢なやさしさから落ちた便箋をひろう。勘のいい女子はソレが何を意味するか、秒で察知する。顔を斜め45度に背けながらも視線はしっかりと便箋にロックオン。差し出されたソレを受けとるわたしは、まだ、そのことを知らない。なんとも言えないあわい空気につつまれる刹那。事件が起こったあとにようやく気づく思春期ボーイのわてし。もうダメです。先生の話なんか入ってきやしません。ノートは白紙。せいぜい、どこぞの部族の象形文字みたいになるよ。

ラブ・テロリストはボマーだけでない。

消しゴムに直書きする『ラブリー・バンクシー』(器物破損やで!)、体育の授業の後に、制服の内ポケットにねじ込む『桃色くノ一』(忍るのも大概にせい!)もいた。

気づいたときの心臓のBPMよ。
あれ、心不全起こすレベルよ?!

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❷|
二回目のモテキは、未遂に終わった。高校時代。直接告白されていないのに、悪友によって無下に振られた被害者女子団体から呼び出され、顛末を知った。

これも想像してみてほしい。
わてしの知らないところで、以下の儀式が執り行われる。

女子告白→悪友断る→女子泣く→女子の輪に広がる→女子の結束力高まる→Uにひとこと物申せ!という結論に至る→U、女子から呼び出され、理由を知らぬまま責められる


このときの、わてしの、きもちを。

わてし、何もしてないんです。
やってないんです。冤罪なんです。
こうゆうのでも労災認定されますか?
男はつらいよ風に言えば、

僧「おぬし、女難の相が出ておる」
寅「はい、心得ております。それで苦労してきましたから」

じゃあかしいわ!
という小噺をあとがきとして、記事を終えよう。毎回、断りを入れるが、わたしは、いたってふつうの男である。イケメンでもなければ、これという取り柄もない。

あるとすれば、
幾度となく見捨てられた類稀なる不幸な業を背負って、嗚咽と苦悶を漏らしながら、足に固く結ばれた影を引き摺って生きて来ただけの男である。良く悪くも、捨てられた子犬や子猫とおなじ雰囲気を幾重にもまとった、ただ、それだけの人間である。

ムテキングもといMTKing、いや、
無敵のヒーローにも、ダークヒーローにも
なれないことだけは断言する。
(伏線は回収する)


そして、わたしは枯れ、果てた。
はれて枯れオジの木となったのであった。



ーおしまいー
お持ち帰られ喫茶店【番外編】|モテキ、三回の表。

人類の行く末を見据える遠い目をして歩く。
蹴り飛ばした空き缶が、カランコロンと、音立てた。


【忖度多めの3票を】


◼️枯れた木のその後の人生◼️

◼️お持ち帰られ喫茶店シリーズ◼️

【賑やかし帯は、いつきさん】


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