やすらかな顔。
人は、死にます。
誰もが死にます。
出棺のとき
亡き人に最期の別れを告げます。
その顔を、ようく見ていると
様々な表情を浮かべ、移ろって行きます。
まるで
逝くための準備をしているかのようです。
すべての準備が終わると
やすらかな顔になります。
生まれたばかりの赤ちゃんが
眠っているときのやすらぎです。
それが、人の、死に方です。
この世で得たもの
背負ったもの背負わされたもの
紛れて混じって穢れたもの
すべてを失い、降ろし、洗われたとき
人は、
本当に、
やすらかな顔をするのでしょうね。
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