丹沢の山名の由来、知ってますか?
大好き丹沢山系。中でも表尾根の景色の良さとコースの楽しさは別格だ。塔ノ岳に登る際にはぜひ、秦野から蓑毛でバスを降り、そこからヤビツ峠を経由して表尾根を縦走してみてください。
で、表尾根を歩いていると、ところどころに「自然情報、発信中!」という看板を見かける。いつも「ふーん」と見過ごしていたのだが、よくよく読むとめちゃくちゃ楽しい情報が発信されているのだ。
まずはヤビツ峠から二ノ塔へ向かう途中のこれ。なんと丹沢山系は本州と別のパーツであり、1500万年前に本州と衝突してできたらしい。その後で伊豆半島がさらにぶつかってきて、ここまでの高さに隆起したのだ。へえ〜!!
極めつけは二ノ塔から三ノ塔に行く途中にあるこの情報だ。これを読んだとき、確実に100いいねを押していた。大事なことなので書き起こしますね。
丹沢の由来
丹沢の「タン」は「谷」を意味する古代朝鮮語といわれ、また「沢」も「小さな谷」や「谷」と説明されています。丹沢はまさに「谷だらけの地」ということになります。
三ノ塔の由来
麓にある菩提集落の上にあることから「菩提山」の別名があります。山名の由来には諸説あります。
・麓にある横野集落から尾根に火を灯す際に、3番目に灯されたので「三ノ灯」と呼ばれ、これが転じた。
・山仕事または修験者の休憩場所として「一の所」「ニの所」「三の所」と名付けた。この異称である「三ノト」が転じた。
塔ノ岳の由来
かつて山頂に孫仏岩(尊仏岩)と呼ばれる高さ17mほどの大岩があり、信仰の対象となっていました。麓の人々はこれを「お塔」と呼び、お塔のある山という意味で「塔ノ岳」と呼んでいました。残念ながら、この大岩は関東大震災で大金沢に落ちてしまいました。
丹沢山の由来
かつての“丹沢山”とは東丹沢、札掛周辺の山を指す名称であり、現在の山は「三境」と呼ばれていました。明治時代に陸軍が測量をした際、一等三角点を設置し「丹沢山」と名付けました。
個人的に1番感動したのが塔ノ岳だ。ここに17mもの巨石があったということもすごいが、それが崩れ落ちてしまうほど関東大震災がすごかったことと、山頂の「尊仏山荘」の由来がここから来ているというところにうおー!!と思いました。しかしこの孫仏岩はその際に砕けてしまったようでそのものを確認することはできない。残念だ。
江ノ島方面、箱根・伊豆方面もよく見えます。それより山頂にショベルカー?どうやって上げたんだろう??
富士山もよく見える。この部分が本州と別パーツだったとは。。。
山頂までは蓑毛から4時間。ざっくりだが、蓑毛→ヤビツ峠で1時間、ヤビツ峠→二ノ塔で1時間、二ノ塔→三ノ塔→烏尾山荘→行者ヶ岳で1時間、行者ヶ岳→新大日→木ノ又小屋→塔ノ岳で1時間。
行者ヶ岳付近には鎖場もあり、楽しい。
下りはまっすぐ大倉に向かって2時間。計6時間の縦走。
あまり休まずサクサク登ってこのタイムなので、ゆっくり登ると8時間ぐらいかかるかもしれない。9時からのぼり始めても日が暮れてしまうので、ゆっくり派の人は時間に気をつけて登ってください。
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