早くも崩壊危機!?夢の欧州スーパーリーグは実現できるのか
昨日の記事の続きです。
名だたるビッグクラブが集結して新たなサッカーリーグを作ることを宣言した欧州スーパーリーグ構想。
その夢は、UEFAやFIFAに加え、各国政府・ファンまでも巻き込んだ大論争に瞬く間に発展し、その影響もあり参加を取りやめるクラブが現れ、早くも開催中止の危機に追い込まれています。
コロナ禍+娯楽の多様化によって、スポーツビジネスの不安定性が露呈している中で、収益増加・新規サッカーファンの獲得に向けた起爆剤として注目されていたのがこのスーパーリーグ。
一部では、創設クラブ15チーム(固定)+毎年入れ替えの5チーム(変動)という創設チームの固定化の部分に批判が集まっていましたが、今やビッグクラブはサッカー界にとって持ちつ持たれつの重要な存在であり、一定の保護がなければ経営破綻など含め、ファンビジネスという観点からも大きなリスクを生んでしまいます。
現に、参加しているビッグクラブの大半が多額の負債を抱え、経営難に陥っています。
また、近年はソーシャルメディアの発達やトークンエコノミーの発明により大きな権力母体に依存せずとも、クラブ同士で自立して状況やニーズに合わせたミニマムなプラットフォームを作ることができる時代になりつつあります。
もしかしたら、サッカー選手もフリーランスになる時代が来るかもしれません。(流石に同一リーグのクラブに所属するのは駄目だと思いますが、異なるリーグであれば複数所属可能になったり)
そうすれば、クラブサイドとしても年々高騰する選手の年俸を抑えることができ、選手も様々なチームで活躍し、自立して稼ぐことができます。
また、トークンエコノミーを導入した一部のクラブではファンの意思がクラブ運営に反映されるという非中央集権的な試みが始まっています。
まさに、リアルサカつくのような感じで、選手選考にも民意が反映される時代がくるかもしれません。
また、様々な企業や投資団体が集まりサッカーリーグを創設し、企業クラブを作り選手を呼び込むようになれば、スポーツエンタメとしてのサッカーの可能性は更に大きくなってゆくでしょう。
兎にも角にも、スーパーリーグのような構想が実際に実現に向けて動いていたという事実は、今後のスポーツエンタメ界の変化の兆しを象徴しているように思えてなりません。
一サッカーファンとしては、伝統や歴史・文化も非常に大切ですが、時代に合わせて新たな価値を生み出し、今後も多くの人が楽しめるエンターテイメントとしてもサッカーが進化してゆくことを願っています。
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