『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』ギャグ+ドタバタ×圧巻のアカペラ。おかえり…そして、さよならBellas 10/19(金)~公開
原題:PITCH PERFECT 3 ★★★★☆(大甘)
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女子だけのアカペラグループを描いた青春ミュージカルコメディ『ピッチ・パーフェクト』シリーズの第3弾。
待ってた…。1作目の『ピッチ・パーフェクト』ほどではないですが、全米公開の昨年12月から、いえ、2015年『ピッチ・パーフェクト2』公開直後にパート3の始動が決定したときから、首を長くして待っていた1本。
いやしかし、これが本当の意味での卒業=【スワンソング】でよいのか。
いや、いいんです! 彼女たちは「ベラーズ」なのですから。
ドタバタあり、滑り気味のギャグあり!下ネタもあり、なんでもありです。そう、だからこその『ピッチ・パーフェクト』。
ストーリーが破綻? まあ、それもよし。
ただ、ステージシーンはやはりカッコよいですね。
また、エンドロールは見逃し厳禁! ファンであればあるほど、目頭が熱くなりますよ。
思い起こせば、
1作目『ピッチ・パーフェクト』でのプール・マッシュアップ(ブルーノ・マーズのJust The Way You Are&ネリーのJust A Dreamのマッシュアップ)や、「リフオフ」には鳥肌が立った人も多いことでしょう。
その続編『ピッチ・パーフェクト2』の時点で、ストーリーはあってないようなもの(?)ではありましたが、
世界大会のファイナル、「ダス・サウンド・マシーン」のあのパフォーマンスの後、「ああ、こりゃ負けた」と思った後のRun the World (Girls)を中心にしたマッシュアップからのFlashlightの流れに、震えた方も多いはず。
そして今回は、大学を卒業し、社会に出て毎日を過ごす中で、思ったような自分になれていない…と感じる彼女たちが、「USO」(米軍慰問団)のヨーロッパツアーを機に「ベラーズ」を再結成します。
ライバルバンドには、『MEG ザ・モンスター』『ジョン・ウィック:チャプター2』、Netflix「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」などのルビー・ローズが参戦。
彼女たちのバンドも、まあカッコイイこと。アクションもできる上、歌が上手いってなんてうらやましい(個人的には彼女たちのスピンオフを希望)。
そのほかにカントリーバンドなども加わって、再びトップを争います。
また、Netflix「ザ・クラウン」では老チャーチルを演じていたジョン・リスゴーも新たに参加、歌います! 踊ります!
なんと彼は、ファット・エイミー(レベル・ウィルソン)のパパなのです。
エイミーといえば、あの人との仲も気になりますが、今回はアクションも加わり、見せ場がたくさん。
実は、一ファンとして正直なところを言うと、
最後だけにParty In The U.S.A.のようなガチで歌を合わせるシーンや、キャンプファイヤーを囲んだCUPSのようなところがあればなぁ、と思いましたが、今回の
「フリーダム'90」には、納得です。
最初から、彼女はそうだったものなぁと噛みしめました。
それに、ジョージ・マイケルの名曲が受け継がれるし…。
私は、このフランチャイズのファンです。
ベッカ役のアナ・ケンドリックをはじめとする歌ウマな俳優たちが演じる、この映画のアカペラグループ、バーデン・ベラーズの面々(中の人)、その多様性やシスターフッドが大好きです。
ただ、いまや『クレイジー・リッチ・アジアンズ』が3週連続で全米NO.1 になるご時勢、アジア系がグループ随一の変わり者を演じる時代ではないのかもしれません(『オーシャンズ8』オークワフィナの例もありますが)。
日本公開までの数か月の間に、風向きがだいぶ変化してきているため、先駆者だったはずのベラーズが、ほんの少しだけアウト・オブ・デイトに見えてしまったことは仕方がないのかもしれません。
それは私だけかもしれませんが…。
でも、この映画のことは応援します、私はとにかくベラーズのファンなので。
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