見出し画像

直感だけが頼りになる時


普段、直感をあまり意識することはないのだが、直感だけを頼りにする時が時折ある。
それは、大事な転機の際だ。

以前勤めていたスクールを解雇され、その後どうしようかと転職活動をしていた頃、自宅に生徒さん二人が遊びにきてくれていた。
さらに面接に行くと、今まで自分が経験してきた全てを「経験はありますか」と聞かれ、ハッとした。そうか、自分は独立してやっていけるだけのことを、今まで全て経験してきたのだとわかった。そこから、自分でスクールを開いてみようか、という気持ちが初めて芽生え、悩みに悩んだが、最終的にスクールを開くことを考え始めると、明るい光が右側から差し込んでくるようになった。最後はその「直感だけ」を頼りに、スクールを開いた。それから27年間続いた。

そして今また「直感だけ」を頼りに、大きな方向転換をしようとしている。
前回もかなり大きな挑戦だったが、今回はもっと大きい。
もっと大きい転換ということは、もっと大きな何かが待っているということなのだろう。
そして、今回もさーっと光が差してくるような、いやそのことを考えると良い感じしかしないというか、なんだか全てが叶う気がするのだ。
そして、想像する。
そこにいる自分を。
もちろん準備は色々とあるが、おそらくそれらも、もしこれが本当に直感によるものなのであれば、スムーズに進んでいくはずだ。

不安がないのか、と聞かれたら、ないとは言えない。
だけど、それ以上に期待やワクワク感の方が、ずっと強い。
そして失敗した時のリスクも考えて備えておけばいいだけのことだ。

直感だけを頼りに動く時、というのは、自分の意思ではないと感じることが多い。
正確には、自分の意思なのだろうが、大きな力によって背中を押され、突き動かされていくのだと感じる。
どんなに頭が否定しても、止めても、止まらないのだ。

ちなみに、誰にでも直感は働いている。そして、誰でもそれを感じている。ただ、それを信じる人と信じない人がいるだけだ。もちろん、自分が行動しなければ始まらない。どんなに背中を押されていても、全力で反対して、テコでも動かないぞ、と抵抗したら決して直感通りにはいかない。それでも、その後も何度も何度も直感はやってくる。教えてくれる。
何度目で動くのか、は、最終的に本人に任されているだけだ。

直感を信じて、楽しいことばかりか?と聞かれたら、大変なこともたくさんある。
しかし、それらを通じて自分自身を変え、ステップアップさせ、必要な人に出会わせてくれる。
それは間違いない。経験者だからこそ、言えることだ。
その大変なことも喜びも経験することにこそ、意味があるのだろう。

今回の直感も、当然その先には色々と困難もあるのだろう。それでも、その先に自分がつかみたいものがあるのだろうと思うし、少なくとも美しい景色と本と、書くことを続けている限り、私は幸せなのだ、とわかっているので、十分だ。
狭くなってしまった殻を抜け出すように、新しい世界へと進んでいこうと思っている。


いいなと思ったら応援しよう!

通りすがりのnoter Hiromi
サポートありがとうございます!いただいたサポートは、次の良い記事を書くために使わせていただきます!