見出し画像

台湾二泊三日旅2日目 台湾の現代文化に触れた日「中山・雙連の街並みとクリエイターたち」


正直、みんなが台湾を好きな理由が今ひとつ分かってなかった。
みんな食べ物が美味しいからいくんだろうと思っていたが、それでも日本の中華料理の方が美味しいのではないかなど、どこか台湾に行かない理由を探し、納得させていた。


ホテルラウンジでの朝ごはん

イギリスから中国に返還される前の香港を訪れたことがあり、その時は英語もかなり通じたし、漢字文化の中にちゃんと西欧らしさがあった香港は、アメリカやヨーロッパとは違っていて、楽しかった。その印象が強く、返還された後の香港に行かなくてもいいやと思うのと同時に、台湾も取り立てていく必要がないと思っていた。きっと香港と台湾は似たようなものだろうと思っていたのだ。

私にとって訪問先はいつでも、呼ばれていると思っていたが、今回は以前から娘が台湾に行きたいと言っていたのを思い出し、提案したところ二つ返事で決まった旅だった。

台湾旅行のYouTubeを見て、航空券を予約したサイトで情報を収集し、二泊三日の予定を立てた。さらに、台湾に住んでいたことがある人や、台湾に家を持ってる人などから、まさに現地情報をもらった。
それがものすごく役立ったのは間違いない。


朝食後、ふらっと散歩に出た
バイクが多い

2日目は、朝から夜までじっくりと台北を味わうことができる日だ。
朝食をホテルのクラブラウンジでで済ませ、10時に出発して行った先は永康街。
お天気にも恵まれ、長袖一枚で歩けるほどの、まるで秋のような気持ち良い一日だ。
寒さに震えていた日本を離れてわずか3時間ほどで、こんなに気楽に街歩きができている現実に、旅の力を感じずにはいられない。

今日はバスに乗って出掛けてみた。
ホテルの目の前にバス停があり、Googleで調べて乗り込んだ。

市内を走るバス

永康街はグルメ街であり、面白いお店がたくさんあると、YouTubeで見ていたので行ってみると、すぐにYouTubeで見ていたお店を見つけた。行列ができているが、さっさと並ぶ。
メニューは待ってる間にネットで調べる。わずか30元から50元ほどで食べれる、薄いお好み焼きのような皮に、好みでハムやチーズを入れてもらう。私はオリジナルと言う何も入ってないものを選んだが、娘はハムとチーズ入りを注文して、ユーチューバーの人が食べていた公園に向かう。
動画を見ておくことは、本当に旅の役に立つ。

バスを降りた付近
ちゃんと永廉街と書いてある
ユーチューバーの人が紹介していたお店を発見
少し並んで書いました

「自由が丘みたい」
と、公園のベンチに座って言っていた。
何も入ってない食べ物は、ほんのり塩とニラの味がして、それだけで美味しい。
クレープのように薄い皮を重ねているので、決して重くなく、サクサクと食べられるのが良い。
食費を安く上げたい人にはおすすめかもしれない。
ハムとチーズ入りはなかなかのボリュームで、立派なランチになりそうだった。


おしゃれなカフェ クリスマスムードは続いている
ここもカフェ 開店前だった
通りはどこか懐かしい気がした
高級な住宅街に見えた
名前からして、リッチ
鳥籠がぶら下がっているのは珍しい
少し高級そうなお店が続く
日曜日の午前中は、まだ人も少ない

その後気の向くままに歩いて行ったのは、あまりにも良い天気だったからかもしれない。
どこかおしゃれで、どこか懐かしいような建物もあり、やがて高級らしい住宅街に入った。
どの路地からのぞいても、絵になる通り。
道路にはゴミがほとんど落ちておらず、日本と通じるものがある。
突然学校が姿を現すが、表にある漢字の列には「すごく勉強してます」という空気が伝わってくる。ある女子校では、外に大学合格者の名前と大学名がずらっと並んでいて、すごいなと感心した。きっと本当に必死で勉強してるんだと思う。

珍しい公衆電話
郵便ポスト
おしゃれなカフェを見つけ、入った
店内
ナプキン入れもおしゃれ
ホットレモネードを注文
中山地下道に、台湾の歴史が書かれていた

高級住宅街である証は、道路に駐車している車たちでわかる。
ベンツ、BMWがずらっと並び、レクサス、たまにホンダやマツダという日本車を見かける。
そう言えばあまり中国車や韓国車を見かけなかったのは、なぜだろう。

ぐるっと回って、元の駅東門に着いた。ここからは、台湾に家をもつ人からの情報で、中山の一つ先にある「雙蓮」を目指す。
この辺りは、若い人が多く、さらにおしゃれな人たちが多いエリアだときいている。
地下鉄を降りると、中山地下道へとつながっていて、地上階に出ると、いきなりマーケットのように、かわいい露店が出ている。
確かに若い人が多く、可愛いカフェもある。
インスタ映えしそうなエリアだ。

どこにも見たことがない街の雰囲気を残そうと、写真を撮る。
写真が下手な私でも、ちゃんと雰囲気のある写真になった。

地下道を上ったところ なんでもデザイン性が高い
マルシェができていた



おしゃれなアパレルショップ
通りがどこか懐かしい

路地にもカフェ、ラーメン店、美容院、定食屋などあらゆるお店が並んでいる。
ロゴや店内の様子が可愛らしく、一つ一つの店の工夫と本気度が伝わってくる。
今日は日曜日だから、観光客に負けないくらいの地元のカップルが目立つ。
ここはおしゃれなデートスポットになっているのだろう。

見つけたテイクアウト専門のカフェで、テイクアウトし、店の外にあるベンチに座って通りすぎる人たちを見つめていると、まるでここの住人になった気がした。

心地よい天気。
騒がしくなく、混雑しすぎない街。
アートを取り入れ、可愛く、古さと新しさをうまく組み合わせた街。
私たち親子は、すっかり台湾ファンになっていた。


コーヒーをテイクアウトして、店を眺めながら飲んでいた
こんな看板も
おしゃれ
コーヒーカップのイラストも
可愛い



おしゃれな人が歩いている率高し

中国の影響で、怖いな、という気持ちがなかったと言えば嘘になる。
でも、台湾の人たちは政治や歴史に負けず強く生きてる気がした。私の勝手な印象だけど。
そして、自国を愛し、良い街へと育てている気がした。
私たちもこの街が好きです。
台湾の人たちにそう伝えたくなっていた。

少し歩いていくと、ポップアップストアがずらっと並んだマルシェが現れた。
販売者が手作りしたのであろう、可愛く、キッチュなグッズが並ぶ。
一つのお店に目が留まったのは、その商品のかわいらしさと、販売兼クリエーターのお姉さんの雰囲気がマッチしていたからだ。

英語で会話ができたので、聞いてみると全て手作りだと言う。
無料のステッカーを私はもらい、同じくクリエーターである娘はステッカーを購入し、お姉さんのインスタをフォローしていた。
国境を超えて、クリエーターが交流できた瞬間だった。
ヒントやアイデイアをたくさんもらったことだろう。


誠品書店

このマルシェのすぐ近くにあった「誠品書店」。
これは、現在海外在住の方が教えてくれたところで、是非訪れたいと思っていたところだ。
アート、クリエイティブに関心がある人なら絶対に気にいる場所ですと言われていたので、必ず行こうと思っていた。

大通りに面した誠品書店は、見た感じはどこかの蔦屋書店に似ている。
中は、飲食店、雑貨店、アパレル店が各フロアに並び、最上階が書店になっている。



こんなイベントも行われている
ようだった




この本を
連れて帰った
こんまりさんの本も紹介されていた

かなり大きな書店で、中国語の本はもちろん、日本語の本、訳された日本の本、さらに英語のペーパーバックの豊富さに圧倒された。しばし、ペーパーバックを立ち読みしていると、小説の書き方のヒントが至る所にあるのに気がついた。日本語の本だけでなく、海外の小説を読むことによって、書くヒントになることはなんとなく分かっていたつもりだったが、実際に味わうと軽い衝撃を覚えた。
どうしてもこの本を連れて帰りたい。

2,500円の値段が日本ではどうなんだろう、とAmazonで調べると、価格はほぼ変わらないが、表紙が全く違う。
この表紙も含めて好きなのに。。じゃあやっぱり後悔しないように、買って帰ろうとレジを探すとそこには長蛇の列。
二つしかレジが開いてないというのもあるが、この書店で私が最年長ではないかと思うくらい、行列の平均年齢が若い。
彼らが手にしているのも、英語のペーパーバックが多い。漢字が並ぶ本を手にしてる人は少ないように感じた。台湾は英語が話せる人が多いから英語のペーパーバックが多いのかもしれない。
これだけの若者が本を買う光景に、感動すると同時に、これが国力の差になっているのだとしたら怖いな、とも思った。


女子高校まえを歩くと、ずらっと並ぶ大学合格の垂れ幕
名前と大学名が書かれている 進学熱が伝わってきた

やがて決めていた夕食の店に地下鉄で向かう。
台湾在住経験がある人から、「地元の人からおすすめされ、母も連れて行ったことがある」と聞いていた、杭州小籠湯包。

行列ができるだろうと思い、夕方の開店と同時を狙うことにした。
16時半開店のところ、16時過ぎに到着すると、一番乗り。
まだ開いていない店の前で待つ。やがてポツポツとお客さんが増えてきた頃、店の中に案内される。7番の席に案内され、早速QRコードを読み取り注文を始める。日本語も書いてあるので、困ることはないし、事前にネットでメニューは予習済みだったので、案外早くオーダーができた。だが、隣の席の二人が、ショーケースから小皿をとっているのをみて、「あれはなんだ」と、もう一度メニューを見ると、「小皿」と書いているものを二つ追加注文した。その後もエビの蒸し餃子を追加注文した。
最初にきたキャベツの桜エビ炒めを一口食べた途端、感動と驚きが溢れた。

お い し い・・・


開店前一番乗り
看板も渋い

これは期待できる。
さらに小皿のきゅうりのたたきのようなものも美味しいし、棒状の焼き餃子の焼き具合も素晴らしい。さらに小籠包。全てにおいて、豚の臭みが一切ないのに、私は感動しました。
元々あまり肉が得意ではないのですが、それはあの肉の臭み。小籠包や肉まんが時々肉臭いので、実はあまり好きではなかったんですが、台湾の小籠包や餃子はまず皮が美味しい。
さらに、肉に臭みがない・・・
もうすっかり小籠包のファンになった。おそらく台湾限定だろうが・・・


食べた瞬間、美味しい!と声が出た
キャベツと桜エビの炒め物も絶品
お待ちかねのショウロンポー
焼き餃子
エビの蒸し餃子



すっかり満足したあと、調べてみればバス一本でホテルまで帰れることがわかり、(Google先生のおかげです)バスにて帰路に着く。それにしても、悠遊カード、使えます。
地下鉄はもちろん、バスも、コンビニも使えます。
おまけに可愛い。しっかりキープして次回にも使いたいと思います。




悠遊カード

3日目に続く。


いいなと思ったら応援しよう!

Hiromi.U
サポートありがとうございます!いただいたサポートは、次の良い記事を書くために使わせていただきます!