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本当に「ジャッジ癖」を止めた時
ジャッジ癖、という言葉を聞いたことがあると思う。
「それは間違っている」
とか
「そうするべき」
とか、決めつけ、押し付ける癖のことだ。
誰だってそんなことを言われたら嫌だし、特にコロナになってから
ジャッジ癖を嫌がる人は増えているように思っている。
私も生徒さんに話すときには、気をつけないといけないと思っている。
「間違っている」とは言わず、「こんな人もいましたよ」
とか
「このように変化して、合格していきましたよ」
とか
「もちろんこれが絶対というわけでもないし、嫌だったらやらなくてもいいですが、
一つの方法です」
などというようには気をつけている。
でも、できていないこともあるかもしれない、と常に反省する。
この3連休、旅に出た。
ふと思い立ってから、直前にホテルを予約し、電車は当日予約した。
コロナだからできることだが、電車も飛行機も利用者は少ない。
実は、マイカーで移動しているのだとわかったが・・・
その3連休中、「ふと思い立って」予定を変更したり、
行き先は突然決めたり、変えたり、と今までも元々自由に旅をするタイプだったのだが、それに輪をかけてさらに自由度を増した。
「ふと思い立って」を、まず思いついたことに自分でも驚く。
今までなら、一度決めたことは絶対に変えないのが良いことだと思っていたのだが、一泊のつもりを、二泊にしようか、と思いついた時に、気づいたことがある。
「いや、一泊って決めてたし」
「もう一泊するとお金掛かるじゃん」
「もう一泊したら、さらに仕事が遅れるじゃん」
と次々に、自分にブレーキをかける言い訳が出てきた。
そこで気づいたのだ。
「これが私の嫌いな癖だ」と。
本当にジャッジ癖を止めるためには、まず自分へのジャッジをやめることだと
気づいた。
そこで全部、好きな考え方に変えてみた。
「いや、一泊って決めてたし」→別に決まってないじゃん、誰が決めたの?楽しいなら良いじゃん。
「もう一泊するとお金掛かるじゃん」→でも、元々ポイントが溜まってたから、ほぼ無料で泊まってるじゃん、一泊分くらい仕事してるでしょ。
「もう一泊したら、さらに仕事が遅れるじゃん」→どうせやる時は、寝ないででもやるじゃん。やれば良いじゃん。
そうしたら、問題はお金だけじゃん、と思って、ネットで値段を調べてみた。
すると、安い・・・会員割引もあって、安い。問題なし。
あっと言う間に、自分への決めつけが崩れた瞬間だった。
「自分に厳しいと、人にも厳しい」
と良く言われる。
確かにそうだったな、と思う。
でもそんな自分を好きだったのか、というと、だんだん嫌になっていたのだ。
そしてそれに気づいた。気づいたら、変化できる。それを自分で体験したのだ。
まず自分をジャッジせず、自分が思う通りにやってみる。
「〜しなきゃ」をなくす。
それが実は人に対してのジャッジをやめることなんだ、とようやく気づいた。
半世紀以上生きてきているのに、まだまだ未熟だ。
わかっているつもりで、わかってない。
できているつもりでできてない。
成長したつもりで、できてない。
でも、死ぬ前に気づいてよかったかも、と自分を慰めて、結局二泊することにした。
そして、二泊してよかった。
自分の行きたいところに行けた。
自分がやりたいと思ったことは全部やった。後悔はない。
すると、不思議なことに猛烈に仕事をしたくなった。
遊びが大事、と言われるのも、今までわかっているつもりで
わかってなかったことがわかった。
頭で理解と、心で納得は違う。
遊び日を先に決めることって本当に大事なんだ。
さて2021年も残り3ヶ月ちょっと。
次の遊びの計画はいつにしようか、とスケジュール帳を見ながら考えている。
少し良い加減に生きていこう、と思った旅だった。
そしてこれが、自分を変えた旅になった。
まだまだ未熟だが、まだまだ変えていく。
旅は新たな自分を発見できる。一生旅人宣言をする。
旅がなければ、生きている意味がない、とさえ思う。もちろん、私は、だ。
ちなみに私が行った観光地は、満室、満車、で地域の人たちは忙しいって
皆さん言っていた。みんなちゃんと遊んでる。
マイカーで家族旅行。それが今の流行のようだ。
上野 博美
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