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余白ができたクローゼット
先日片付けがうまく行って、ぎゅうぎゅう詰めだったクローゼットに、
余白ができた。
洋服たちも居心地が良さそうに見える。
その様子を見たくて、時々クローゼットを開けてみる。
これらの洋服たちは、私が好きになって、選んで、お金を払って、この家に来て
もらった。
それなのに、ぎゅうぎゅうに詰め込んでて、ごめんねって思う。
もちろん、自分の変化に応じて服が似合わなくなることもある。
その時は、お礼を言ってお別れすればいいだけだ。
その空いたクローゼットの余白に、2週間前から帰省していた娘が、自分の洋服を入れていた。
それが、今日全てなくなった。
普段いない人がいないのは、全く困らないのだけど、2週間という、まあまあ長い期間いた人が、いなくなると、心理的に空白を感じてしまう。
今やお気に入りになったクローゼットを開ければ、いやでもその空白が目についてしまう。
ぽろっと、一筋涙が出た。
大事な人がいるって、すごくありがたいけど、時に切ない。
でも、親子として出会えてよかった、と心が言っている。
書いて、読んで、この心の空白を埋めよう。
やがてその空白に、また慣れる日まで。
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